《犀子の王様/Royal Rhino with Deceitful Dice》 †
効果モンスター
星1/地属性/獣族/攻 600/守 600
(1):1ターンに1度、カードの効果が発動した時に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。
サイコロを1回振る。
この効果の発動時に積まれているチェーンの数によって以下の効果を適用する。
●2つ:このカードの攻撃力はターン終了時まで出た目の数×500アップする。
●3つ:出た目の数×500ダメージを相手に与える。
●4つ以上:出た目の数までフィールドのカードを破壊する。
PHANTOM NIGHTMAREで登場した地属性・獣族の下級モンスター。
効果が発動した時にサイコロを振り、発動時に積まれているチェーンの数によって「出目に比例した自己強化」・「出目に比例したバーン」・「出目の数までの除去」のいずれかを適用する誘発即時効果を持つ。
チェーンカードの一種で、このカードをフィールドに出したあと何らかの効果の発動にチェーン発動することで気軽に発動できる。
しかし発動を狙う時点では何が起きるかが不確定であり、《犀子の王様》がチェーンした位置で内容が、効果処理時に振るサイコロで威力が決まる。
特定のチェーン数の効果および出目を狙い続けるならはじめから他のチェーンカードを使った方が早いので、場の状況を見て効果を使い分けることに意味のあるカードと言える。
また、同名カードに対しての発動制限はないが1ターンに一度しか使用できないため、チェーン数の操作がしやすい状態を複数ターンにまたがって維持する必要がある。
よって、このカードを採用するなら、【チェーンバーン】や【ラビュリンス】のようにフリーチェーンで発動できるカードを大量に採用するデッキが望ましい。
チェーン2で発動した場合の効果は自己強化。
最大で3600とアタッカーとしても利用できる数値になり、期待値でも2350と下級モンスターとしてはかなり高い数値となる。
また、最低でも1の目は保証されるため、少なくとも攻撃力1100にはなる。
とは言え、結局不安定な方法で最大3600の攻撃力を得るだけなら他のカードでやれば良いということになりやすい。
そのため、基本的にはこの効果よりチェーン3以降の効果を目指すことになるだろう。
なお、この効果はダメージステップに発動できると明記されているため不安定ながらコンバットトリックを行うこともできる。
チェーン3で発動した場合の効果はバーン。
最大値は3000、期待値でも1750と十分な大きさであるため、コンセプトも一致する【チェーンバーン】ならこの効果目当てで採用を考えられる。
一方で最低値の場合は500にしかならず、低い目が出た場合のリスクも相対的に大きい効果である。
チェーン4以降で発動した場合はフィールドのカードの破壊。
対象をとらない複数枚の破壊であり、下級モンスターがノーコストで行う除去としては破格の強力さである。
最低でも1枚は破壊でき、「以上」という指定であることから相手のチェーンによって邪魔されるリスクもないため、除去手段としての信頼性も見かけに反して高いと言える。
枚数も出目までであるため、自分のカードを巻き込む心配もない。
【メルフィー】では《メルフィー・パピィ》でリクルートでき、複数のメルフィー達が手札に戻るだけでもチェーンが積まれるため相性が良い。
- いずれの効果も大きな目が出るほど優秀な効果になるため、出目の期待値を3.5から5まで引き上げられる《出たら目》とは好相性。
- カード名は「ダイス・スタッキング/dice stacking」+「ライノセラス/rhinoceros(サイ)」+「スタック/stack(チェーンを積む)」+「キング/king(王)」を合わせたものだろうか。
「ダイス・スタッキング」とはサイコロ数個をダイスカップという円筒状の容器に入れて動かして、テーブルなどの上に積み上げるパフォーマンスの一種。
漢字表記も「賽子」+「犀」を掛けている。
- イラストでは、ガウンを着たサイらしきモンスターが手にダイスカップと縦に連なったサイコロを見せてドヤ顔をしている様子が描かれている。
恐らく、彼(?)が掌でダイス・スタッキングを成功させた場面だと思われる。
- 英語名の「deceitful」は「嘘つきの」「欺瞞的な」を意味する形容詞。
ダイス・スタッキングがイカサマ扱いにされている。
関連カード †
収録パック等 †
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