遊戯王カードWiki - 《強化蘇生》

《強化蘇生(きょうかそせい)/Powerful Rebirth》 †

永続罠
(1)：自分の墓地のレベル４以下のモンスター１体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
このカードが魔法＆罠ゾーンに存在する限り、
そのモンスターのレベルは１つ上がり、攻撃力・守備力は１００アップする。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。

　レベルを統一しエクシーズ召喚を利用するデッキではレベル変更は基本的にデメリットとなる。
　この性質からレベルの変動が許容できる【ゼンマイ】や【セイクリッド】であれば蘇生したモンスターでもエクシーズ素材に使いやすく都合が良い。
　また、メインとなるレベルが複数存在するもので、特に低レベル側が補助的な動きをするデッキでも採用候補になるだろう。
　【ギアギア】や【幻獣機】、【インフェルニティ】、【ライトロード】など該当するデッキは少なくない。
　【甲虫装機】は《甲虫装機グルフ》でレベルを微調整でき、《カブトロン》のコストにもなるため好相性と言える。
　《Ｎｏ.１２機甲忍者クリムゾン・シャドー》への経路を増やせるので、【忍者】で採用するのも面白い。
　同様に、各種ランク５エクシーズ召喚の経路を増やすため、【聖騎士】で採用する事もできる。
　なお、モンスターによっては下記の様にウイルスの選択肢を増やせるものもある。

　シンクロ召喚主体で様々なレベルのシンクロモンスターを用意してある場合も融通は利きやすい。
　【竜星】では攻守の偏ったモンスターが多い関係で表示形式が選択できるメリットが大きい。
　レベル変更も竜星の効果付与の範囲を広げることとなり、応用性が高い。

　しかし、いずれも《リビングデッドの呼び声》・《戦線復帰》で必要なレベルのモンスターを直接蘇生した場合と変わらない。
　さらに、あちらはこのカードよりもステータスが高いシンクロモンスターを直接蘇生できてしまう。
　最初に挙げたこのカード特有のメリットを活用できないのであれば、こちらを優先する意義はほぼない。

　エクシーズ召喚やシンクロ召喚をあまり用いない【メタビート】ならレベル変動をほとんど気にせずに使用できる。
　《フォトン・スラッシャー》を始め、《ライオウ》や《霊滅術師カイクウ》といったアタッカーなら、僅かなステータス上昇も有効に働きやすい。
　加えて、このカードの動向がモンスターに影響しないことから、《霞の谷のファルコン》とは非常に相性が良い。
　その他、闇属性・攻撃力1900以上のモンスターを蘇生して《魔のデッキ破壊ウイルス》のコストにするのも１つの手だろう。
　《ブリザード・ファルコン》を蘇生すれば即座にバーン効果を発動できる点も覚えておきたい。
　ただし、攻撃力が変わるため《Ｎｏ.１０３神葬零嬢ラグナ・ゼロ》には弱く、発動しても相手にアドバンテージを与えてしまいかねない。
　幸い効果対象は表側攻撃表示モンスターのみであるため、シンクロ素材等に使用する場合や、効果を使う場合は守備表示で特殊召喚するのがいいだろう。

　【正規融合】や【リンク召喚】は元々除外を多用しデメリットを踏み倒すことが得意なため、完全蘇生よりも即効性が求められる。

　変わったところでは、レベル上昇自体がメリットとなる【Ｆ.Ａ.】と相性がいい。
　《Ｆ.Ａ.カーナビゲーター》の自己特殊召喚に繋げられるほか、《マーシャリング・フィールド》とも組み合わせられる。
　既にＦ.Ａ.フィールド魔法が存在していれば「レベルが７以上の場合」の効果も即座に適用できる。

原作・アニメにおいて―
アニメ5D'sにおいてジャックが愛用する罠カードの１枚。
初使用は「遊星vsジャック」（２戦目）で、《ツイン・ブレイカー》を蘇生し、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》のシンクロ召喚に繋げた。
以降も主にレベル３・４のモンスターを蘇生し、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》をシンクロ召喚する布石として使用されている。
また、「ジャックvs偽ジャック」戦では、２戦とも偽ジャックが使用している。

アニメでは、蘇生したモンスターの装備カードとなり、《リビングデッドの呼び声》同様の自壊に加えて、自分のスタンバイフェイズ時に1000ダメージを受けるデメリットがあった。
また、イラストは紫のオーラが強く、手前の光が赤かった。