遊戯王カードWiki - 《無謀な欲張り》

《無謀(むぼう)な欲張(よくば)り/Reckless Greed》 †

通常罠
(1)：自分はデッキから２枚ドローし、その後の自分ドローフェイズは２回スキップされる。

　ドロー自体は禁止カードの《強欲な壺》と同等だが、このカードを消費しつつ２回のドロースキップがあるので、最終的にはカード１枚のディスアドバンテージを負うことになる。
　ドローしたターン中は１枚のアドバンテージとなり、ドロースキップは累積しないので、複数枚発動したり《死者への供物》等と併用したりすればデメリットは軽減するが、安定性は低くその行為こそ「無謀な欲張り」になり兼ねない。
　遅効性の罠カードであり、アドバンテージを得にくい効果から扱いにくさが目立つ。
　デッキ圧縮やブラフとして使用する場合は、ディスアドバンテージのない《強欲な瓶》の方が良いだろう。

　しかし、そのターンのうちに勝負を決めることができそうなときや、その直後に大きくアドバンテージを得ることができるときには利用価値がある。
　それを狙えるデッキであれば、《強欲な壺》に近い動きをするので気兼ねなく扱える。
　特にそのターンに勝負を決することの多い１ターンキルデッキならば、ドロースキップも関係ない。
　また、ドローを加速しチェーンカードの様に使用できるので【チェーンバーン】でも採用できる。

高速化した環境では２回のドローフェイズを迎える前にデュエルが決着することも少なくなく、スキップのデメリットは相対的に軽くなっている。
しかし、高速化している中では罠カード故の遅効性で採用には至らないのが現状である。

初期のこのカードは、ドロー系のカードとしては珍しく「デッキから」と書かれていなかった。
その後、BEGINNER'S EDITION 2（第７期）に収録された際にようやくテキストがエラッタされた。

《ゴブリンのやりくり上手》と比較すると、安定性は五分五分である。
２枚以上を手札に揃えて初めてリスクに見合った対価が得られるので、デッキ構築には工夫が必要である。

デッキが残り２枚の状態でこのカードを使うと、デッキの残り枚数が０枚になるが、その後２回のドロースキップがあるので、最低２ターンはデッキ切れによる敗北を免れる事ができる。
ただし、その前に決着をつけられなかったり、相手に《手札抹殺》などの強制ドローカードを使われると即敗北となる。

日本ではコンボデッキでの採用が多いが、海外では大会上位入賞者のビートダウンデッキにも採用されている事がある。
ドローに対する認識の違いが顕著に表れている例と言える。

【ＢＦ】や【インフェルニティ】の全盛期には、このカードで序盤に手札を集め１ターンキルを狙うデッキもよく見られた。
まだドローソースやサーチカードが充実していない上に規制も強く、他のデッキとの速度差を付けるのに打ってつけであった。

以前は《処刑人－マキュラ》等とのコンボで《強欲な壺》同然に大量ドローして１ターンキルする目的で【デッキ破壊１キル】等のデッキに投入されていたため、登場からわずか２ヶ月ほどの02/05/01にて制限カードに指定された。
その後、コンボパーツが禁止になったことで、06/09/01で準制限カードになり、08/03/01で制限解除された。

イラストでは《ダスト・シュート》の上に財宝が置いてあり、さらにそこに蛇がいる。
財宝（＝２枚ドロー）を狙う彼は、この後《ダスト・シュート》に引っ掛かる＋蛇に襲われるという２つの災難に見舞われるということが、２回のドロースキップに見立てられているのだろうか。

Ｑ：１ターンの間にこのカードと《死者への供物》を発動した場合、何回ドローフェイズをスキップしますか？
Ａ：効果は累積しないのでこのカードの２ターンだけになります。

Ｑ：このカードの発動にチェーンして《無効》を発動できますか？
Ａ：はい、発動できます。
　　この場合ドローするカードを《無効》の効果で墓地へ捨て、ドローフェイズはスキップされません。(10/08/01)

Ｑ：このカードの効果処理時に相手が《神殿を守る者》を特殊召喚してこのカードの効果でドローできなかった場合、その後ドローフェイズをスキップする効果は適用されますか？
Ａ：いいえ、適用されません。(13/07/05)

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