《特異点の悪魔》 †
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターを特殊召喚した時、
手札からこのカードと魔法カード1枚を捨てて発動できる。
そのモンスターを破壊する。
ANIMATION CHRONICLE 2024で登場した闇属性・悪魔族の下級モンスター。
相手がモンスターを特殊召喚した時に自身と魔法カード1枚を手札コストにそのモンスターを破壊する誘発効果を持つ。
一度に複数体が特殊召喚された場合以外は2:1交換となるものの、特殊召喚されたモンスターを対象をとらずに破壊できる。
しかし、追加コスト1枚が必要な上に魔法カードに限られているため、肝心な場面で使えない可能性があり、モンスターを捨てる場合と比べ損失も回避しづらい。
特殊召喚されたモンスターは即座に効果を発動することも多く、その場合は単体で使える《幽鬼うさぎ》に劣りやすいこともネックとなる。
こちらの利点としては起動効果等を発動させる前に除去できる点、ペンデュラム召喚等をトリガーにできれば複数体の除去が可能な点だろう。
《マクロコスモス》などの全体除外に影響されないことでも差別化できる。
相性の良いデッキとしては、下記が挙げられる。
- 白き森魔法カードを手札コストにすることで実質魔法カードの消費をなくせる【白き森】
- 条件さえ満たせば毎ターンのサルベージが可能な《合成獣融合》を擁し、状況に応じてこのカードを融合素材として利用可能な【有翼幻獣キマイラ】
他にも罪宝魔法カードを擁する【罪宝スネークアイ】、魔法カードの回収に長ける【ウィッチクラフト】、《おジャマジック》のある【おジャマ】等で使うのも面白い。
また、そのステータスから《ソウル・リゾネーター》や《ナイトメア・スローン》でサーチできる点を活かし、【レッド・デーモン】や【ユベル】等に投入するのもいいだろう。
ただし時の任意効果であり、チェーン2以降で特殊召喚されたモンスターには対処できない点は注意。
- 「特異点」については《進化の特異点》を参照。
- このカードで直接のモチーフとなったのは、特異点の中でも「重力の特異点」だろう。
物理学者・アインシュタインが提唱した一般相対性理論は、重力を説明する際に非常に優れた理論であったが、天文物理学者シュヴァルツシルトは巨大な重力(質量の重い星)の中心から一定の距離(シュワルツシルト半径)で理論が成立しないことを示した。
これが「重力の特異点」とされ、長い議論を経て後に否定されたものの、この議論がブラックホールの存在提唱に繋がり、現在ではブラックホールの中心は「重力の特異点」にあたることがわかっている。
- 「悪魔」というフレーズは「ラプラスの悪魔」を意識したものだろう(ラプラスの悪魔については《DDD運命王ゼロ・ラプラス》を参照)。
アインシュタインは「神はサイコロを振らない」と述べ、「ラプラスの悪魔」の主旨である「全ての未来の状態は偶然性を含まず、現在の物質の状態から完全に規定される」ことを支持したことで知られる。
- ちなみに、後述の通りアニメでこのカードを使用したのはアインシュタインをモデルとしたキャラクターであるツバインシュタインである。
同じデュエルで《ブラック・ホール》や《魔界算術士ラプラス》を使用したり、「神はサイコロを振らない」の台詞と共にドローの偶然性を抑えるカードを使ったりといった関連性も見られる。
収録パック等 †
Tag: 《特異点の悪魔》 モンスター 効果モンスター 星1 闇属性 悪魔族 攻0 守0