《時械神メタイオン/Metaion, the Timelord》 †
効果モンスター
星10/炎属性/天使族/攻 0/守 0
このカードはデッキから特殊召喚できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):このカードは戦闘・効果では破壊されず、
攻撃表示のこのカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(3):このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動する。
このカード以外のフィールドのモンスターを全て持ち主の手札に戻し、
戻した数×300ダメージを相手に与える。
(4):自分スタンバイフェイズに発動する。
このカードを持ち主のデッキに戻す。
Vジャンプ(2011年4月号) 付属カードで登場した炎属性・天使族の最上級モンスター。
時械神共通の効果、戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にフィールドの他のモンスターを全て手札に戻しダメージを与える誘発効果を持つ。
時械神共通の性質として、リクルートができない召喚条件を持つ。
ただ、《時械巫女》や《無限光アイン・ソフ・オウル》の効果を使えば召喚条件を無視してリクルートが行える。
(1)は時械神共通の、自分フィールドにモンスターが存在しない場合にリリース無しで召喚できる分類されない効果。
この効果によりレベル10ながら手札事故になりにくい。
(2)は時械神共通の、破壊耐性及び自分への戦闘ダメージを0にする永続効果。
(3)の効果を使えない状況であっても、往復1ターン限定の壁として機能する。
【フルバーン】や【終焉のカウントダウン】等の非ビートダウンデッキにそれぞれ相性の良い固有効果を持つものを採用すれば、壁役にもなり一石二鳥である。
永続効果なので、ほとんどの大型モンスターが苦手とする《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》には滅法強い。
(4)は時械神共通の、自分スタンバイフェイズに自身をデッキへバウンスする誘発効果。
これを回避する方法としては、《強制脱出装置》等で手札に戻す、《月の書》等でバウンス効果が発動する前に裏側表示にするなどの方法が考えられる。
相手ターンでの防御手段を別に用意しておき、効果の発動後のメインフェイズ2に《アドバンスドロー》でドローに変換するのも手である。
この効果を活かす方法としては、メインフェイズ2に《強制転移》等で相手モンスターとコントロール交換をするという手がある。
すると、時械神は直後の相手スタンバイフェイズに持ち主のデッキに戻ってくるので、実質的に相手モンスターのコントロール奪取となる。
ただし、(3)の効果で相手モンスターを除去してしまう一部の時械神とはコンボが成立しないので考慮しておきたい。
その性質上基本的に1ターンに1体しか展開できないので、召喚時に《神の宣告》を撃たれたり除外などで除去されたりしてしまうと無防備になりやすいのが難点。
また、攻撃しない限りは効果でアドバンテージを確保できないため、墓地の《ネクロ・ガードナー》を使われると、他のカードを使わない限りこちらはそのターン動けなくなる。
他のモンスターも併用し、補いたい。
再利用できるバウンスはまだしも、除外や効果の無効化には弱いので、守りを固めるのならば《神縛りの塚》などと併用しておきたい。
《光神化》とは相性が良く、元々の攻撃力が0に加え効果で破壊されないためデメリットが無いに等しい。
手札消費は懸念されるが、通常召喚した時械神と合わせればメインフェイズ2にランク10のエクシーズ召喚にも繋がる。
《虚無空間》ともシナジーが高く、通常召喚なので展開を阻害せずデッキバウンスなのであちらの自壊も避けられる。
同様の理由で《強欲で謙虚な壺》や《命削りの宝札》などの特殊召喚を行えないドローソースとも併用しやすい。
ただし、サーチカードの《時械巫女》とはアンチシナジーなので枚数調整は気を付けたい。
(3)の効果は、自身が戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にモンスターを全てバウンスする全体除去。
