遊戯王カードWiki - 《Ｎｏ.１０３神葬零嬢ラグナ・ゼロ》

《Ｎｏ.(ナンバーズ)１０３神葬零嬢(しんそうれいじょう)ラグナ・ゼロ/Number 103: Ragnazero》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク４/水属性/天使族/攻2400/守1200
レベル４モンスター×２
(1)：自分・相手ターンに１度、このカードのＸ素材を１つ取り除き、
元々の攻撃力と異なる攻撃力を持つ相手フィールドの攻撃表示モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、自分は１枚ドローする。

　PRIMAL ORIGINで登場した水属性・天使族のエクシーズモンスター。
　攻撃力が変化している相手の表側攻撃表示モンスターを破壊して１枚ドローする誘発即時効果を持つ。

　攻撃力の変化したモンスター限定ではあるものの、モンスター除去＋ドローをフリーチェーンで行える。
　レベル４のモンスター２体で縛りもないため出しやすく、攻撃力変動を伴うデッキに対するメタカードとして幅広いデッキで採用できる。
　相手が全体強化を利用していたり、こちらが全体弱体化を併用するなどすれば、エクシーズ召喚直後に損失を取り戻せ、かつ返しのターンでの牽制も可能になる。
　強化そのものが主目的でなくとも、【暗黒界】・【クリフォート】・【墓守】・【炎星】・【甲虫装機】といった、展開に際しステータス変動が生じるデッキは多い。
　また、《トラゴエディア》などの様に、自身の効果で自己強化されがちな元々の攻撃力が？や０のモンスターにも有効。
　ランク４が出せるデッキでは環境を読んだ上でエクストラデッキに枠を割く価値は十分にある１枚と言えよう。

　ただし対象は攻撃表示に限定されるため、《オーバースペック》のようにステータス変動系の全てに有効、というわけではない。
　例として《先史遺産－ピラミッド・アイ・タブレット》下で《先史遺産クリスタル・ボーン》を守備表示で特殊召喚→蘇生効果からのエクシーズ召喚といった流れには干渉できない。
　デッキ単位でみればステータスは変動しても守備表示での特殊召喚で済ませられる【聖刻】などは、ほとんど影響がない。
　元々の攻撃力自体が変化する《神獣王バルバロス》や《Ｅ－ＨＥＲＯダーク・ガイア》も破壊はできない。

　相手の攻撃力を変動させるカードを多めに投入することで、この効果を能動的に活用してもよい。
　永続的に攻撃力を変動させる《強者の苦痛》や《ブラック・ガーデン》と併用すれば、殆どのモンスターを破壊できる。
　ランク４と全体弱体化を両立しやすい【Ｍ・ＨＥＲＯ】でも条件は整えやすい。
　弱体化と【ランク４】が基本戦術の【幻蝶の刺客】でも充分候補として上がる。
　【幻蝶の刺客】の絶望的なカード・アドバンテージ獲得能力の低さ・アタッカー不足を大きく補える。
　手札消費が激しく、手早くハンド・アドバンテージを稼ぎたい【ヴァルモニカ】や【ライゼオル】でも採用を検討できる。
　【ランク４】では、同ランクの《ＦＡ－ホープ・レイ・ランサー》は条件のない全体弱体化を持つので並べておくことで実質妨害として機能させられる。
　自分ターンでは《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》と併用するのも効果的。
　リンクモンスターでは、《ヴァレルロード・ドラゴン》・《クロシープ》・《アンダークロックテイカー》なども同様に相性は良い。
　フリーチェーンであり、攻守変動に加えて追加効果を持つ禁じられた速攻魔法も使い勝手が良い。

　レベル４で弱体化が行えるモンスターは発動条件を作りつつエクシーズ素材になれるので特に相性が良い。
　《アーマード・ビー》・《機皇兵グランエル・アイン》・《ＥＭウィップ・バイパー》・《幻蝶の刺客アゲハ》などが該当する。
　中でも、《ＥＭラディッシュ・ホース》・《教導の鉄槌テオ》・《ヴァリアンツの弓引－西園》は特殊召喚効果も持つため素材も揃えやすい。
　自身に《ブラック・ガーデン》が影響することを防げる《終末の騎士》＋《ＢＦ－精鋭のゼピュロス》もいいだろう。
　エクシーズ素材にすると効果は使えないが、自身の効果と相手の弱体化自体が相性が良い《フレムベル・ヘルドッグ》なども採用しやすい方か。

遊戯王OCGラボchの【ＥＭ】vs【超重武者】では、表側攻撃表示モンスターしか対象に選択できないにもかかわらず、守備表示の《超重神鬼シュテンドウ－Ｇ》を破壊してしまっていた。

イラストでは、頭部の右側に自身のナンバーである「103」が描かれている。

女性モンスターであることも踏まえると、「神葬零嬢」は「深窓の令嬢」の当て字と思われる。
「深窓の令嬢」とは、身分の高い家に生まれ、大切に育てられた女性のことを表す。
この言葉は《妖精竜エンシェント》の効果名でもモチーフにされている。
「ラグナ・ゼロ」は造語であるが、「ラグナロク」の「ロク」の部分を数字の「６」に見立て、それを「０」としたものと考えられる。
ラグナロクは多くの神々が命を落とす戦いであり、名前に「神葬」とある事と一致する。