遊戯王カードWiki - 《ブラック・レイ・ランサー》

《ブラック・レイ・ランサー/Black Ray Lancer》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク３/闇属性/獣戦士族/攻2100/守 600
水属性レベル３モンスター×２
１ターンに１度、このカードのエクシーズ素材を１つ取り除き、
フィールド上に表側表示で存在するモンスター１体を選択して発動できる。
選択したモンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。

　※エンドフェイズに適用終了となるカードに対するエラッタに伴い、テキスト内の「エンドフェイズ時」は「ターン終了時」と読み替えて使用する。

　PHOTON SHOCKWAVEで登場した闇属性・獣戦士族のエクシーズモンスター。
　モンスター１体の効果を無効にする起動効果を持つ。

　エクシーズ素材に水属性の縛りがあり、主に水属性中心のデッキで採用することになる。
　《シャーク・サッカー》や《ハンマー・シャーク》、《伝説の都アトランティス》との併用でエクシーズ素材を確保することになる。
　ただ、このカードは闇属性・獣戦士族であるため、エクシーズ素材とサポートカードを共有できない。

　モンスター効果を無効にする効果を持ち、《トラゴエディア》やフォーチュンレディなど自身の効果で攻撃力を算出するモンスターを対象にすれば、直接攻撃並のダメージを期待できる。
　だが、《サイバー・ドラゴン》と相打ちになるほどの攻撃力しかなく、効果を最も活用したい耐性を持つモンスターを倒せない場合も多い。
　他のカードでサポートしたいところだが、獣戦士族に水属性は少なく連携も取りにくい。
　自分の《神獣王バルバロス》などに使う手も考えられるが、エクシーズ素材の関係上、共存するのは少々難しい。

　同じランクには素材が１体多いが縛りがなく誘発即時効果である《トライエッジ・リヴァイア》が存在している。
　直接競合する事はないものの、そういったカードに比べ役割遂行能力があまり期待できないため、【水属性】でも優先順位は高くない。
　使用するならば《ハリマンボウ》などで補助をするか、《Ｎｏ.３０破滅のアシッド・ゴーレム》等と併用したい。

属性でのエクシーズ素材の縛りを持つ初のエクシーズモンスターである。

原作・アニメにおいて―
アニメ・漫画ZEXALにおいて、シャークこと神代凌牙が愛用するエクシーズモンスター。
アニメZEXALの「遊馬vs凌牙」（２戦目）において初使用。
《ビッグ・ジョーズ》と《スカル・クラーケン》をエクシーズ素材としてエクシーズ召喚される。
《キラー・ラブカ》の効果で攻撃力の下がっていた《Ｎｏ.３９希望皇ホープ》の効果を無効にして戦闘破壊した。
「遊馬＆凌牙vs陸王＆海王」戦でもエクシーズ召喚され、攻撃力の下がった《Ｎｏ.６１ヴォルカザウルス》を戦闘破壊しようとするが、通常罠《代償交換》によって阻止された。
陸王のターンには《Ｎｏ.６１ヴォルカザウルス》の効果で破壊されるが、最終的に遊馬の《死者蘇生》によって蘇生され、《アーマード・エクシーズ》による２回攻撃でフィニッシャーとなった。
この時、《アーマード・エクシーズ》で一時的だが《Ｎｏ.３９希望皇ホープ》を装備した形態を披露している。
その後も多くの凌牙のデュエルで登場している。
「凌牙vs璃緒」戦においては、《フル・アーマード・エクシーズ》の効果でエクシーズ召喚され、《潜航母艦エアロ・シャーク》を装備している。
攻撃名は「ブラックスピア」、効果名は「パラライズ・ランス」。

アニメではエクシーズ素材に属性の縛りや１ターンに１度の発動制限がなく、対象を選ぶのは効果処理時だった。
OCG化にあたってこのカード自身は闇属性であるにもかかわらずエクシーズ素材に水属性が必要となり、弱体化している。
また、イラストの背景は紫色がOCGより強いものであった。

アニメZEXALII(セカンド)の「遊馬vs凌牙」（５戦目）ではエクシーズ召喚時に「漆黒の闇より出でし赤き槍！《ブラック・レイ・ランサー》！」という口上が付くようになった。
また、「シャーク」と名の付くモンスターとして扱われる装備魔法《シャーカイズ》を装備した際は「ブラック・シャーク・ランサー」と呼ばれている。

漫画ZEXALでも「凌牙vs瑠那」戦にて凌牙が使用。
《バハムート・シャーク》の効果によりエクシーズ召喚される。
その後《キャット・シャーク》の効果で攻撃力が倍になり、２体と共に瑠那にとどめを刺した。

アニメや漫画においてＮｏ.が共通して所有している戦闘破壊耐性に対抗するために投入されたと思われる。
攻撃力の低さは弱体化効果を持つ効果モンスターをエクシーズ素材に採用することで補っている。

アニメDMの「戦いの儀」における「遊戯vsアテム」戦において、このカードの攻撃名と同名の装備魔法《黒の魔法槍(ブラック・スピア)》を使用している。

Ｄチーム・ゼアルの「遊馬vs凌牙」戦でも、凌牙が使用。
こちらでも自身の効果により《Ｎｏ.３９希望皇ホープ》の効果を無効にし、《シャクトパス》の効果で攻撃力が０になった《Ｎｏ.３９希望皇ホープ》を戦闘破壊した。
また次の凌牙のターンでも《ガガガガードナー》の効果を無効にしようとするも《ガガガラッシュ》で自身の効果を無効にされ、破壊された。

作中の再現ができないモンスターの１体である。
まず、アニメでの初登場時にエクシーズ素材とした《スカル・クラーケン》は闇属性だが、OCG化にあたり水属性の縛りが追加された。
（なお、「遊馬＆凌牙vs陸王＆海王」戦からは全て水属性モンスターを素材としている。）
漫画では《バハムート・シャーク》から特殊召喚されたが、あちらの効果がOCGでは水属性限定となった。
さらに自身の強化系であるはずの《ＦＡ－ブラック・レイ・ランサー》にも水属性縛りが追加され、無関係になった。
度々このカードの低い攻撃力を補っていた《キラー・ラブカ》も、OCGにおいてはそのままではこのカードをサポートできない。
- このカードに《アーマード・エクシーズ》を使用したシーンを意識して、後にＦＡ(フルアーマード)　～ランサーと名の付くモンスターが複数OCG化されている。
  ただし、それらはいずれも水属性であり、この点でもこのカードの闇属性という特異性が目立つ。