スターチップ/Star Chip †
マッチの勝利者は賭けカードのほかに、相手のスターチップを手に入れることができます。
ただし、デュエルを始める前に、お互いに了解した上で行って下さい。
何個手に入れることができるかについても、相談して決めて下さい。
スターチップには金、銀、銅の3種類があります。
銀のスターチップには銅5個分、金のスターチップには銅10個分の価値があります。
(STARTER BOX付属ルールブックより引用)
OCG初期に発売されていたサプライグッズの一つで、原作に登場する同名のアイテムを商品化したもの。
金・銀・銅の3色があったが、原作では金一色しかない。
STARTER BOXに同梱されていた他、後にスターチップ単独(金1・銀2・銅3の六つ+専用のホルダー)の販売(300円)もされた。
使い途は原作通り「デュエル開始時に任意の個数を賭け、勝者は敗者のスターチップを手に入れる」というもの。
もっとも、お互いにスターチップを所持していないと賭けが成立しない上、沢山所持していても別にデュエルが有利になるわけでもなく、さほどこの遊び方は普及しなかったようである。
「ザ・ヴァリュアブル・ブック2」に掲載されていることから第2期初頭までは販売されていた事が分かる。
その後2000年11月発売のEX-Rのルールブックにはスターチップについて記載されていたが、翌2001年6月発売のSTRUCTURE DECK−遊戯編−のルールブックには記載がないため、この間に廃止されたようだ。
- 1999年に東京ドームで開催された「遊戯王デュエルモンスターズ決闘者伝説 in TOKYO DOME」では、特別カラーのスターチップが参加者に配布され、実際のトーナメントの催しに使用された。
- 2023年10月から2024年3月31日まで開催された25周年イベント『決闘者の王国』では、遊戯王ニューロンで電子的に管理されるスターチップが使用された。
遊戯王ニューロン上で確認できるミッションをクリアすることでスターチップを獲得でき、チップと交換する形で景品がもらえるというものだった。
- なおこのイベントで獲得したスターチップは下記のランキングデュエルには流用できない。
- 2024年4月からランキングデュエルの順位決定で入賞するとその順位に応じて遊戯王ニューロン内でスターチップが配布されるようになった。
従来はランキング上位者に各種景品が配布されていたが、スターチップと交換で任意の景品を入手する形に変更されている。
デュエルフィールドや特製カードプロテクター、トーナメントパック等を選べる。
- 配布個数は、5000位以上で1個、3000位以上で2個、2000位以上で3個、1000位以上で6個(2024年2nd現在)となっている。
またチップには有効期限が存在する点には注意が必要である。
- 原作・アニメにおいて−
「決闘者王国編」に登場したアイテム。
決闘者王国への招待状に2つ同梱されており、腕に巻く専用のホルダーが存在する。
デュエルの前にお互いに任意の個数を賭け、勝者は敗者が賭けたスターチップを獲得。
10個揃えると決勝トーナメントの舞台となるペガサス城へと入る事ができるが、全てのスターチップを奪われると参加資格を失い島外退去となるシステムであった。
デュエル以外での受け渡しは失格となるが、「強奪されたものを返却されることも認められない」「スタッフが直接確認できなければ入手の方法は問われない」という穴が多く、遊戯は半分を海馬に奪われたところに10個以上のスターチップを集めた舞から必要な分を譲り受ける形で、キースはゴースト骨塚らからホルダーと共に無理矢理計10個のスターチップを奪うことでデュエルをすることもなくそれぞれ入城している。
また、モクバにデュエルするフリをしてデッキとスターチップを奪われたモブのデュエリストも問答無用で島から追放されている。
- 漫画『賭博黙示録カイジ』に登場した「星」というアイテムがモチーフと思われる。
この漫画では、「豪華客船の上でカードゲームを行って「星」を奪い合う」というゲームが行われ、騙し騙される息詰まる心理戦が展開される。
『遊☆戯☆王』と同時期に漫画『幕張』を週刊少年ジャンプに連載していた漫画家木多康昭氏は、友情で勝敗が決する『遊☆戯☆王』の作風に疑問を持っており、高橋和希氏に『賭博黙示録カイジ』を読むよう編集者を通じて伝えた。
しかし高橋氏は「豪華客船(王国行きの船)に乗って星(スターチップ)を奪い合う」という点だけを採用し、作風には何ら影響を与えなかった、という旨を後に木多氏がトークショーで語っている。
- 余談だが、その後『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ作品、『一日外出録ハンチョウ』90話「決闘」において、遊戯王OCGのパロディが行われることとなった。
関連リンク †