《六芒星 の呪縛 /Spellbinding Circle》 †
永続罠 相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。 選択したモンスターは攻撃できず、表示形式の変更もできない。 選択したモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。
Magic Ruler -魔法の支配者-で登場した永続罠。
相手フィールドのモンスター1体を対象とし、攻撃及び表示形式の変更を封じる効果を持つ。
モンスターの拘束に加えて相手にダメージを与える《拷問車輪》、表示形式変更の代わりにモンスター効果を無効にする《デモンズ・チェーン》、これら後発の類似カードが登場した現在ではほぼ下位互換である。
《拷問車輪》と比較した場合、モンスターが破壊以外の方法でフィールドから離れると、このカードがフィールドに残り続けて魔法&罠ゾーンを無意味に圧迫してしまう。
《デモンズ・チェーン》にも同じことが言えるが、エクストラデッキを利用する各種特殊召喚の素材として相手が自主的に離すことが容易に行えるようになっており、これがデメリットになる場面は登場当初よりも増えている。
《霞の谷のファルコン》による再利用、《マジック・プランター》や《神炎皇ウリア》のコストへの転用が狙えないわけでもないが、やはり《デモンズ・チェーン》で同じことができる。
また、破壊以外の除去カード+このカード+このカードを再利用するカード、最低3枚が必要であり、コンボとしても要求値の高さと最終的なアドバンテージが現在では見合っているとは言い難い。
- このカードの存在から、当初、攻撃と表示形式変更がセットであると考える者が多かった。
そのため《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》などの初期テキストには、わざわざ「(表示形式の変更は可能)」などと書かれていた。
- イラストに描かれているのは、上下反転した正三角形を2つ組み合わせた六芒星(等辺六芒星)。
歴史上に複雑な背景を持っており、海外では初登場時から一貫してイラストおよびカード名を大きく変更されており、日本でも2010年代から規制・修正が行われている。
- 海外版のイラストは、全く模様の異なる魔法陣となっている。(海外版イラスト変更カード)
「六芒星」ではなくなっているために、英語名も単なる「Circle(サークル、円)」である。
- このカード以外に描かれている「六芒星」も、海外版ではほぼ全てが修正されている。
五芒星(例:《ブラック・マジシャン・ガール》・《融合》)、《Spellbinding Circle》と同じ模様(《所有者の刻印》)、全く別の模様(《カオス-黒魔術の儀式》)、修正方法はカード毎の違いも見られる。
日本でも2016年新規イラストの《ブラック・マジシャン・ガール》が五芒星で描かれ、再録イラストにも同様の修正が行われるようになり、規制基準が見直されたと思われる。
遊戯王カードデータベースにおいて、これらのカードは実物が未発行でも五芒星版が掲載されており、イラスト違いではなく全面的に廃止した扱いのようだ。
- このカード自身は、上記のイラスト修正が入るよりも前の2014年、決闘王の記憶-決闘都市編-が最後の収録であり、以降は絶版である。
また、カード名とも矛盾してしまうためか、データベースにおける修正措置は取られておらず、元の六芒星のままで掲載されている。
2026年にはSTRUCTURE DECK-遊戯編-を復刻した遊☆戯☆王 ORIGINAL ARTWORK DUEL SET -遊戯編-が発売されたが、このカードのみ復刻元のラインナップから唯一の未収録となっている。
一方の海外ではイラストの変更で問題を回避できているためか、2023年にもLegendary Collection: 25th Anniversary Editionにおける復刻版Spell Rulerに引き続き収録されている。
- この形の六芒星は「ダビデの星」と呼ばれ、ユダヤ教を象徴する図形でもあり、現在でもイスラエルの国旗に使われている。
歴史上では、ナチス・ドイツによるユダヤ人弾圧の一環として、彼らに六芒星の腕章やバッジの着用を義務化させ、違反には死刑を含む厳罰を与えることもあったという。
実在の魔術書や魔術結社(宗教団体)などでも用いられており、占いや創作物語の「雰囲気」を演出するデザインとしても影響を与えていたが、以上の宗教・政治的な問題を想起させるとして嫌忌・自粛されるようになった。
- 原作・アニメにおいて―
「決闘者の王国編」における「闇遊戯vs死の腹話術師(アニメでは死の物真似師)」戦で闇遊戯が初使用。
《マジカルシルクハット》で出されたシルクハットの一つに隠され、攻撃してきた《青眼の白龍》を弱体化させて《ブラック・マジシャン》での戦闘破壊に繋げた。
