縛り †
対象・コスト・素材となるカードの種類が限定されていることを指す。
そのような指定のあるカードを「縛りのあるカード」という。
また、後述の「縛りプレイ」の略称としても使われる。
縛りのあるカードは、縛りのないカードより効果を使用できる場面が少なく、採用するデッキは限られる。
しかし、縛りのないカードよりも強力な効果を持つことが多く、対象が限定されるというデメリットに見合ったカードも多い。
また、《増援》等、縛りの対象となるカードの種類が多く、あまり気にならないカードも存在する。
- TCGに限らず、ゲームには「縛りプレイ」という概念がある。
これはプレイヤーが自らにハンデを課す行為である。
遊戯王OCGでは「戦略上の意図もなく特定のカードを採用しないこと」が該当し、デザイナーズデッキを使用することとは異なる。
なお、上記の他に「(ネタデッキなどで)特定のカードのみ採用する」という真逆の行為を意味する場合もあるので注意したい。
例えば「戦士族縛り」と言った場合、文脈によって「戦士族は採用不可能(戦士族を縛る)」と「戦士族のみ採用可能(戦士族で縛る)」のどちらも意味する。
- 公式に運営されている「コンセプトデュエル」もある種の縛りプレイである。
実際、特定のカードを強制的に採用しなければならなかったり、必須カードが使用禁止になっていたりしている。
- ゲーム作品での指定のデッキでのみ対戦できるものや、ストラクチャーデッキ限定戦、シールド戦なども、広義の意味では縛りプレイと言える。
この場合は通常の構築では採用圏外であるカード等も含まれているため、環境などとはまた違った知識やプレイング力を求められる。
普段使わないカードのシナジーを考えることは構築力の強化につながることもあり、結果として通常のデュエルに役立つかもしれない。
- 原作・アニメにおいて―
意図しているかどうかに拘らず、何らかの制約を受けた状態でデュエルを行う場合がある。
- アニメGXでは万丈目準が、初心者の長作とのハンディキャップとして「投入するモンスターの攻撃力は全て0でデッキを構築する」という条件でデュエルをしている。
元々長作が提示した条件は「攻撃力500以下」だったが、準が自主的にハンデを強化しこの条件となった。
また、エドがデュエルの訓練のために自分のライフポイントが1000、相手が10000の状態からデュエルを始めているシーンもある。
- 漫画GXの「十代vs龍牙」戦では、龍牙が十代のデュエルディスクをジャミングして十代の魔法カードの使用を制限していた。
十代はデュエルディスクの故障だと勘違いしたままデュエルを行い、勝利している。
- アニメVRAINSではAiにデュエルの経験が全くないことを指摘されたロボッピが経験を積むためにゴーストガールとブラッドシェパードを同時にスピードデュエルで相手取り、その上で「自分はスキルを使わない」という縛りを自らに課している。
- コナミのゲーム作品において―
ゲーム作品では強力なカードほど長くプレイしなければ解禁されないといった仕様が多く、広義の縛りプレイといえる。
そのために《大地の騎士ガイアナイト》などゲーム作品では長らく様々なデッキで活躍するモンスターも存在する。
WCSシリーズでは「制限デュエル」、TAG FORCE シリーズでは「チャレンジ」というものが存在し、それぞれ限定された種族やステータスのカードでデッキを構築する必要がある。
- 「マスターデュエル」では、定期的に特定のコンセプトに沿ったデッキしか使用できなくなるイベントが開催されている。
関連リンク †