遊戯王カードWiki - 《黒魔導の執行官》

《黒魔導の執行官(ブラック・エクスキューショナー)/Dark Eradicator Warlock》 †

効果モンスター
星７/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「ブラック・マジシャン」１体をリリースした場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分または相手が通常魔法カードを発動する度に、
相手ライフに１０００ポイントダメージを与える。

　ストラクチャーデッキ－魔法使いの裁き－で登場した闇属性・魔法使い族の特殊召喚モンスター。
　フィールドの《ブラック・マジシャン》をリリースした場合のみ特殊召喚できる召喚条件、通常魔法が発動する度に相手にダメージを与える永続効果を持つ。

　《ブラック・マジシャン》をリリースしなければ特殊召喚できないが、【ブラック・マジシャン】ならば召喚条件は容易に満たせる。
　特に《簡素融合》１枚から展開できる《滅びの黒魔術師》は、このカードをサーチでき自身を《ブラック・マジシャン》として扱うためそのまま特殊召喚に繋げることができる。
　他のデッキでも《融合派兵》や《マジシャンズ・ソウルズ》１枚でデッキから出すことも可能。
　その他、《Ｅ・ＨＥＲＯプリズマー》のカード名を《ブラック・マジシャン》に変更してリリースする手もある。
　このカード自身のサーチ手段としては《イリュージョン・オブ・カオス》や《魂のしもべ》や《混沌領域》などがある。
　効果のみを使うのならば、墓地に落として《ファントム・オブ・カオス》でコピーしても良い。

　効果は通常魔法が発動する度に適用され、１枚につき1000のバーンダメージを与える。
　ターン中の回数制限が無く、通常魔法８枚で１ターンキルが可能。
　蘇生・帰還が一切行えないため、特殊召喚後はこのダメージでいち早くライフを削りきる運用を狙いたい。

　サーチや手札交換を行う通常魔法とは相性が良く、ディスアドバンテージ無しで火力に変換することができる。
　特に《トゥーンのもくじ》ならば同名カードのサーチから《トゥーンのしおり》のサーチで4000ダメージを与えられ、《無欲な壺》での再利用も交えれば合計7000ものダメージを与えられる。
　《グリモの魔導書》・《ヒュグロの魔導書》などサーチの豊富な魔導書や、《闇の誘惑》・《デステニー・ドロー》・《トレード・イン》に対応するＤ－ＨＥＲＯを併用するのも良いだろう。

　バーン効果を持つ通常魔法でダメージを与えて勝利を狙うのも良く、《火炎地獄》や《デス・メテオ》などで１枚につき2000の効果ダメージを与えられる。

　相手の発動した通常魔法もトリガーになるため、相手の通常魔法に対する抑止力にもなる様に見える。
　しかし、ステータスは《ブラック・マジシャン》と変わらず、耐性もないため、場持ちは期待できない。
　極力召喚したターンに相手ライフを削り切ってしまいたい。

バーン効果は永続効果であり、チェーンブロックを作らずにダメージを与える。
ダメージを与えるタイミングは、発動した魔法カードの効果処理が終わった後である。
また、効果処理時にこのカードが表側表示で存在しなければダメージは発生しない。
そのため、《ブラック・ホール》などの通常魔法でこのカードが除去された場合でも、ダメージを与えることはできない。

ストラクチャーデッキ－魔法使いの裁き－の新規カードで唯一ストラクチャーデッキ－ロード・オブ・マジシャン－に再録されなかった。
ストラクチャーデッキ－ロード・オブ・マジシャン－には特殊召喚に必要となる《ブラック・マジシャン》が入っていないためだろう。

「エクスキューショナー(Executioner)」は「死刑執行人」という意味がある。
そのためか、英語名は「Dark Eradicator Warlock（根絶せし闇の魔法使い）」と変更されている。

原作・アニメにおいて―
アニメ5D'sにて、チーム・サティスファクション時代の回想シーンでマジシャンズ・フォーのリーダーが使用。
鬼柳の《ジェネラルデーモン》に攻撃するが、《ヘイト・バスター》で破壊された。

このカードを展開できたということは、このデュエリストは《ブラック・マジシャン》を所持していたということになる。
（因みに当時は《ブラック・マジシャン》扱いとなるモンスターはOCG化されていない。）
アニメDM・GXの頃は《ブラック・マジシャン》は極僅か存在しないカードという扱いであったが、数十年後のアニメ5D'sの頃になるとサテライトでも所持できる程度には流通していたのだろうか？

字幕では「ブラック・エクスキュージョナー」となっていた。

《ブラック・マジシャン》に関するカードの中でも、このカードは１度も遊戯に使用されておらず、アニメでの出番も僅かしかない。
当時は原作やアニメDMの関連カードがほとんど追加されない時期であったが、このカードは例外となる存在であり、他の《ブラック・マジシャン》に関するカードは原作やアニメDMで登場したものばかりだったので、当時はやや浮いた存在にもなっていた。
同時期のストラクチャーデッキのエースモンスターが何れも「特殊召喚に大型モンスターを要求する、進化したモンスター」といったデザインをされていたことを考えると、その対象がたまたま《ブラック・マジシャン》だっただけで他の派生カードとはコンセプト自体が異なっている可能性がある。

コナミのゲーム作品において―
エキスパート2006では対戦相手として登場。
【魔法使い族】を使用する。
- デュエルリンクスではある時期を境に効果ダメージがOCGから半減する仕様となったが、その以前からすでに実装されていたこのカードは《インフェルニティ・デストロイヤー》と同じく据え置きのままとなっている。
  闇遊戯や遊戯のスキルで《ブラック・マジシャン》を容易に召喚できることから特殊召喚の難易度が大きく下がっている上、デッキ枚数の少なさからキーカードを引き込みやすいことやライフポイントが4000しかないことも手伝い、先攻１ターンキルを容易に実現可能になっている。
  結局この使い方が問題視されたため、25/05/07からのリミットレギュレーションにおいて禁止カードに指定された。
  公式からは「手札を減らさずに使用できる通常魔法の増加に伴い」とも言われており、カードプールの増加も後押しした結果である。