Secret

 カードのレアリティにおいて「シークレットレアカード」を指す。
 カード名は特殊な箔押し加工(ダイヤモンドカット箔)で、絵柄部分は格子状のホイル加工となっている。
 略号は「SE」。
 初登場はOCG第1期のVol.3

 通常パックでは、第4期から第9期のネクスト・チャレンジャーズまでは収録されない状況が続いていたが、ザ・シークレット・オブ・エボリューションからスーパーレアウルトラレアレアリティ違いとしてこの仕様が復活している。
 封入率はザ・シークレット・オブ・エボリューションでは4箱に1枚、FLAMES OF DESTRUCTIONまではアルティメットレアと同じく1箱に1枚、CYBERNETIC HORIZON以降は4箱に3枚の割合。
 しかし、該当するカードETERNITY CODEまでは16種、RISE OF THE DUELIST以降は18種、DUELIST NEXUS以降は20種もあるため、狙ったシークレットレアカードを入手できる確率はかなり低い。
 DUEL TERMINALでは、第3弾からウルトラレアレアリティ違いとして登場している。
 封入率は第14弾までは「1BOX(200枚)に1枚」、クロニクルIからは「1BOXに2枚」と極めて低く、プレイ料金の高さも相まってシングル価格は高騰しがちであった。
 また、「ブースターSP」シリーズでも収録されているが、こちらはスーパーレアウルトラレアレアリティ違いではなく、シークレットレア専用のカードが設定されている。
 そのほか、PREMIUM PACKV JUMP EDITION等の限定パックのカードもこの仕様となることが多かった。

  • 中には格子状のホイル加工が非常に濃くカード全体に施されているエラーカードも存在している。
    これらは俗に「プラチナレア」と呼ばれコレクターの間で高く取引されているが、偽物も出回っているため購入の際には注意したい。
  • 特に後述のアジア版ではこのエラーが高頻度で発生している。

 PRIMAL ORIGINからネクスト・チャレンジャーズまでの通常パックとコレクターズパック−伝説の決闘者編−アジア版には、アルティメットレアコレクターズレアの代わりにこの仕様が封入されている。
 ただし、PRIMAL ORIGIN以降のアジア版のこのレアリティの仕様は日本国内版と異なっている。
 カード名の箔押しには、ダイヤモンドカット箔とは少々異なるものが使用されていて、格子状のホイルの向きが日本国内版のものを約90°回転させたものとなっている。
 (第9期以降の日本国内版のホイルの格子を構成する粒は縦に繋がっているものが多く、アジア版のものは横に繋がっているものが多い。)
 この仕様の違いは生産地の違いによるものである。
 (国内向けの日本語版はMADE IN JAPANであるが、アジア向けの日本語版はMADE IN KOREA。)
 上記のとおりザ・シークレット・オブ・エボリューション以降の日本国内版の通常パックでもこのレアリティが再登場したが、カードナンバーは同一の為、このレアリティカードが日本国内版なのかアジア版なのかを見分けるにはカード名の箔押しとホイルの仕様の違いに注目するとよい。
 このレアリティの派生であるエクストラシークレットレアでは箔押しの仕様が、20thシークレットレア・10000シークレットレアでは箔押しの仕様とホイルの仕様が、プリズマティックシークレットレアではホイルの仕様が日本国内版とアジア版とで同様に異なる。
 また、後述のEXTRA PACK −SWORD OF KNIGHTS−以降のEXTRA PACKシリーズに収録されるシークレットレアの仕様でも箔押しの仕様が同様に異なる。

  • 第11期からアジア版カード名の箔押しの仕様が変更され、日本国内版に近い光り方をするようになった。
    (近い光り方をするようになったが、ダイヤモンドカット箔とは異なるものである。)
  • 海外版において―
    絵柄の部分が斜線状のホイル仕様となり、カード名もダイヤモンドカット箔ではない。
    国内版と海外版で明確に仕様が異なる唯一のレアリティである。
    ただし韓国版ではPREMIUM PACK Vol.6以降、絵柄の部分が国内版と同じ仕様のものに変更されている。(PREMIUM PACK Vol.3以降の再販分もこの仕様に変更されている)
    • ただし、ホイルの格子の向きは(韓国で生産されている為)PRIMAL ORIGIN以降のアジア版と同じになっている。
      第11期からプリズマティックシークレットレアと差別化を図るためか、カード名がダイヤモンドカット箔に変更されている。
  • USA版とヨーロッパ版ではホイルの斜線の太さが異なる。
  • ホイルの斜線の太さはヨーロッパ版の方に近い。

