遊戯王カードWiki - 《ナチュル・パイナポー》

《ナチュル・パイナポー/Naturia Pineapple》 †

効果モンスター
星２/地属性/植物族/攻 100/守 100
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターは植物族になる。
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、
自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、
このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。
この効果は自分フィールド上に「ナチュル・パイナポー」が表側表示で存在する場合、
または自分の墓地に植物族・獣族以外のモンスターが存在する場合には発動できない。

　EXTRA PACK Volume 4で登場した地属性・植物族の下級モンスター。
　自分モンスターの種族を植物族にする永続効果、自己再生する誘発効果を持つ。

　《黄泉ガエル》と似た効果を持つが、墓地が植物族・獣族のみである必要があるためデッキを選ぶ。
　墓地へ送る手段も《マスマティシャン》等を使えないため、魔法・罠カードか、《ナチュル・マロン》・《ナチュル・カメリア》や《コアキメイル・グラヴィローズ》、《ローンファイア・ブロッサム》でのリクルート等に限られる。
　《ナチュル・クリフ》や《ナチュル・パルキオン》、その他多くの昆虫族ナチュルと併用できないため、純粋な【ナチュル】よりも【植物族】の方が使いやすいだろう。
　ただし【植物族】で多用される《増草剤》や《スーペルヴィス》とかち合うため、構築に工夫が必要である。

　使い途としては、アドバンス召喚や《椿姫ティタニアル》、《ローンファイア・ブロッサム》のリリース、《フレグランス・ストーム》でのドロー加速など。
　スタンバイフェイズにこのカードをリリースして《エネミーコントローラー》を発動すれば実質ノーコストのコントロール奪取となる。
　ここまでは《黄泉ガエル》と同じだが、このカードが存在すればコントロール奪取したモンスターも植物族になるので、《フレグランス・ストーム》で破壊しつつドローすることが可能。

　シンクロ素材にも使えるが、植物族・獣族以外のモンスターをシンクロ召喚すると自己再生を阻害してしまう。
　《魔轟神獣ケルベラル》で《魔轟神獣ユニコール》か《魔轟神獣クダベ》を、《Ｘ－セイバーエアベルン》や《ナチュル・ローズウィップ》で《ナチュル・ビースト》を、《スクラップ・ビースト》や《極星獣グルファクシ》などの獣族レベル４チューナーで《ヘル・ブランブル》か《スプレンディッド・ローズ》を、それぞれ手札１枚でシンクロ召喚できる。

　《不死武士》と違い、このカードは１体までなら《黄泉ガエル》と併用することができる。
　《黄泉ガエル》を先に自己再生させることにより、墓地の種族に関する制限を解決できるため、毎ターン２体のモンスターを揃えることが可能。
　植物族・獣族の最上級モンスターのアドバンス召喚に使用する他に、《アルカナフォースＸＸＩ－ＴＨＥＷＯＲＬＤ》のコストを自動で揃えることもできる。

【獣族】でも採用できるが、種族変更効果が仇となり、《幻獣の角》が使用できなくなる、《ボルテック・バイコーン》がシンクロ召喚できなくなる等の弊害が生じる。
フィールドに存在する獣族をサポートするカードをできるだけ使用しない構築が必要となる。

獣族または植物族のランク２のエクシーズモンスターは《キャット・シャーク》《Ｎｏ.６４古狸三太夫》が存在する。
前者は属性が異なり(1)の効果が生かせず、後者は獣族縛りがありエクシーズ素材には適していない。
むしろ、このカードの種族変更効果が《Ｎｏ.６４古狸三太夫》のエクシーズ召喚を阻害してしまう。

植物族だけでなく獣族が許容されているのは《除草獣》との兼ね合いであろうか。
確かに、このカードは《除草獣》の効果のリリース要員に最適である。
また、このカードの効果により《除草獣》自身をリリースすることも可能になる。

「パイナップル(pineapple)」とは、熱帯アメリカを原産とするパイナップル科の多年草である。
実際の発音はカード名でもある「パイナポー」に近い。
花言葉は「完全無欠」。
所謂果実部分は食用にもなるため、他の多くの植物族ナチュル同様、食用のものがモチーフである。
ブロメラインというタンパク質分解酵素を多く含むため、肉を柔らかくしたり、消化を助けたりするのに役立つ。
一方、食べ過ぎると舌などがピリピリ痛む。