《ブレイク・ザ・シール》 †
永続罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分のデッキ・墓地から「ブレイク・ザ・シール」1枚を自分フィールドに表側表示で置く。
●このカードを含む自分フィールドの表側表示の「ブレイク・ザ・シール」2枚を墓地へ送って発動できる。
デッキから「封印されし」モンスター1体を手札に加える。
(2):フィールドのこのカードが破壊された場合、
手札の「封印されし」モンスターを5体まで相手に見せて発動できる。
その数だけ相手フィールドのカードを手札に戻す。
ANIMATION CHRONICLE 2024で登場した永続罠。
「同名カードをデッキ・墓地から表側表示で置く効果」・「このカードを含む同名カード2枚をフィールドから墓地へ送り、封印されしモンスター1体をサーチする効果」のどちらかを発動する効果、フィールドのこのカードが破壊された場合に手札の封印されしモンスターを5枚まで公開し、その数だけ相手フィールドのカードを手札に戻す効果を持つ。
(1)は以下の2つから1つを選択する効果。
1つ目で同名カードをデッキ・墓地から置き、返しのターン以降に2つ目の効果を使用するのが基本的な運用となる。
3枚全てをフィールドに揃えられれば、2つ目の効果を用いても残った1つで墓地から置くことができ、次のターンに再び2つ目の効果を使用できる。
上手く機能させれば複数枚の封印されしをサーチできる反面、リターンを得られるのは最低でも発動ターンの次のターン以降となるタイムラグには気を付けたい。
特に手札に封印されしが無い状況で発動ターンに除去された場合、(2)も使用できなくなる。
また、性質上複数枚採用が求められるため手札に複数枚来やすく、その場合サーチを早めて除去されづらくすることは可能にはなるが、遅効性のサーチカードが手札に固まることで全体的な動きには悪影響となる。
《打ち出の小槌》などのデッキに戻すタイプの手札交換はその弱点を補うことができ、封印されしともシナジーがあるので採用しやすいか。
(2)は手札の封印されしの枚数まで相手フィールドのカードをバウンスする効果。
トリガーは破壊された場合とやや受動的なので、基本的には相手の除去に対する保険、あるいは除去を牽制する役割となるか。
一応自分から効果破壊しても発動はできるが、【エクゾディア】は自分のカードを能動的に破壊するプレイングはあまり得意ではなく、手札に封印されしを用意する下準備も必要なのでやや手間である。
ただ、対象を取らないバウンスなので耐性を突破するのには役立ち、どうしても必要な状況では狙ってみるのも手か。
フリーチェーンで自分の魔法・罠カードを破壊できる《竜巻竜》などと組み合わせれば、(1)の効果で何度も再利用可能なバウンス効果となり、制圧力は高くなる。
1〜2枚をフリーチェーンでバウンスできれば十分制圧としては機能するので、バウンスの枚数が手札の封印されしの枚数に依存する点はそこまで問題になりにくい。
両方の効果を採用するなら(1)(2)ともシナジーする手札に封印されしを集め特殊勝利を狙う【エクゾディア】となる。
ただ、特殊勝利を狙う型の【エクゾディア】はドローやサーチを高速で回して1ターンで集め切ることが推奨されるため、複数ターンかけてゆっくりと集めるのは望まれる速度よりもかなり遅い部類に入る。
一方で特殊勝利をサブギミックとして採用するビートダウン型の【エクゾディア】で使うには、ビートダウンに能動的に寄与する効果とも言い難い。
また(2)に関しても【エクゾディア】は元々相手フィールドに干渉する優先度は低い点で微妙な相性と言える。
(1)の1つ目に関しては墓地からも置けるため、【白き森】等封印されしとは関係のないデッキで2枚のみ採用し、無限コストとして運用することも考えられる。
【神炎皇ウリア】では、実質これ1枚で次の自分ターンに永続罠を3枚表側で用意できるため、正規手順での特殊召喚が狙える。
- また、ノーリミットデュエルやリミテッドデュエルなどの通常のルール以外で行う場合にも、相手に依らず5枚公開できる可能性がある。
例えば、このカードの登場直後2024年7月〜9月のリミテッドデュエルでは特殊勝利が適用されないため、自分の封印されし5枚を公開することが可能である。
- 下記のアニメにおけるマルタン(ユベル)が使用した際は「君の強固な意志、君の神を破ってあげようか?」と言いながら発動しており、アモン自身が使用した際もエクゾディアに宿る幼馴染エコーへの思いを語った後に発動しており、いずれも「アモンの心の封印を破る」という劇中のシーンとのダブルミーニングとなっている。
- OCG化の際にモンスターやアニメ・漫画のキャラクター(の一部や後ろ向きの姿など)が描き足されるケースは稀に見られるが、このように既存のモンスターに描き換えられるケースは異例。
アニメの時点で汎用カードではなく封印されしのサポートカードだったので、むしろそれに沿ったものになっている。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †
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