ゴールドシークレットレア

 GOLD SERIES 2013から新たに登場した仕様。
 加工の仕方はシークレットレアと同じだが、カード名ゴールドレアと同仕様の金色に近いダイヤモンドカット箔で、ホイルの仕様はゴールドレアと同じなので、光り方が七色でなく、やや暗めなのが特徴。
 また、枠とレベルの部分にも格子状のホイルが見えるので、どちらかというと光り方はパラレル仕様に近い。
 GOLD PACK 2016ゴールドレアのホイル加工が施される箇所等が変更になったことに伴い、こちらにも同様の変更が加えられている。(仕様変更の詳細はGoldを参照のこと)
 公式データベースでの略号はGS。

  • GOLD SERIES 20132014ともに1箱に1枚前後の確率で封入されている。
    GOLD PACK 2016では、1パックに1枚必ず封入されるようになった。
  • 海外版にも存在し、仕様の差についてはOCGTCGでのシークレットレアの仕様の違いをそのまま適用した形となる。

エクストラシークレットレア

 EXTRA PACK −SWORD OF KNIGHTS−から新たに登場した仕様。
 カードの縁とイラスト枠が銀色になり、ホイルの仕様が海外版のような七色の斜線状になっており、ペンデュラムモンスター以外はテキスト欄を除く全面にホイル加工が施されている。
 ペンデュラムモンスターイラスト枠と繋がったテキスト枠も銀色になっており、テキスト欄2つとペンデュラムスケール欄を除く全面と青と赤のペンデュラムスケールのマークにホイル加工が施されている。
 また、エクシーズモンスターカード名のルビ・パスワードカードナンバー・権利表記は通常白色だが、このレアリティではホイル加工となっている。
   公式データベースでの略号はEXSE。

20th(トゥエンティース)シークレットレア

 CYBERNETIC HORIZONから新たに登場した仕様。
 エクストラシークレットレアと類似した加工に加え(ホイルは格子状)、カード名が赤色のダイヤモンドカット箔であり、テキスト欄中央にはOCG20周年のロゴが薄く見られる。
 公式データベースでの略号は20th SE。

  • 第10期にのみ存在した仕様の為、ホイルの加工箇所も第10期の仕様に準じている。
    その為、シンクロモンスターカード枠にホイル加工が施されていない。

10000(テンサウザンド)シークレットレア

 IGNITION ASSAULTから新たに登場した仕様。
 エクストラシークレットレアと類似した加工に加え(ホイルは格子状)、カード名が赤色のダイヤモンドカット箔であり、テキスト欄には「10000」のロゴが薄く見られる。
 遊戯王OCG1万枚を記念したカードである《万物創世龍》専用のレアリティ
 公式データベースでの略号は10000SE。

  • 公式で封入率の発表はないが、極めて低く、レア度の呼称にちなんで約1万枚(3カートン)に1枚と推測されている。

プリズマティックシークレットレア

 RISE OF THE DUELISTから新たに登場した仕様。
 エクストラシークレットレアと類似した加工に加え(ホイルは格子状)、カード名TCGのSecret Rareで使用されているものに類似した箔押しになっている。
 公式データベースでの略号はPSE。

