《原始生命態ティア/Theia, the Primal Being》 †
効果モンスター
星11/闇属性/岩石族/攻3000/守 600
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、レベルの合計が11以上になるように、
自分フィールドのモンスターをリリースして発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、自分フィールドに他のモンスターが存在しない場合、
フィールドの攻撃力が一番高いモンスター1体を破壊できる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
その間はお互いに1ターンに4回までしかモンスターを召喚・特殊召喚できない。
WORLD PREMIERE PACK 2024で登場した闇属性・岩石族の最上級モンスター。
お互いのメインフェイズ、自分フィールドのモンスターを合計レベル11以上になるようにリリースして、このカードを手札から特殊召喚し、自分フィールドに他にモンスターが存在しなければ最高攻撃力のモンスター1体を破壊できる誘発即時効果、このカードがフィールドに存在する限り、お互いは召喚・特殊召喚の回数を4回までに制限する永続効果を持つ。
(1)はレベル合計11以上になるように自軍のモンスターをリリースして自身を特殊召喚する効果。
特殊召喚時に自分モンスターが他にいない場合は追加で最も攻撃力の高いモンスター1体を破壊できる。
攻撃力3000以上のモンスターが相手フィールドに存在する場合、それを破壊できるので基本的にはこれを狙いたい。
リリースするモンスターが1体ならばボード・アドバンテージで損が無く、2体程度でも許容範囲であろう。
それ以上のリリースとなると流石にアドバンテージの面で損失が大きいため、よほど破壊したいモンスターがいない限りは避けた方が良い。
ただ、攻撃力3000以上の大型モンスターとなると破壊耐性やカウンター効果を持つものも多く、普通に運用する場合は破壊できない可能性も高い。
故に、こちらから耐性を持たないモンスターを送りつける運用も視野に入れたい。
壊獣はその手の耐性・カウンター効果を持つモンスターを事前に除去しつつ破壊できるため相性は良い。
《闇黒世界−シャドウ・ディストピア−》とコンボすれば相手のレベルを持つモンスターをフリーチェーンかつコストで処理できる。
特に【シンクロ召喚】等で高レベルモンスターを使用するデッキであれば相手モンスター1体のリリースで済ませられるため、非常に強力に働く。
相手が低レベルモンスターしか使用しなければ自分モンスターのリリースも必要になるものの、セットで採用しやすいレベル8の《闇黒の魔王ディアボロス》はリリースにもしやすいため、それと組み合わせれば下級モンスターの除去に使用してもディスアドバンテージは小さく済む。
(2)は4回以上の召喚・特殊召喚を行ったプレイヤーのそのターンでのそれ以上の展開を封じる効果。
なお《サモンリミッター》のように発動前もカウントできる効果ではなく《エルシャドール・ミドラーシュ》のように表側表示で存在してからカウントする方式である。
そのため、《原始生命態ニビル》の効果を使用した直後に特殊召喚してもその後相手は4回まで展開出来てしまう。
展開を封じる効果だけで見れば強いが、このカード自身には何の耐性も無いので、4回目までに展開されたモンスターによって除去・無効化されてしまうケースが多いだろう。
一応、【シンクロ召喚】・【リンク召喚】は小型モンスターを複数並べて低レベル・リンクから高レベル・リンクに繋げていくデッキなので、4回程度の展開では十分なモンスターを出せず、この効果が有効に機能するケースも少なくは無いか。
自分が高レベルモンスターを主体とするデッキならば、《原始生命態ニビル》と併用できずとも、リリース2体以下での特殊召喚までは狙いやすい。
霊魂鳥トークンを置いたままターンを渡す【霊魂】、分離後に霊獣が並ぶ【霊獣】など、展開力はあるが出てくるモンスターが貧弱になりやすいデッキならば採用できるか。
【ベアルクティ】であれば相手ターンでも高レベルモンスターを展開する事ができるため、能動的にこのカードを展開でき、実質的な手札誘発カードとして採用できるか。
【シンクロ召喚】系列やランク6以上の【エクシーズ召喚】、【Sin】等も該当するが、いずれにせよ後半の除去まで狙えるかは相手依存となる。
逆に、ランク5以下の【エクシーズ召喚】や【リンク召喚】の場合は2体以下でのリリース先を確保するのも難しく、採用の際にはほぼ《原始生命態ニビル》とのコンボが前提となるか。
- カード名の「テイア(Theia)」はギリシア神話における月の女神セレネの母である女神の名前である。
しかし《原始生命態ニビル》を鑑みると、月の形成プロセスを説明する学説の一つであるジャイアント・インパクト説で提唱される、同名の仮説上の原始惑星が直接のモチーフだろう。
およそ46億年前に太陽系のラグランジュ点から飛来したテイアは原始地球に衝突し、その衝撃でテイア自体は破壊された。
その後、テイアの中心核は地球の中心核になり、宇宙へ飛び散ったテイアの破片と地球のマントルの破片は地球の周囲で合体していき、やがて月を形成したとされる。
関連カード †
―《原始生命態ティア》の姿が見られるカード
収録パック等 †
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