《十二獣の相剋/Zoodiac Gathering》 †
永続罠
「十二獣の相剋」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分の「十二獣」XモンスターがX素材を取り除いて効果を発動する場合、
取り除くX素材を自分フィールドの他のXモンスターから取り除く事ができる。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「十二獣」Xモンスター2体を対象として発動できる。
対象のモンスター1体を、もう1体の下に重ねてX素材とする。
マキシマム・クライシスで登場した永続罠。
十二獣のエクシーズ素材を取り除く効果を他のエクシーズモンスターに肩代わりさせる効果、墓地の自身をコストにフィールドの十二獣エクシーズモンスター2体のうち、片方をもう片方のエクシーズ素材にする効果を持つ。
(1)の効果は十二獣エクシーズモンスターの効果の発動コストを他のエクシーズモンスターに肩代わりさせる効果。
エクシーズ素材としている十二獣が減ると攻撃力が下がってしまうため、それを防ぐ目的で使うことになる。
(2)の効果は自分フィールドに存在する十二獣エクシーズモンスターをもう一体の十二獣エクシーズモンスターのエクシーズ素材に変える効果。
それだけでは1枚のディスアドバンテージになってしまうため、相手の単体除去に対するサクリファイス・エスケープ手段として使う事になる。
ただし墓地のこのカードは公開情報なので、相手も無駄になると分かっていながら除去を撃ってくる事は少ないだろう。
《十二獣ライカ》や《十二獣ラム》で蘇生させたエクシーズモンスターを素材にすることもできるが、エクシーズモンスターを重ねてもメリットは少ない。
いずれの効果も発動には複数のエクシーズモンスターを要求している。
しかし、高速化した現在の環境ではエクシーズ素材を使い切る前に除去されるか決着がついてしまいやすく、エクシーズ素材の補充を求められる場面が少ない。
そもそも純正構築では十二獣エクシーズモンスターは複数枚積みかつサルベージ手段の搭載が基本であり、維持するより同名カードのエクシーズ召喚を狙った方が早い。
安定性とアドバンテージ獲得能力が重視される【十二獣】において、そのどちらも得られないこのカードは採用意義に乏しいのが現状である。
- イラストでは喧嘩をする《十二獣ハマーコング》と《十二獣ライカ》、2人を仲裁する《十二獣クックル》が描かれている。
「犬猿の仲」という諺のように犬と猿は仲の悪い者、対立する者の象徴とされており、「相剋」というネーミングはそこに由来していると思われる。
《十二獣クックル》が仲裁役であるのは干支の並びで申と戌の間に酉があるためだろうか。
ちなみに、十二獣のモデルである十二支の説話にも、お釈迦様のもとに向かう犬と猿が鉢合わせて喧嘩し、鶏がそれを仲裁するという場面が描かれるものが多い。
- 英語名の「Gathering」は「集まり、集会」の意味だろう。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †
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