《巨星墜とし/Giant Starfall》 †
通常罠
このカードの発動に対してレベルを持たないモンスターの効果は発動できない。
(1):レベルを持たないフィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターはターン終了時まで、
攻撃力が0になり、効果を発動できず、戦闘では破壊されない。
このターン、その表側表示モンスターの戦闘で発生するお互いへの戦闘ダメージは半分になる。
BURST OF DESTINYで登場した通常罠。
レベルを持たないモンスターのチェーン行為を封じる効果外テキスト、レベルを持たないモンスターに攻撃力0・効果の発動封殺・戦闘破壊耐性付与を及ぼし、そのモンスターの戦闘で発生するお互いへの戦闘ダメージを半減する効果を持つ。
レベルを持たないエクシーズモンスターとリンクモンスターへのメタカード。
ただチェーン不可や戦闘破壊耐性付与を活かせなければ《巨神封じの矢》の下位互換に近く、同じチェーン不可にも《禁じられた一滴》という強力なライバルが存在する。
レベルを持つモンスターにも対応できるそれらと比べて大きく汎用性で劣る。
《巨神封じの矢》が通用しない仮想敵としては《天霆號アーゼウス》が挙げられ、あちらが効果を使う前にこのカードを使えば全体除去を封じて安全に攻撃可能となる。
もっともこちらが展開していない状況であれば《巨神封じの矢》にチェーンし全体除去を発動されても痛手にはなりにくい点や、セット状態のこのカードを1ターン温存する必要がある点も考慮する必要があるだろう。
攻撃力を0にした上で戦闘破壊耐性を付与するため、自分ターンに発動すればそのモンスターをサンドバッグにできる。
戦闘ダメージが半減するものの、連続攻撃可能なモンスターを併用すればかなりのダメージを見込める。
《斬機ナブラ》などのモンスターに限定されるものとならその点相性は良い。
相手ターンに使う場合は効果の発動を封殺する事で相手の計算を狂わせるのが主な役割となるか。
影響は大きいが、発動を伴わない永続効果に無力な点や、効果の発動にチェーンしても効果を止められない点は注意。
攻撃時にコンバットトリックの様に使う事もできるが、戦闘破壊ができないためボード・アドバンテージは稼げない。
自分の守備表示のエクシーズモンスターに使い、戦闘破壊耐性を活かして壁とする手もある。
《No.41 泥睡魔獣バグースカ》なら守備表示で出すことが多く、永続効果も有効なため、攻撃力0になる点は気にならず、貫通効果を持つリンクモンスターを出されてもダメージを抑えられる。
防御目的では他に有用なカードが多数存在するが、いざという時の為に覚えておいて損はない。
効率は非常に悪いが、戦闘ダメージ半減や戦闘破壊の阻止を目当てに攻撃表示エクシーズモンスターに使うような状況もなくはない。
デッキそのものがレベルを持たないモンスターへのメタに特化した【ベアルクティ】とはよくコンセプトが噛み合う。
- カード名は「偉大な人物が死ぬ事」を意味する慣用句の「巨星墜つ」から来ていると思われる。
「墜とす」ので「相手を死に至らしめる」とも取れるようなカード名だが、それに反して戦闘破壊耐性を与えている。
一方で半減にはなるが戦闘ダメージは与えられるので相手プレイヤーを堕とす(ライフポイントを0にする)ことは可能である。
- 同じ意味の「将星隕つ(墜つ)」も由来のひとつか。
『三国志』において蜀漢の諸葛亮が病没する際、赤く尖った大星が北東から南西へ流れ落ちたことを語源とする。
このカードでも《覇勝星イダテン》から見て北東(左下)から南西(右上)へ向けて赤い炎のついた星が流れている。
『三国志演義』では蜀軍は諸葛亮の木像をもって魏軍の追撃を断っている。
攻撃力が0になることと効果の発動ができなくなることは、攻撃力のない木像を立てること、諸葛亮の策(効果)をそれ以上は繰り出せない蜀軍の状況。
魏軍は軍司令官たる諸葛亮のライフポイントを失わせて勝利には成功したものの蜀軍そのものには大きな損害を与えられなかったことを戦闘破壊耐性としてそれぞれ再現するものか。
また、魏軍総司令官として対陣していた司馬懿は星占いにより巨星が落ちるのを目撃し、諸葛亮の死を確信する。
司馬懿に足の速い進軍および侵攻のエピソードが複数あり、《覇勝星イダテン》が登場するのは司馬懿役としてだろうか。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †
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