遊戯王カードWiki - 《水精鱗－アビストリーテ》

《水精鱗(マーメイル)－アビストリーテ/Mermail Abysstrite》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク３/水属性/海竜族/攻1600/守2800
レベル３モンスター×３
自分フィールド上の「水精鱗」と名のついたモンスター１体が
相手の魔法・罠カードの効果の対象になった時、
または相手モンスターの攻撃対象になった時、
このカードのエクシーズ素材を１つ取り除いて発動できる。
その対象を自分フィールド上の正しい対象となるこのカードに移し替える。
このカードが破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地から「水精鱗－アビストリーテ」以外の
「水精鱗」と名のついたモンスター１体を選択して特殊召喚できる。

　COSMO BLAZERで登場した水属性・海竜族のエクシーズモンスター。
　自分フィールドの水精鱗が相手の魔法・罠カードの効果の対象か攻撃対象になった時にそれを自身へ移す誘発即時効果、破壊され墓地へ送られた時に同名カード以外の水精鱗を蘇生する誘発効果を持つ。

　レベル３のモンスターを３体必要とするため、エクシーズ召喚は難しい部類に入る。
　《水精鱗－アビスディーネ》などで補えるが、それでも消費に見合うかどうかはプレイングによるところが大きい。
　正規のエクシーズ召喚ではなく《バハムート・シャーク》などでエクストラデッキから直接特殊召喚する手もあり、その場合でも壁として機能する。

　１つ目の効果はいわば水精鱗限定の《シフトチェンジ》。
　相手からすれば攻撃および対象をとる効果の身代わりにされ、２つ目の効果へ繋げられるのは中々に厄介と言える。
　しかし、相手もこの効果の存在を考慮した上で行動するためアドバンテージを生みにくく、３体のエクシーズ素材に見合うかと言えば難しい所。
　結局自身が対象になってしまう以上、自身の効果を誘発できる破壊系の効果や、守備力で完全に止められるケースが多い攻撃以外に対しては発動するメリット自体が少ない。
　なお、エクシーズ素材を必要とするため、《バハムート・シャーク》などで特殊召喚すると発動する機会を失う。

　２つ目の効果は破壊された時に水精鱗を蘇生する効果。
　《水精鱗－アビスディーネ》などの「水精鱗の効果による特殊召喚に成功した」時に発動する効果のトリガーにもできる。
　無論、《水精鱗－メガロアビス》を筆頭とするアタッカーを蘇生させてもよい。
　ただし、「時」の任意効果であるため、タイミングを逃す恐れがある点に注意。

　このカードとほぼ同条件でより広範囲のモンスターを蘇生できる《Ｎｏ.３７希望織竜スパイダー・シャーク》が存在する。
　あちらも自身のモンスター効果により戦闘には滅法強いため、【水精鱗】でもこのカードの優先順位は落ちている。
　さらに同ランクで同じく水属性・海竜族の《トライエッジ・リヴァイア》も大きなライバルであり、上記した《バハムート・シャーク》での特殊召喚先としても厳しい立場に立たされている。

　このカードの独自性としては、水精鱗に属する点であろう。
　特に《海皇龍神ポセイドラ・アビス》を重ねてエクシーズ召喚するための中継点になるというのは他にない役割であり、手間を掛けて正規のエクシーズ召喚を狙うだけの価値はある。

《バハムート・シャーク》で特殊召喚できるデメリットを持たないモンスターの中でも最大の守備力を持つ。

カード名の由来は、ギリシャ神話のポセイドン(エノシガイオス)の妃である「アムピトリーテー」だろう。
名前の意味は「大地を取り巻く第三のもの」、即ち海をあらわす。
聖獣はイルカで、冠、ヴェール、王笏がその象徴となる。
冠と王笏を身につけ、下半身がイルカの姿なのは、これが由来だろう。
- 《水精鱗－ガイオアビス》とこのカードのステータスは、攻守を逆にしただけとなっている。