《血肉の代償》 †
永続罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに1000LPを払って発動できる。
このターン、自分は通常召喚を3回まで行う事ができる。
(2):相手バトルフェイズに500LPを払って発動できる。
モンスター1体の召喚を行う。
Vジャンプ(2023年5月号) 付属カードで登場した永続罠。
自分メインフェイズに1000のライフコストを払う事でこのターンの通常召喚を3回まで行える効果、相手バトルフェイズに500のライフコストを払う事でモンスター1体を召喚する効果を持つ。
基本的な運用は往年の《血の代償》と同様である。
一応(1)は発動後任意のタイミングで召喚できるとは言え、増える2回の召喚権に対するライフコストも《血の代償》と同じであり、事実上回数制限がついた上に小回りも利かなくなった《血の代償》の下位互換といえるカード。
また(2)は「召喚を行う」効果であるため、「通常召喚を行う」《血の代償》と違い、守備表示で壁を増やすということはできない点でも劣る。
回数制限がある分、かつての【代償ガジェット】のようにモンスターゾーンを埋め尽くす展開もできない。
とはいえ、自分ターンには2度の召喚権を増やすことは、かなりの展開の補強であり、相手ターンに召喚を行う奇襲性と応用力の高さも、変わらず健在だろう。
相性の良いモンスターについても《血の代償》と同様であり、自分ターンでは召喚時にサーチ・サルベージ・リクルート等で戦線を補強できるものとシナジーが強い。
相手ターンでは、相手モンスターをリリースしてアドバンス召喚できる《ラーの翼神竜−球体形》や、召喚時の誘発効果や誘発即時効果で相手の行動を妨害できるものと相性が良い。
上述の通り、基本的には自分ターンでの運用がメインとなりがちなので、デッキ全体の傾向としては前者に偏ることになるだろうか。
個別のカードでは《妖精伝姫−カグヤ》なら相手ターンにバウンスして再び召喚から2回目のバウンスが狙えるため相性が良い。
《眩月龍セレグレア》なら自身をバウンス後、コントロール奪取した相手モンスターをリリースして再召喚から2体目のモンスターを奪える。
バトルフェイズというタイミングを考えると相手が出した大型モンスターを《アルバスの落胤》で融合素材として利用するのも悪くないだろう。
ただし、このカードに頼って通常召喚を前提としたカードを多く積んでしまうと、引けなかったり除去された時に手札で大量のモンスターが腐ってしまいがちな点には注意。
《賢瑞官カルダーン》や《ファラオニック・アドベント》などは永続罠のアクセス手段として考えられ召喚回数の増加とも相性が良いが、モンスターの採用バランスはよく考えたい。
- 「血肉」とは文字通り「血と肉」や「生身の身体」といった意味を持つが、一般的には「けつにく」と読むことが多い。
このカードが「ちにく」と読むのは、《血の代償》に語感を近づけるためだろう。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †
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