遊戯王カードWiki - 《火器の祝台》

《火器(かき)の祝台(しゅくだい)/Summer Schoolwork Successful!》 †

永続罠
このカードを発動する場合、このカードに祝台カウンターを５つ置いて発動する。
(1)：魔法・罠カードの効果で、ＥＸデッキからモンスターが特殊召喚された場合、
またはデッキからカードが墓地へ送られた場合に発動する。
このカードの祝台カウンターを１つ取り除く。
その後、このカードの祝台カウンターの数が０の場合、
このカードを破壊し、自分は４０００ＬＰ回復する。
その後、自分のデッキ・墓地から「祝台」罠カード１枚を自分フィールドにセットする。
その後、自分のデッキの枚数が１枚以下の場合、自分はデュエルに勝利する。

　RAGE OF THE ABYSSで登場した永続罠。
　発動時に祝台カウンター５つを自身に置くテキスト、魔法・罠カードの効果でエクストラデッキからモンスターが特殊召喚されたか魔法・罠カードの効果でデッキからカードが墓地へ送られた場合に祝台カウンターを１つ取り除き、祝台カウンターが０になった場合、自身を破壊し、自分はライフポイントを4000回復し、デッキ・墓地から祝台罠カード１枚をセットし、自分のデッキが１枚以下なら特殊勝利する効果を持つ。

　カードの発動時に置いた祝台カウンターを魔法・罠カードの効果でエクストラデッキからモンスターが特殊召喚された場合、または魔法・罠カードの効果でデッキからカードが墓地へ送られた場合の２つをトリガーに取り除いていくことになる。

　祝台カウンターが０になれば、このカードを破壊しライフ回復と祝台罠カードのセットを行う。
　4000という莫大なライフゲインによりライフ・アドバンテージを稼げるため、特殊勝利は無視し単純に回復カードとしても使えるか。
　その後セットする祝台罠カードは破壊し墓地へ送られたこのカード自身でよいため、複数枚採用しておく必要はない。
　難があるとしたら、これはセットであるため《マジック・プランター》などのコストとして活用し辛い点か。

　問題は特殊勝利を狙う場合であり、このカウンターが全て取り除かれた場合の処理をデッキ枚数１枚以下で行う必要がある。
　狙うならデッキの墓地送りが容易かつデッキが１枚以下という条件もある程度狙いやすい【ライトロード】のようなデッキが候補になるか。
　このカードへのアクセス手段も《ライトロード・ドミニオンキュリオス》と《トロイメア・グリフォン》を組み合わせることで擬似サーチできる。
　エクストラデッキからの特殊召喚をトリガーに考えるならば、デッキ融合が行える【シャドール】や、デッキを削りつつ連続融合召喚できる【マテリアル１キル】などもある。
　このカードが除外されないよう注意する必要はあるが、フリーチェーンでデッキを８枚減らせる《機巧蛇－叢雲遠呂智》を使うことも考えられるか。
　《ラドリートラップ》は発動回数に制限が無いため、大量展開できれば祝台カウンターをカードの発動ターンに全て取り除くことも狙える。

このカードの裁定については以下の通りである。

自身の効果で祝台カウンターを取り除かなければ「その後」の処理はいずれも行えない。
故に、無効化されたり《カウンタークリーナー》で祝台カウンターを取り除かれた場合は、殆ど無意味なカードとしてフィールドに残り続ける。
なお、強制効果であるため、祝台カウンターが無くて何の処理も行えない状態でも、トリガーを満たす度に効果の発動は行われチェーンブロックが作られる。

《ゲート・ブロッカー》が存在する場合は効果の発動自体ができなくなる。

《竜の霊廟》や《烙印融合》のような祝台カウンターを取り除く条件を複数回満たすカードを発動した（された）場合でも、取り除く祝台カウンターは１つである。

１つの効果に「その後」が３回も登場するという珍しいカード。
実質４つの効果を一連の効果として１つにまとめていることになる。

カード名は「夏季（夏休み）の宿題」のもじりだろう。
夏季休暇は地域や時代によって差はあるが一般的に40日程とされており、デッキ枚数の下限40枚をそれに見立てているのだろう。
そして、特殊勝利条件の残り１枚は夏休みの終わりを例えたものだと思われる。
祝台を再セットするのも、一つの宿題が終わり次の宿題へ移る様子を表したものか。

宿題の割には相手任せでも祝台カウンターを取り除く事は可能である。
他人にも自分の宿題を手伝わせている様子を表したものか。
ただし、このカードの効果以外で取り除いても回復や特殊勝利はできないため、答えだけ写すなどの不正な手段を用いると痛い目に遭うという暗示かもしれない。

《連慄砲固定式》、《五月豹》に続いて登場した、パック発売日前後の時節ネタを取り入れた、レギュラーパックのノーマルレア。
このカードが登場したRAGE OF THE ABYSSの発売日は2024年7月27日であり、一般的な日本の学校において、夏季休暇が始まる時期に近い。

イラストでは宿題に囲まれた《常夏のカミナリサマー》が、立ち上がり諸手を振り上げながら涙を流している。
デジタル時計が「23:59」を指しており紙吹雪が舞っていることから、夏休みの宿題をギリギリで無事に終わらせたことへの嬉し涙だと考えられる。

イラストのパソコンの画面に表示されているカレンダーは、１日が火曜日となっており、最終日の31日が木曜日となっている。
絵日記の日付からすると8月のカレンダーと思われ、この曜日は、カードの登場前年の2023年8月と一致している。

右上にあるノートには「2x+y=13, x+y=9」と書いてあるが、これはお互いのフィールド・手札のカードの合計が13、相手モンスター１体のレベルまたはランクが９の場合の《連慄砲固定式》の解法である。
ちなみに連立方程式は日本では一般的に中学2年生で習うものであるため、彼は（人間の基準で言えば）中学生なのだろうか？