以降も《聖なるバリア -ミラーフォース-》と並ぶ闇遊戯の主要罠カードとして度々登場している。
- 初登場時のみ、「六芒星」に「ペンタグラム」とルビが振られていた。
「ペンタグラム」は「五芒星」なので誤りである(六芒星の正しい訳語はヘキサグラム/hexagram)。
魔術的な道具の「ペンタクル」との混同かもしれない。
- 原作でのテキストは以下の通り。
このカードに攻撃を加えた者は六芒星の呪いを受ける
攻撃宣言時に発動できる通常罠であり、モンスターの攻撃力を700ダウンさせる効果も備えており、《闇の呪縛》に近いカードだった。
《マジカルシルクハット》(原作効果)とのコンボや《カードを狩る死神》から、テキストの通りこのカードに攻撃を加えられた時に発動することが多かった。
遊戯は、このカードで相手モンスターの攻撃を封じつつ、攻撃力を下げて他のモンスターで追撃するという戦術を良く取っていた。
ただし、攻撃を止めることができるかは回によって描写がまちまちである。
(攻撃を止めることができなかった場合も、多くは攻撃力ダウンを利用して返り討ちにしている。)
また《オシリスの天空竜》の攻撃力をダウンさせた事もあるので、原作で言う所の上級呪文(《罅割れゆく斧》参照)なのだろう。
ちなみに、決闘者の王国編では、闇遊戯はこのカードの他に《聖なるバリア -ミラーフォース-》しか罠カードを使用していない。
- アニメでは当初よりイラストおよびソリッドビジョンで出現する魔法陣の形が異なり、正三角形を4つ重ねたデザインとなっている。
- 原作の文庫版では《呪縛の円陣》というカード名に変更されており、魔法陣の形も三角形を3つ組み合わせたものに変更されている。
ちなみに「闇遊戯vsパンドラ」戦の地下決闘場に描かれていた六芒星も、文庫版では同じ魔法陣に差し替えられている。
- アニメGXにおける翔の回想シーン中の「翔vsゴリ助」戦でも登場している。
《パワー・ボンド》をドローして勝利を確信した翔は慢心してゴリ助を挑発するが、実はゴリ助はこのカードをセットしており、亮がデュエルを止めに入らなければ翔は敗北していた。
この時の効果は実物のものに修正されているが、イラストは六芒星ではなかった。
- なお、遊戯王Rにおいては類似カードとして《幻想の呪縛》なるカードが存在する。
こちらは相手モンスターの攻撃力を下げ、効果を封じる効果であった。
これは「記憶編」でマハードの精霊「幻想の魔術師」の使用する能力である。
- コナミのゲーム作品において―
DM1~4、7~8及び真DMにおいては、「相手モンスターを全て1段階弱体化(攻撃力・守備力500ポイントダウン)させる」効果を持つ魔法カードとして登場している。
OCG同様《闇の呪縛》が上位互換に当たるが、DM1~4は弱体化が-1段階までし適用されず、コストの低さからデッキキャパシティを抑えられるといったメリットがあるため、あえてこちらを使う手もある。
真DM2では、「発動させた敵カードを3ターン呪縛し、600ポイント弱体化させる」効果だった。
なお、ライバルとしてコストの低い《メサイアの蟻地獄》とコストが高い代わりに弱体化が1000ポイントになった《闇の呪縛》があり、中途半端な立ち位置になっている。
- 後年のアーリーデイズコレクションでは、「DM1~4:海外版DM3のイラスト流用」、「DM5~8:海外版のイラストに変更」という措置が取られている。
- 特にイラストの宗教・政治的な問題のある要素が懸念されてか、デュエルリンクス・マスターデュエルには収録されていない。
《拷問車輪》などの上位互換と言えるカードは収録されているので、ファンデッキに拘る場合以外であれば基本的には困らないだろう。
関連カード †
―《六芒星の呪縛》の姿が見られるカード
収録パック等 †
- Magic Ruler -魔法の支配者- MR-06 Ultra,Parallel
- STRUCTURE DECK-遊戯編- YU-35
- DUELIST LEGACY Volume.1 DL1-006 Rare
- STRUCTURE DECK-遊戯編- Volume.2 SY2-036
- BEGINNER'S EDITION 1 BE1-JP006 Rare
- STARTER DECK(2008) YSD3-JP034
- BEGINNER'S EDITION 1(第7期) BE01-JP005
- ハーフデッキプレゼントキャンペーン ハーフデッキ 光 HD13-JPL20
- ハーフデッキプレゼントキャンペーン ハーフデッキ 闇 HD13-JPD20
- 決闘王の記憶-決闘都市編- 15AY-JPB36
FAQ †
Q:選択したモンスターが《月の書》などで裏側守備表示になった場合、このカードとの関係は断ち切られますか?
A:いいえ、断ち切られません。(08/10/08)
Q:選択したモンスターがこちらのフィールドにコントロールが移った場合、どうなりますか?
A:攻撃と表示形式の変更はできないままです。(11/07/18)