機皇帝(きこうてい)ワイゼル(インフィニティ)/Meklord Emperor Wisel》

特殊召喚・効果モンスター
星1/闇属性/機械族/攻2500/守2500
このカードは通常召喚できず、自身の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):自分フィールドの表側表示モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
手札のこのカードを特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手フィールドのSモンスター1体を対象として発動できる。
その相手Sモンスターをこのカードに装備する。
(3):この攻撃力は自身の効果で装備したモンスターの攻撃力分アップし、
他の自分のモンスターは攻撃宣言できない。
(4):1ターンに1度、相手が魔法カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

 週刊少年ジャンプ(2010年36・37合併号) 付属カードで登場した闇属性機械族特殊召喚モンスター
 機皇帝共通の召喚条件誘発効果起動効果永続効果相手魔法カードカードの発動無効にして破壊できる誘発即時効果を持つ。

 レベル1のモンスターとしては攻守共に最高のステータスを持つが、通常召喚できず、自身の効果以外での特殊召喚もできない。
 ただ、(1)で自分フィールドモンスター効果破壊されるだけで特殊召喚できるので、フィールドに出すのは容易である。
 相手による破壊だけでなく、自分《ブラック・ホール》などで自分モンスター効果破壊することでも発動条件が満たせる。
 【機皇】では《機皇創出》効果《機皇兵廠オブリガード》自壊で容易に条件を満たせる他、《機皇枢インフィニティ・コア》召喚条件を無視して特殊召喚もできる。

 それ以外ではSinや一部のスクラップ雲魔物など、自壊するモンスターと相性が良い。
 《BM−4ボムスパイダー》は相性がよく、除去をしつつこのカード特殊召喚トリガーとなる。
 いざとなれば自分でこのカードをどかすこともできる。

 ただし、破壊されたモンスター墓地へ送られる必要があるので、《マクロコスモス》等が適用され、墓地へ送られない状況では特殊召喚できない。
 ペンデュラムモンスターモンスタートークンなど、破壊された後に墓地へ行かないものもトリガーとならない。
 特殊召喚されるこのカード自身も含め、破壊した後に墓地へ送らず除外する《奈落の落とし穴》には滅法弱い。
 また、チェーン2以降に効果破壊された場合や破壊された後に別の処理が挟まる場合もタイミングを逃すため効果発動できない。

 (2)により相手シンクロモンスター1体を吸収し、(3)でその攻撃力自己強化する効果も持つ。
 《サクリファイス》などの効果と異なり吸収する枚数に制限は無く、このカード1枚で相手シンクロ召喚を牽制できる点は大きい。
 なお、この効果チェーンしてこのカード本体が除去された場合でも、選択したモンスター装備対象を失ったとして墓地へ送られることになる。(無効にされたわけではないため)

 (4)は1ターンに1度魔法カード無効にする効果
 自分相手ターン問わず発動できる上に、《収縮》等のダメージステップ発動する魔法カード無効にできる。
 任意効果であるため、無効にしたい相手魔法カード自分の意志で選択できるのもこの効果の利点であり、大きな牽制になるだろう。

 ただし、他のモンスター攻撃宣言できないデメリットにより攻め手が大きく限られる。
 ダメージを与えにくくなる上、戦闘破壊耐性を持つモンスターなどが出てきたりすると、それらを突破できずに膠着する場合もある。
 幸いにも他のモンスターフィールドに出したり効果を使うこと自体は可能なので、魔法・罠カードと合わせてフォローしていきたい。
 状況次第ではリリース、もしくはシンクロ素材エクシーズ素材リンク素材に使ってしまうのも1つの手である。
 特に《リンクリボー》は相性が良く、このカード攻撃後に自己再生効果発動することでデメリットを無視できる。

 自身の低いレベルを活かし、《ダブルアタック》《レベル制限B地区》《光学迷彩アーマー》《弱者の意地》等を採用した専用デッキを組むのも良いだろう。
 《コンセントレイト》は高い守備力の数値も活かす事が可能で、更にデメリットがほぼ同じであるため無駄がない。

 他の機皇帝に比べると固定で高いステータスを持ち、コスト無しで効果発動できるため、安定して使用できると言える。
 しかし攻撃面では、攻撃宣言に対するデメリットが無い上に状況次第で高い攻撃力を得られる《機皇帝グランエル∞》には一歩劣ってしまう。
 2500という攻撃力も決して安心できる数値ではなく、モンスター効果罠カードでの強化で上回られると対処のしようがない。