  • 20thシークレットレアと入れ代わる形で登場した。
  • このレアリティで再録されたボーナスパックのカードは市場価格が5桁で取引されていることが多い。
  • TCG公式の動画では、「通常のシークレットレアよりも手に入れるのが50倍困難である。」とアナウンスされている。
  • TCGでのこのレアリティの名称の変遷を以下に示す。
    1. Rising Rampageで登場した時点ではレアリティ名について公式からのアナウンスは無く、正式名称は存在しなかった。
      その為、「Prismatic Secret Rare」を含め、いくつかの名称がユーザー間で使われていた。
      公式データベース上ではレアリティの表記が無し(空欄)だった。
    2. 公式が「Prismatic Secret Rare」という名称になったと発表。
      旧来の「Prismatic Secret Rare」と同一名称となってしまったことで、混乱を招いた。
    3. 2020年1月にドイツのKONAMI community day eventで公式スタッフが「Starlight Rare」と呼称。
      上述の紛らわしさもあってか、ユーザーの間で「Starlight Rare」と呼ばれる事が多くなった。
    4. 公式データベースにおけるレアリティ表記が「Prismatic Secret Rare(略号はPSE)」に。
    5. Dawn of Majesty以降、英語版を除くTCG公式データベースではDawn of Majesty以降のものは「Starlight Rare(略号はSTAR)」と表記。
      2022年4月の公式データベースのリニューアル後には英語版でもDawn of Majesty以降のものは「Starlight Rare(略号STAR)」と表示。
      この際、Lightning Overdrive以前のものは「Prismatic Secret Rare(略号PSE)」の表記のまま変更されなかった。
    6. Lightning Overdrive以前に登場したものも公式データベースで「Prismatic Secret Rare(略号PSE)」から「Starlight Rare(略号STAR)」に表記が変更され、Rising Rampage以降に登場した全てのこのレアリティの表記が「Starlight Rare(略号STAR)」に統一された。
    以上の変遷を経て、英語版の名称は「Starlight Rare」で確定した。
  • 上述の通り、TCGでは一時期、このレアリティの正式名称も「Prismatic Secret Rare」となっていた事があった。
    その為、「Prismatic Secret Rare」という表記だけでは、旧来の「Prismatic Secret Rare」を指しているのか、それともRising Rampageで登場した新しいレアリティを指しているのかが分かりにくく、混乱を招いた。
  • 現在、英語で表示した際に「Prismatic Secret Rare(略号PSE)」で公式データベースに登録されているものは、旧来の「Prismatic Secret Rare」を指す。

シークレットレア仕様 (SPECIAL BLUE Ver.)

 リモートデュエル おうちで遊戯王から新たに登場した仕様。
 カード名の箔押がダイヤモンドカット箔でない青色に変更されている以外は通常のシークレットレア仕様と同仕様。
 公式データベースでの略号はSEのままだが、アイコンにカーソルを合わせると「シークレットレア仕様 (SPECIAL BLUE Ver.)」と表示される。

  • 遊戯王OCGタイムズにて、このレアリティについて、「困難に打ち勝って進んでいくというメッセージを込めて作られた」「青色は医療従事者への感謝も表しているカラー」ということが明かされている。
  • 海外の公式Twitterには「blue foil lettering」と記載されている。

シークレットレア仕様 (SPECIAL RED Ver.)

 PREMIUM PACK 2023から新たに登場した仕様。
 カード名の箔押が赤色のダイヤモンドカット箔に変更されている以外は通常のシークレットレア仕様と同仕様。
 公式データベースでの略号はSEのままだが、アイコンにカーソルを合わせると「シークレットレア仕様 (SPECIAL RED Ver.)」と表示される。

クォーターセンチュリーシークレットレア

 RARITY COLLECTION −QUARTER CENTURY EDITION−から新たに登場した仕様。
 エクストラシークレットレアと類似した加工に加え(ホイルは格子状)、カード名がゴールドシークレットレアと同様の金色のダイヤモンドカット箔であり、テキスト欄中央にはOCG25周年のロゴが薄く見られる。
 公式データベースでの略号はQCSE。

  • YU-GI-OH!.jpによると「25周年を記念した新レアリティ」とのこと。
    実際、20周年を記念したレアリティである「20thシークレットレア」と加工仕様が類似している。
  • 遊戯王OCG公式Twitterでこのレアリティが紹介された際、カード名の加工を「シャンパンゴールドの輝き」と解説している。
  • DUELIST NEXUSから、プリズマティックシークレットレアと入れ替わる形でレギュラーパックにも封入される。

クォーターセンチュリーシークレットレア TOKYO DOME GREEN Ver.

 遊戯王デュエルモンスターズ 決闘者伝説 QUARTER CENTURY 来場者限定記念カードで新たに登場した仕様。
 上記のクォーターセンチュリーシークレットレアのカード名の箔押がダイヤモンドカット箔でない緑色に、透かしが薄緑色の格子状のホイル加工に変更されたものとなっている。

 公式データベースでの略号はQCSEのままだが、アイコンにカーソルを合わせると「クォーターセンチュリーシークレットレア仕様 (TOKYO DOME GREEN Ver.)」と表示される。

関連リンク

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