デッキ/Deck †
「デッキ」とは、自分がデュエルで使用するカードの束の事です。
40枚以上60枚以下の枚数で準備します。
デッキの作り方 †
デッキは以下のルールを守れば、自分の好みのカードを使って自由にデッキを作る事が可能です。
<デッキを作る際のコツ>
- できるだけカードの枚数が40枚になるようにしてみよう
枚数が多くなると狙いのカードが引きにくくなり、作戦が立てづらくなるためです。
- オススメの割合はモンスター20枚、魔法10枚、罠10枚
最初はモンスター・魔法・罠をバランスよく入れたデッキを作るのが勝利への近道です。
- レベル5以上のモンスターの枚数に注意しよう
レベル5以上のモンスターには強力なカードも多いですが、召喚が少し難しいカードも多くあります。
切り札となるモンスターを決めて、レベル5以上のモンスターの枚数をなるべく少なくすると、より戦いやすくなります。
(公式ルールブック マスタールール3対応 バージョン 1.0 より引用)
解説 †
- プレイ中に自分や相手の残りデッキ枚数を確認する事は可能だが、その際はデッキを置いたまま上から滑らせて確認する。
- 「メインデッキのカード枚数はできるだけ40枚程度にしておく」というのは、遊戯王OCGのセオリーの1つである。
確率の面からみるとこれは理に適っており、考え無しにデッキ枚数を増やすと勝率は落ちる。
これはデッキとして狙う特定の動きが行えるカードを、使用できない可能性が高くなるためである。
アニメ5D's公式サイトのデュエルワンポイントレッスンTurn27を見ると解りやすい。
- デッキ枚数を減らす場合、単純にデッキ内のカードの枚数・種類が減るため「特定の状況に弱くなる(対抗できるカードをデッキに入れる余地がなくなる)」「デッキ破壊に弱くなる」といったデメリットも僅かながら存在する。
- 原作・アニメにおいて―
初めてデッキという言葉が使われたのは「DEATH-T編」の「遊戯vs海馬」戦。
それ以前は「山」「山札」「手札」と呼んでいた。
また、「手札」の呼称は「決闘者の王国編」でもたびたび使用されている。
- 多くのキャラクターは1種類のデッキをその都度構築し直しているが、原作・アニメDMのキースや、アニメGXの万丈目や三沢のように複数の種類のデッキを持つ者もいる。
特に三沢は、(神属性を除く)6属性それぞれのデッキと十代対策用のデッキの計7種類を所持していることを公言しており、うち3種を作中で使用している。
アニメ5D'sに登場する多くのデュエリストは、ライディング用とスタンディング用の合計2つを所有している。
- 特定のカードには世界の創造に関わる、封印装置の鍵と言った設定があるようなものも多いが、デッキにもそういった設定がある事も多い。
アニメGXのサイバー・ダークはサイバー流道場に封印されているという設定があり、アニメ5D'sの時械神は選ばれた聖者のみが扱えるデッキらしい。
また、アニメ5D'sのセキュリティは支給されたデッキを使用しているが、その中でも格上の特殊追跡部隊には《ゴヨウ・ガーディアン》や《ゲート・ブロッカー》等が含まれたより強力なデッキが支給されている。
- 大幅なデッキ破壊が行なわれる回では登場人物のデッキ枚数を確認できるが、多くの場合は40枚丁度であることがわかる。
アニメ5D'sでは、「アポリアvsZ-ONE」戦で遊星が使われたカードの枚数から残りのデッキ枚数を計算していたが、最初からアポリアのデッキが計40枚であることを前提にしており、デッキ枚数=40枚ということが相当メジャーなようだ。
また、バトルシティなどの作中の大会ではデッキ枚数が40枚とルールで決められていることもある。
ただし、デュエル前にカードを追加したりデュエル中にカードが増える事で、41枚以上になる事もある。
デッキの枚数が重要になるケースは稀であるため、基本的に画面表示はされず、デッキ切れ寸前になった際にのみ「あと○枚」と口頭で確認されることが多い。
例外的に、アニメGXの「十代vsエックス」戦では、途中からライフポイントと同じデザインのウィンドウでデッキ枚数の表示が行われていたほか、アニメ5D'sの「チーム5D's vs チームユニコーン」戦ではピットクルーのノートPCに、アニメSEVENSの「ルークvs洗井」ではルークのデュエルディスクにデッキ枚数の表示が行われるシーンがある。
- 劇場版『光のピラミッド』の「闇遊戯vs海馬⇒アヌビス」戦では、特にそれらしい理由もなく闇遊戯のデッキ枚数が41枚であった。
40枚であった場合、海馬のデッキ破壊により闇遊戯は敗れていたのでその辻褄合わせだろう。
- 遊戯王SEVENSにおいて、セルフデッキデスカードを多用するユウガが60枚デッキを組んでいる事に周囲が驚く場面がある。
アニメ作品で(ゲーム準拠の)枚数上限までデッキを嵩増ししているケースは初めてで、デッキ枚数を増やすデメリットも同じ場面で説明されており、ラッシュデュエルが題材となるSEVENSの世界でも他作品同様に40枚デッキが標準的であるようだ。
- アニメARC-Vでは遊矢の中のユートの感情が強く表れるとデッキが入れ替わる現象が起きている。
ただ、デッキの中には遊矢のカードも確認できるため、作中での「入れ替わる」という表現よりはデッキが混ざるといった方が正しい。
- 漫画ARC-Vの「零児vsアイザック」戦では、零児の罠カード《ゼロ・グラヴィテーション》の効果によって「お互いのデッキを一つとして扱う」状況が発生している。
零児は混合デッキとなった中からアイザックのモンスターをリクルートする効果を活用し、逆転へとつなげた。
- アニメ5D'sでは、収容所送りにされるとデッキを没収されてしまう。
一方、ARC-Vのシンクロ次元における収容所では、収監される際でもデッキは没収されない。
- 劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では、童実野町ではデッキを所持していなければ住民登録ができないという衝撃的な事実が藍神によって語られている。
この件に関し、このような規則を作った海馬を藍神は「狂った独裁者」と評している。
- アニメVRAINS第6話では、遊作が自分がPlaymakerであることを隠す為にダミーのデッキを持ち歩いており、デュエル部の人間に公開している。
デッキの内容を見た島からは、「お粗末なデッキ」と嘲笑されている。
なお、デュエル部の部長は「デッキはデュエリストの魂」と発言しており、遊作のデッキを馬鹿にした島を叱咤している。
またアニメVRAINS第25話のSNSの画面では、「指名ゴーファハンデス」や「活路ベンケイビート」などデッキの通名らしきハンドルネームが多数確認できる。
- アニメSEVENSのゴーハ市の図書館では書籍と同様にデッキが貸し出されており、劇中でも貸出デッキを用いてデュエルするシーンがある。
- コナミのゲーム作品において―
デッキ上限枚数のない新エキスパートルール準拠のゲームでも最大枚数の制限がされている。
プレイヤーデータ容量の制限のためであろう。
作品によって数は異なるが、晩期は「40枚以上80枚以下」の場合が多かった。
古い作品では「40枚」固定のものもあった。
ゲーム作品では支給デッキやストラクチャーデッキといった、特定のデッキで戦う必要があるイベントがある。
関連カード †
その他のデッキに関する効果を持つカード †
関連リンク †