  • 機皇帝はそれぞれ「天地人」を表しているが、「ワイゼル」は「賢明な」を意味する「ワイズ(Wise)」、つまりは知能のある「人間」を表している。
  • 英語版アニメでは攻撃名などが存在する。
    攻撃名は「Stainless(ステンレス) Steel(スチール) Slash(スラッシュ)」、効果名は「Synchro(シンクロ) Absorption(アブソープション)」。
    「ステンレス・スチール」はその名の通りステンレス鋼であり、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するタイムマシン、デロリアンに多く使われている事が有名である。
    このモンスターの使用者が未来から来た事を考えると、なかなか粋なネーミングであると言える。
  • デュエル時の攻撃方法は《ワイゼルA》による斬撃だったが、ホセが見せた過去の映像では《ワイゼルA》の先端からレーザーを発射していた。
  • プラシドが使用した通常罠《インフィニティ・ショット》・《インフィニティ・ガード・フォーメーション》やホセが使用した通常罠《インフィニティ・ウォール》のイラストに描かれている。
  • コナミのゲーム作品において―
    TAG FORCE 5では、OCG版の代わりに上記のアニメのようなパーツ式でオリジナルカードとして登場している。
    アニメで登場した展開可能な《ワイズ・コア》や強化パーツも全て収録されている。
    ゲーム内においての《機皇帝ワイゼル∞》と《ワイズ・コア》の効果は以下の通り。
    《機皇帝ワイゼル∞》 
    効果モンスター
    星1/闇属性/機械族/攻   0/守   0
    このカードの攻撃力・守備力は、
    このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する
    「ワイゼル」・「グランエル」・「スキエル」と名のついたモンスターの攻撃力分アップする。
    このカードは相手のカードの効果の対象にならない。
    1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するシンクロモンスターを
    装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備することができる。
    このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
    「∞」と名のついたモンスターは自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
    《ワイズ・コア》
    効果モンスター
    星1/闇属性/機械族/攻   0/守   0
    このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。
    このカードがカードの効果によって破壊された時、
    自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
    その後、自分のデッキ・手札・墓地から
    「機皇帝ワイゼル∞」「ワイゼルT」「ワイゼルA」
    「ワイゼルG」「ワイゼルC」をそれぞれ1体特殊召喚する。
    通常召喚可能で効果の対象にすることができず、本体以外のパーツも攻撃可能となっているので、全体的にアニメよりも強化されている。
  • DUEL TERMINALではアポリアが使用。
    特殊召喚時にはカットインが用意されており、アニメと同じくパーツが合体する様子や台詞も再現されている。
    また、このカードをスキャンすると隠しデッキ「絶望の機神」を使用できる。
    アイコンにはアポリアの顔が使用されている。
    解説文には「決して絶望に囚われてはいけないぞ!」と書かれている。
    アクションデュエルXではレベル1ながらも破格の攻守を誇るため、とても強力な1枚。
  • デュエルリンクスでは、デュエリストとして登場し、自身である《機皇帝ワイゼル∞》に特化したデッキを使用する。
    デッキの1/4ほどが、TAG FORCEシリーズに収録されていた強化パーツやサポートカードとなっている。
    アニメ同様の「ワイゼル」モンスターも使用してくるが《ワイズ・コア》と本体の《機皇帝ワイゼル∞》が存在しない(ルールの関係でモンスターゾーンが足りない)ため、強化パーツのリリース用か、このカード特殊召喚するための投入になっている。
    また、プラシド及びアポリアの使用時に台詞が用意されており、攻撃名および効果名が英語版アニメから逆輸入されている。

関連カード

―《機皇帝ワイゼル∞》の姿が見られるカード

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等

FAQ

Q:効果分類は何ですか?
A:魔法カード無効にする効果誘発即時効果で、このカード以外の自分モンスター攻撃宣言できなくなる効果永続効果です。(10/08/09)
  これ以外の分類は機皇帝のFAQを参照。

Q:《サクリファイス》等でこのカード装備カード扱いとしてフィールドに存在する場合、自分モンスター攻撃できない永続効果と、相手魔法カード発動無効にし破壊する誘発即時効果適用されますか?
A:いいえ、どちらの効果適用されません。(13/09/18)

(1)の効果について

Q:自分フィールドに存在する罠モンスターカードの効果破壊され墓地へ送られた場合、このカード特殊召喚できますか?
A:いいえ、墓地へ送られた時点で罠カードとして扱うため、特殊召喚できません。(13/09/18)

(3)の効果について

Q:このカード攻撃した後、《月の書》《亜空間物質転送装置》などを使われ表側表示でなくなった場合、他のモンスター攻撃できますか?
A:はい、その場合は攻撃できます。(10/08/09)

Q:このカードが2体存在する場合、自分攻撃宣言を行えませんか?
A:その場合はそれぞれの効果により、どのモンスター攻撃宣言ができません。(10/08/09)

Q:このカード表側表示で存在しても、コントロール奪取した元々の持ち主相手モンスターならば攻撃宣言できますか?
A:いいえ、できません。(10/08/09)

(4)の効果について

Q:魔法カード発動無効化できる効果自分相手ターン問わず発動できますか?
A:はい、自分相手問わず、お互いターン毎に1度ずつ魔法カード無効にできます。(10/08/09)

Q:魔法カード発動無効化できる効果ダメージステップダメージ計算時でも発動できますか?
A:はい、できます。(10/08/09)

Q:《ブレイズ・キャノン》等の既に表側表示になっている永続魔法効果の発動無効にできますか?
A:いいえ、できません。(10/08/09)

Q:《歯車街》《スーペルヴィス》等の墓地発動する魔法カード無効にできますか?
A:いいえ、できません。(10/08/09)

Q:魔法カード発動無効化できる効果に更にチェーンされ、《サンダー・ブレイク》等でこのカード破壊された場合も無効効果は有効ですか?
A:はい、無効効果適用されます。(10/08/09)


Tag: 《機皇帝ワイゼル∞》 特殊召喚モンスター 効果モンスター モンスター 星1 闇属性 機械族 攻2500 守2500 機皇 機皇帝 正規の方法以外での特殊召喚不可

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