対象を取らず破壊もしない除去であるため多くの耐性を突破しやすく、除去としての有用性は高い。
召喚条件として重いコストが必要な特殊召喚モンスターやエクストラデッキから特殊召喚されるモンスターを並べるデッキに対しては絶大な威力を発揮する。
その半面、下級モンスターやペンデュラム召喚相手にはやや効果が薄い。
自分のモンスターも巻き込むことになるが、そもそも時械神の性質上自分フィールドに他のモンスターがいる状況は少ないため影響は小さい。
あえて自分モンスターをバウンスすることで、召喚に成功した時の効果の再利用も狙え、《時械巫女》の蘇生を行える《天輪の葬送士》や、墓地へ送る《マスマティシャン》などならこのカードを出すサポートもこなせる。
《サタンクロース》や壊獣モンスターをバウンスして使いまわすのも面白いだろう。
《星見獣ガリス》とは二つの意味で相性が良く、手札から複数体特殊召喚した《星見獣ガリス》を全てバウンスし再利用でき、《星見獣ガリス》の効果で墓地へ送られた時は2000の大ダメージが発生する。
似たような除去性能を持つ《N・グラン・モール》と比較すると、破壊耐性を持ちフィールドに残ることや1度のバウンス枚数等で勝る。
一方、あちらはリバースした場合の効果等を発動させず、自身も手札に戻るので簡単に再利用できる。
どちらにも相応のメリットがあるので、細部を考慮した上で採用すべきだろう。
- このカードが封入された袋とじの裏面にはこのモンスターの鏡面に映った顔が大きく印刷されており、凄まじいインパクトを放っている。
- モチーフは、ユダヤ教の伝承に伝えられる天使の一人「メタトロン(Metatron)」。
旧約聖書に登場する生命の樹(セフィロトの樹)のケテル(王冠)の守護天使であり、後述のアニメでもケテルに位置していた。
炎属性である理由は、メタトロンが天の上から「炎の柱」を使用して中世ユダヤ神秘主義者を導いたという神話を元に設定されたと推測できる。
またメタトロンは元々「エノク」と言う名前の人間であったとされ、「神」の手によって天使へと変えられたと言われている。
ちなみに双子の兄弟として、同じくセフィロトの樹の守護天使である「サンダルフォン」が存在している。
- 攻撃の際には手から火球を生成し、相手に投げつけている。
- 時械神は中心部にそれぞれ顔を持つが、このカードの場合は天使とは思えないような不気味な顔をしている。
作中で最初に出たことや、登場した2度のデュエルともドアップになった上に表情を歪めていることも後押しして、一際インパクトが強い。
関連カード †
収録パック等 †
FAQ †
※時械神共通のFAQについては時械神のページを参照
Q:チェーンブロックを作る効果はどれですか?
A:(3)の効果と(4)の効果は誘発効果でチェーンブロックが作られます。(11/02/21)
Q:(3)の効果でフィールドのモンスターを手札に戻すのと相手にダメージを与えるのは同時ですか?
A:同時に処理される扱いになります。(11/02/23)
Q:自分フィールドにはこのモンスターのみが存在し、相手フィールドには《青眼の白龍》と《スターダスト・ドラゴン》・《究極封印神エクゾディオス》が存在しています。
この状態でこのカードが戦闘を行い、(3)の効果を発動した場合、相手に与えるダメージはいくつですか?
A:その場合、手札に戻った《青眼の白龍》とエクストラデッキに戻った《スターダスト・ドラゴン》をカウントして600のダメージを与えます。(11/02/21)
Q:(3)の効果でモンスター扱いの罠モンスターを手札に戻した場合、ダメージは発生しますか?
A:はい、通常通りダメージは発生します。(11/02/24)
Q:相手フィールドにモンスターが存在し、かつ《縮退回路》が発動している状態でこのモンスターが戦闘を行い(3)の効果を発動した場合、効果ダメージは与えられますか?
A:いいえ、《縮退回路》の効果によって相手モンスターは手札に戻らず除外されるため、手札に戻った扱いとならず、ダメージを与えることはできません。(11/04/17)
Tag: 《時械神メタイオン》 効果モンスター モンスター 星10 炎属性 天使族 攻0 守0 リクルート不可 時械神