《賜炎の咎姫/Promethean Princess, Bestower of Flames》 †
リンク・効果モンスター
リンク3/炎属性/悪魔族/攻2700
【リンクマーカー:左/右/下】
効果モンスター2体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は炎属性モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
自分の墓地から炎属性モンスター1体を特殊召喚する。
(3):このカードが墓地に存在する状態で、相手フィールドにモンスターが特殊召喚された場合、
自分フィールドの炎属性モンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、このカードを特殊召喚する。
PHANTOM NIGHTMAREで登場した炎属性・悪魔族のリンクモンスター。
炎属性以外特殊召喚できなくなる永続効果、炎属性を蘇生する起動効果、相手フィールドにモンスターが特殊召喚された場合に自分の炎属性と相手モンスター1体ずつを破壊して自己再生する誘発効果を持つ。
リンク素材は効果モンスター2体以上と緩いリンク3。
リンク素材自体は炎属性以外でも良いが、(2)の蘇生先を用意する意味でも炎属性は入れておきたい。
(1)は炎属性以外特殊召喚できなくなる効果。
基本的にデメリットであり、この効果が気にならない【炎属性】で使用することになる。
モンスターゾーンから離せば展開制限はなくなるため、素材やコストに充てるか破壊する等の方法で処理すれば他の属性も特殊召喚可能。
(3)に繋げるためにも墓地へ送ることを狙っていきたい。
《灼熱の火霊使いヒータ》なら任意のモンスターとこのカードでリンク召喚できる。
相手に送りつければ展開を制限できるが、攻撃力が高くアタッカーとして使われ、リンク3故にこちらも相応に消費するので現実的ではない。
(2)は炎属性の蘇生効果。
蘇生するモンスターには属性以外制限がなく、効果の発動や各種素材への使用も自由にできるため【炎属性】ではかなり汎用性の高い展開効果。
単純に自身のリンク素材となった炎属性を蘇生するだけでもリンク4に繋げつつ(3)を構えられる。
リンク4の炎属性では、《揚陸群艦アンブロエール》はリンク3以下を参照する効果を持つ点でも相性が良い。
《転生炎獣レイジング・フェニックス》も相性が良く、(3)を発動する度に自己再生し、あちらの効果で破壊したモンスターも即座に蘇生する。
逆にリンク2炎属性の《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をリンク素材にこのカードをリンク召喚し、あちらを蘇生する動きも考えられる。
その後、自身を破壊しつつ「エクストラデッキのペンデュラムモンスターを手札に加える効果」を再度使用することが可能となる。
(3)は自分の炎属性と相手モンスターを1体ずつ破壊し、自己再生する効果。
トリガーは相手フィールドへの特殊召喚と緩く、相手からすればわかっていても回避が難しい。
場所が相手フィールドであれば自分が特殊召喚を行ってもよく、壊獣や《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》等を特殊召喚してトリガーを引くのも有効である。
加えて【サラマングレイト】では《転生炎獣ウィーゼル》もトリガーになり、蘇生したこのカードを用いてさらなる高リンクのモンスターに繋ぐことができる。
この効果の代償として自分フィールドの炎属性を破壊する必要があるものの、【炎王】等であればこれもメリットになる。
それ以外のデッキでも汎用性の高い《ピットナイト・アーリィ》とはコンボしやすい。
【BK】はBK縛りが付きやすい性質からリンクモンスターとの相性が良いとはいえないが、《BK 拘束蛮兵リードブロー》と併用できれば相手モンスターのみを破壊しつつあちらの自己強化に繋がる。
お互いのモンスターの破壊は対象をとるものであるが、特殊召喚したモンスターを即座に破壊することもできるため、展開の妨害もこなせる。
相手ターンの妨害手段が少ない【炎属性】にとっては貴重な1枚となる。
【焔聖騎士】では《焔聖騎士−オジエ》を装備したモンスターや《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》を対象にすれば消費なしで自己再生が可能。
相手ターンに無意味にフィールドに残ることが多い《聖剣を巡る王姫アンジェリカ》を有効利用できるのも利点。
【スネークアイ】では《蛇眼の炎龍》や《蛇眼の炎燐》を破壊すればそれぞれの効果に繋げられ、《スネークアイ・ワイトバーチ》を破壊対象にすれば、あちらの効果でサクリファイス・エスケープも可能。
リンク召喚以外でもスネークアイのコストにすることで炎属性縛りを解除できる点も相性がいい。
- (2)で炎属性モンスターを蘇生し、それらをリンク素材に《転生炎獣レイジング・フェニックス》か《揚陸群艦アンブロエール》をリンク召喚。
- そのリンク4をリンク素材に《世海龍ジーランティス》をリンク召喚して効果で全体除外&帰還。
- (3)を発動、《世海龍ジーランティス》の効果で帰還したお互いのモンスターを破壊して自己再生。
《転生炎獣レイジング・フェニックス》か《揚陸群艦アンブロエール》の墓地効果で追加で除去か特殊召喚を狙える他、《賜炎の咎姫》と《世海龍ジーランティス》で相互リンクさせればバトルフェイズに2枚除去も行える。
なお、《世海龍ジーランティス》の帰還の際に自分フィールドの炎属性モンスターは表側表示での帰還でなければならない点に注意。
- 英語名を直訳すれば「プロメテウスのような姫、炎を与える者」と言う意味で、一見すると日本語にある「咎」の要素が無いように見える。
だが、プロメテウスはギリシャ神話で「天界の火を盗んで人類に与えた」神であるため、これが彼女の「賜炎の咎」なのだろう。
- コナミのゲーム作品において―
マスターデュエルでは、このカードがOCGに登場した2日後の2023年10月30日に実装された。
OCGとほぼ同時登場であり、このカードの情報が公開された公式YouTubeチャンネル『遊戯王OCGタイムズ』においても史上初の連動企画と宣伝されていた。
因みにTCGより先行して英語名もこちらで判明していた。
- その他の商品展開―
2023年12月16日にコナミフレンドリーショップ限定販売商品として「デュエリストカードプロテクター」が発売される。
このことは同年8月7日に発表されていたため、2ヶ月以上前からカード名だけ判明していた。
関連カード †
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
(3)の効果について †
Q:処理時に、対象のカードの片方が対象から外れていた場合でも、もう片方の対象のモンスターを破壊しますか?
A:破壊します。(23/10/28)
Q:対象の2体のどちらかが破壊されなかった場合、「このカードを特殊召喚する」処理は行いますか?
A:1体以上の破壊に成功した場合、「このカードを特殊召喚」する処理を行います。
また、破壊する処理と特殊召喚する処理は同時に行われたものとして扱います。(23/10/28)
Tag: 《賜炎の咎姫》 モンスター リンクモンスター 効果モンスター リンク3 炎属性 悪魔族 攻2700