《オレイカルコス・シュノロス/Orichalcos Shunoros》 †
特殊召喚・効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻 ?/守 0
このカードは通常召喚できない。
このカードの(1)の効果で特殊召喚できる。
(1):自分の通常モンスターが戦闘で破壊された場合、
ダメージステップ終了時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードの攻撃力は相手フィールドのモンスターの数×1000アップする。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
フィールドのレベル4通常モンスターは効果では破壊されない。
LIMITED EDITION 15で登場した闇属性・機械族の特殊召喚モンスター。
通常モンスターが戦闘破壊された時に自身を特殊召喚できる誘発効果、相手モンスターの数だけ攻撃力がアップする永続効果、レベル4の通常モンスターに効果破壊耐性を与える永続効果を持つ。
(1)の効果によって通常モンスターが戦闘破壊されただけで手札から特殊召喚でき、フィールドに出すことは難しくない。
通常モンスターが墓地へ送られる必要はないため、ペンデュラムモンスターやモンスタートークンでも条件を満たせる。
逆に再度召喚し、効果モンスター扱いとなったデュアルモンスターが戦闘破壊された場合は特殊召喚できない。(09/08/09)
1度正規の手段で特殊召喚すれば《死者蘇生》等による蘇生・帰還が可能となる。
(2)の効果は相手モンスターの数に依存する攻撃力強化。
エクストラリンクやペンデュラム召喚等で大量展開を狙ってくるデッキ相手ならば比較的高攻撃力を得やすい。
しかしそれ以外では大抵1000〜2000程度になりがちであり、アタッカーとしては全く安定しない。
(3)はレベル4の通常モンスターに効果破壊への耐性を付与する効果。
対象が非常に狭い割に得られるのは効果破壊耐性のみであり、このレベル帯の通常モンスターは戦闘破壊で容易に処理できることも相俟って相手への影響力に乏しい。
自分の効果による破壊にも対応するため、《レスキューラビット》で自壊が確定しているレベル4をフィールドに留まらせる等といった形で自発的に活用することは可能。
とはいえ、ステータスの低いレベル4通常モンスターを敢えてフィールドに残す意義は少なく、自壊する前にリリースや各種素材として処理した方が有用である場合が殆どである。
基本的に単体で実用に耐えうる性能ではないため、比較的容易にフィールドに出せるという特徴を活かした各種コスト・素材としての運用が望ましい。
闇属性・機械族・守備力0の特殊召喚モンスターとステータスにはそれなりに恵まれており、《悪魔への貢物》のほか《マグネット・リバース》・《悪夢再び》・《機甲部隊の防衛圏》等に対応する。
アタッカーとしては不安定な点も、ランク10のエクシーズ召喚やリンク召喚の素材にすることで補える。
《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》や《共振装置》を用い、並べた通常モンスター共々レベルを調整しつつ素材にできれば理想的である。
【獣戦士族】では《ジェネティック・ワーウルフ》や《剣闘獣アンダル》等の攻撃力の高いレベル4通常モンスターが多く、《獣神機王バルバロスUr》のコストにもできるため採用が見込める。
《クリフォート・ゲニウス》はリンク先2つに通常モンスターを同時に特殊召喚することで、このカードをサーチしつつ特殊召喚の準備を整えられる。
候補としてはペンデュラム・通常モンスターをペンデュラム召喚するか、トークンを生成する方法が挙げられる。
前者は2体ともレベル4モンスターにした場合、片方を戦闘破壊された際に出すことで、もう片方に耐性を付与しつつ展開できる。
トークンを生成する場合は《カバーカーニバル》や《超カバーカーニバル》等が条件を満たしやすい。
エクストラデッキからの特殊召喚に制限が掛かるが、《カバートークン》によってこのカードや《クリフォート・ゲニウス》を戦闘から守れるようになる。
ただし、サーチ効果は「〜時」の任意効果なのでチェーン2以降でトークン生成カードを発動するとタイミングを逃す。
- 「オレイカルコス(Orichalcos)」とは、アトランティスのみで採掘できると言われる幻の赤い金属のこと。
「オリハルコン」とも呼ばれ、古代ギリシア・ローマ世界の文献、現代においては様々なゲーム作品に度々その名前が登場している。
「シュノロス」は古代ギリシャ語で「全部」、「全体」を意味する言葉である。
また、このモンスターの姿形は、縄文時代に製作されていた「土偶」に非常によく似ている。
土偶は地母神を象ったものであり、これはアニメにおける「オレイカルコスの正体は地球の怨念」というダーツの台詞を表しているものと思われる。
- アニメのオレイカルコスカードのカード名の部分は装備魔法《オレイカルコスの魔封剣》を除く全てが「エノク語」と呼ばれる言語で書かれていた。
しかし、このカードだけは英語で「orichalcos shunoros」と書かれている。
- 《オレイカルコス・キュトラー》の進化体とされるカードだった。
- 《ガーディアン・エアトス》同様、アニメに登場したのは2003年であり、実に6年近い時を経てのOCG化となった。
だが、あちらはアニメに近い効果でOCG化されたのに対し、こちらは元の面影すらない効果を持たされてしまった。
OCG化しにくい効果であったとはいえ、原作での活躍を再現できないどころかファンデッキでの扱いにすら難儀する性能であり、ファンを落胆させることになった。
- 更に7年後の2016年には《蛇神ゲー》がOCG化されたが、やはりこちらとは全く関係性が無い効果となっている。
アニメでは破格の攻撃力で海馬を倒した準切り札とも呼べる性能だったのに対し、OCGでは再現性・カードパワーの両面で不遇な扱いである。
関連カード †
―遮光器土偶のモンスター
収録パック等 †
FAQ †
Q:効果分類は何ですか?
A:自身の特殊召喚は誘発効果、数値上昇と通常モンスターが破壊されなくなる効果は永続効果です。(09/08/03)
Q:フィールドから墓地・除外へ送られたこのカードを蘇生・帰還することは可能ですか?
A:正しい手順で特殊召喚した後(蘇生制限を満たした後)ならば、他のカードが持つ効果で特殊召喚できます。(09/08/03)
Q:このカードが存在している場合、《思い出のブランコ》によって特殊召喚されたレベル4の通常モンスターは、そのターンのエンドフェイズに自壊を免れますか?
A:フィールドに残ります。(09/08/03)
Q:レベル4通常モンスターとこのモンスターが同時に破壊される場合、レベル4通常モンスターは残りますか?
A:残ります。(09/08/10)
Q:羊トークン等のモンスタートークンが戦闘によって破壊された場合、このカードを手札から特殊召喚する事はできますか?
A:モンスタートークンが戦闘によって破壊された場合でも、手札から《オレイカルコス・シュノロス》を特殊召喚する事ができます。(09/08/04)
Tag: 《オレイカルコス・シュノロス》 モンスター 特殊召喚モンスター 効果モンスター 星10 闇属性 機械族 攻? 守0