デメリット

 「demerit(短所・欠点)」の意。
 主にコントローラーへ不利に働く効果のことをいう。
 デメリット効果は、カードが強くなり過ぎないように調整するための効果でもある。

 維持するためにコストが必要であったり、徐々に弱体化していったりと、様々な効果のものがいる。
 攻撃力が高く、かつデメリット効果を持っているモンスターは俗に「デメリットアタッカー」と総称される。
 特に攻撃力が一般的な標準を上回るモンスターは、大抵何らかのデメリットか厳しい召喚条件が付随している。

 デメリットはそのまま耐えるだけでなく、回避したりメリットへ変換したりすることが重要となる。
 例えば、強力なデメリットを持つモンスター《強制転移》送りつけ、逆にアドバンテージとする戦法が存在する。
 この場合、主には《大盤振舞侍》《悪魔の調理師》等のドローを加速させてしまうものが選択される。
 これに限らず、デッキコンセプト次第では、補って余りある活躍をすることもしばしば。
 上記のカード相手ドローさせるデメリットを逆手に取る【便乗ターボ】【グリードバーン】などがいい例。
 ドロー系以外でも、強烈なデメリットを押し付ける【転移アシッド・ゴーレム】相手フィールド特殊召喚されるデメリットを継続的な戦闘破壊の的と考える【チャルアイーター】などが存在する。

 魔法・罠カードにも、例えば蘇生カードには自壊等何らかのデメリットを持つものが多い。
 蘇生したモンスター守備表示にするとモンスターもろとも自壊する《リミット・リバース》などが代表例だが、もちろん《ユベル》を能動的に破壊できるなどのメリットになりえる効果である。
 他にも、《ビッグバン・シュート》除外デメリットは相手モンスターに対しての使用等で、強烈なメリット効果へ変換することが可能。

 また少数ながらデメリットしかない魔法・罠カードも存在する。
 《トゥーン・ワールド》《光のピラミッド》等は、単体ではデメリットしかないがカテゴリカードを使う上で必須カードとなる場合がある。
 一方、そういった背景すら持たない純粋なデメリットカードとしては《強欲な贈り物》《ギフトカード》などが該当する。
 当然単体では使い物にならず、ほかのカードコンボしてメリットに変換することで真価を発揮するカードである。

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