遊戯王カードWiki - 《ナチュル・モルクリケット》

《ナチュル・モルクリケット/Naturia Mole Cricket》 †

効果モンスター
星１/地属性/昆虫族/攻   0/守   0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分・相手のメインフェイズに、このカードをリリースして発動できる。
デッキから「ナチュル」モンスター１体を特殊召喚する。
攻撃力が一番高いモンスターが相手フィールドに存在する場合、
この効果で特殊召喚する数を２体にできる。
(2)：このカードが墓地に存在する状態で、相手がＥＸデッキからモンスターを特殊召喚した場合、
または自分がＥＸデッキから「ナチュル」モンスターを特殊召喚した場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。

　DARKWING BLASTで登場した地属性・昆虫族の下級モンスター。
　お互いのメインフェイズに自身をリリースする事でナチュル１体（特定条件下では２体も可）をリクルートする誘発即時効果、自分のナチュルまたは相手モンスターがエクストラデッキから特殊召喚された場合に自己再生する誘発効果を持つ。

　(1)はナチュルモンスターのリクルート。
　最高攻撃力のモンスターが相手フィールドに存在する場合、リクルートを２体にできる。
　ナチュルはチューナー・非チューナーのレベルがバラけて存在しているため、このカード１枚からかなり幅広いレベルのシンクロ召喚が可能。
　ナチュルシンクロモンスターをシンクロ召喚すれば即座に(2)による自己再生にも繋がる。
　同名カードも特殊召喚可能であり、２体の同じレベルのナチュルを並べることもできるため、２体素材であればランク１～６までエクシーズ召喚できる。

　また、《ナチュル・カメリア》とリリースコストを持つナチュルの並びもかなり強力な盤面になる。
　相手モンスターの攻撃力次第ではそれを逆手に取り、《ナチュル・モスキート》を含めた２体を揃え、反射ダメージを狙うのも有用。
　リクルーターである《ナチュル・クリフ》の自爆特攻を繰り返して１ターンキルを狙う事も難しくなく、発動条件を満たす用途も兼ねた壊獣との併用も考えられる。

　２体リクルートできない場合でも自身を任意のナチュルへ変換できる。
　注意点として、【ナチュル】は受動的な効果を持つモンスターばかりであり、相手の展開より先に制圧盤面を整えるのが基本的な動きとなる。
　このため、相手フィールドにモンスターが存在する状況から始動するのはデッキの性質とやや噛み合わず、無理に２体のリクルートを狙わずとも十分であることも多い。
　とは言え相手に展開を許している場合でも、上述の自爆特攻での戦術で巻き返しを図ることもできるため、状況をよく見て効果を使い分けていくとよい。

　(2)は自己再生効果。
　トリガーは相手のエクストラデッキからの特殊召喚か、自身のナチュルモンスターのエクストラデッキからの特殊召喚と緩い。
　このカードがナチュルのシンクロ素材になった場合でも発動できるため、シンクロ召喚のディスアドバンテージがなくなる。
　相手依存でも自然に満たせることが多く、上述の通り(1)でシンクロ素材を揃えれば(1)から連鎖的に発動することもできる。
　《ナチュル・カメリア》と《ナチュル・レディバグ》をリクルートし、《ナチュル・ビースト》をシンクロ召喚することで、このカードと《ナチュル・レディバグ》を同時に自己再生することも可能。
　低ステータスであるものの、(1)がフリーチェーンであるため、相手ターンに蘇生しても(1)に繋げることで妨害を構える動きができる。
　同じように、このカードの(1)の効果を既に使っているターンでも、ナチュルのシンクロ召喚に繋ぎこのカードを蘇生ししておけば相手ターンに(1)の効果を発動できるため無駄になることはない。

カード名の「モルクリケット」は、英語でケラを意味する「モールクリケット(Mole Cricket)」の捩りだろう。
ケラは普段は穴を掘り地中に生息するが、幼虫やパートナーを求める成虫が地上に出現することもある。
(1)と(2)でフィールドと墓地を行き来する効果はこのケラの生態を意識したものだろう。
- ケラは雑食な上に環境への適応力が高く、掘った穴の影響で植物を枯らせてしまうため、基本的は害虫である。
  緩い条件でリクルートと自己再生を繰り返してボード・アドバンテージを稼ぐこのカードは、相手からしてみればまさに「害虫」そのものである。