《ヘリオス・トリス・メギストス/Helios Trice Megistus》

効果モンスター
星8/光属性/炎族/攻   ?/守   ?
このカードは自分フィールド上の「ヘリオス・デュオ・メギストス」1体を
生け贄に捧げる事で特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力と守備力は、
ゲームから除外されているモンスターカードの数×300ポイントになる。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた場合、
エンドフェイズ時に攻撃力・守備力を500ポイントアップさせて特殊召喚される。
相手フィールド上にモンスターが存在する場合、
もう1度だけ続けて攻撃を行う事ができる。

 ※テキスト中の「生け贄」は「リリース」を指す。

 「遊戯王デュエルモンスターズ エキスパート2006」攻略本 付属カードで登場した光属性炎族最上級モンスター
 《ヘリオス・デュオ・メギストス》リリースして手札から特殊召喚できる分類されない効果除外状態のモンスターの数に比例して攻撃力守備力を決定する永続効果戦闘破壊され墓地へ送られたターンエンドフェイズ自己強化して自己再生する誘発効果相手フィールドモンスターが存在する場合連続攻撃できる永続効果を持つ。

 実質的な専用サーチカード《錬金釜−カオス・ディスティル》が存在するため、手札へ持つこと自体は難しくはない。

 《ヘリオス・デュオ・メギストス》と同じく、通常召喚蘇生が可能であり、除外されたモンスターカードの数に応じて攻撃力が上昇する。

 似た効果を持つ《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》と比較すると、あちらはカード1枚に対する攻撃力上昇率が高く、カードの種類を問わないが自分カードのみカウントする。
 一方こちらは、モンスターカードに限定されているものの、相手除外されたカードも数える。
 《強欲で貪欲な壺》などの大量除外カードが出てきている現在、無差別な除外を行うデッキではこちらは分が悪いので、「モンスター除外」に的を絞ったデッキでの採用ということになるだろう。

 《ヘリオス・デュオ・メギストス》リリースして特殊召喚できるが、《原始太陽ヘリオス》《ヘリオス・デュオ・メギストス》→このカードと繋ぐのは効率が悪く不安定でもある。
 これら2体の単体での性能が悪いことも相まって、このような迂遠な方法を使うより、属性種族などを活かした一般的なサポートカードを使っての召喚特殊召喚を狙うべきだろう。
 《ソード・ライゼオル》《ヘルフレイムバンシー》からサーチ可能であり、特に《ソード・ライゼオル》《天翔ける騎士》エクシーズ召喚に繋げばそのまま特殊召喚もできるため、主要な展開手段になる。
 《火口に潜む者》にも対応しているが、《マクロコスモス》適用下では特殊召喚できない。
 《混沌空間》ならこのカードを含めてモンスターを大量除外した後に帰還させる動きを狙える。

 連続攻撃効果《タイラント・ドラゴン》と同様、相手フィールドモンスターが居なければ2回攻撃できない。
 しかし、計10体のモンスター除外しておけば攻撃力は3000に達し、かの《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》と同じように運用できる。
 《封印の黄金櫃》《ネクロフェイス》など、大量に除外できるカードを用意しておきたい。

 《ヘル・テンペスト》とは相性が良く、お互いモンスターを大量に除外して、攻撃力を爆発的に上げられる。
 自分相手がいずれも40枚デッキで、その半分が除外されれば攻撃力12000になる計算であり、相手モンスターへの攻撃での1ターンキルも十分狙えるだろう。
 攻撃力3000以上の壊獣などを送りつければ、攻撃力0のこのカード自爆特攻して《ヘル・テンペスト》発動できる。
 《怒炎壊獣ドゴラン》《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》の場合、このカードレベルは同じなので、《ライバル登場!》でこのカード特殊召喚を狙うことも不可能ではない。

 変わったところでは《ロケット・パイルダー》と相性が良い。
 モンスターさえ存在すれば連続攻撃が可能である他、自爆特攻しても戦闘破壊を免れる。
 これに加え、《ヘル・テンペスト》と併用した場合あちらの除外《ロケット・パイルダー》弱体化の順で処理されるためほぼ確実に攻撃対象攻撃力を0にし、そのまま爆発的な攻撃力を素通しで叩き込むことが可能である。

 戦闘破壊された時に発動する自己再生効果《マクロコスモス》適用下では使えない。
 だが、中盤以降はその高攻撃力ゆえに、利用する機会はあまりないだろう。

  • 「ヘリオス(Helios)」に関しては、《原始太陽ヘリオス》を参照。
    「トリス・メギストス」は、錬金術の祖とされる伝説の存在「ヘルメス・トリス・メギストス」に由来しているのだろう。
    これは「3倍偉大なヘルメス」という意味であり、ギリシャ神話のヘルメス、エジプト神話のトート神、そして錬金術師ヘルメスが同一視されていた存在である。
    彼こそが、史上唯一「賢者の石」を手にしたことのある存在である、と考えられている。
    「トリス」は上記の通り「3」の意味であり、イラストが3人なのはそれに因んでのことだろう。
  • また、アニメにおいて召喚条件になっていた《赤色化−ルベド》より、恒星の状態のひとつである「赤色巨星」を表しているものと思われる。
    黄色主系列星が時間を経過した姿で、恒星の中では老いた姿である。
    直径は太陽の10から100倍と巨大だが、密度が薄くなり温度も低くなっている。
    恒星の末期の姿と言われ、やがて自らを燃やす力を失うと、しぼんで小さな超重力星である白色矮星に変わるか、超新星爆発を起こして宇宙塵に返るといわれている。
  • あらすじの紹介文では《三つ子の太陽(ヘリオス・トリス・メギストス)》というカード名になっていた。

関連カード

効果関連

収録パック等

FAQ

Q:効果の分類は何ですか?
A:《ヘリオス・デュオ・メギストス》リリースして特殊召喚できる効果分類されない効果攻撃力守備力が変化する効果永続効果戦闘破壊され墓地へ送られた時に発動する効果誘発効果です。(12/09/13)

Q:除外されているモンスターが10体の状態で、このカード対象《収縮》発動した場合、攻撃力はいくつになりますか?
A:除外されているモンスターの数×300=3000になります。(19/03/08)

Q:除外されているモンスターが10体の状態で、このカード対象《BF−疾風のゲイル》発動した場合、攻撃力はいくつになりますか?
A:1500になります。
  除外されているカードの枚数が変化したとしても、再計算されません。(09/07/03)

Q:リクルーター《ヒーロー・シグナル》などによって、「1体のみいるモンスター戦闘破壊したところ、直後に新たなモンスター特殊召喚された」場合、続けて攻撃することはできますか?
A:できます。(10/08/25)


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