1ターンに1度/Once per turn †
カードの効果テキストに使用される「1ターンに1度」とは、基本的に「そのカードの効果を使用するプレイヤーは1ターンに1度のみ、そのカードの効果を使用できる」という事を意味しています。
例えば、相手も同名カードを持っている場合、自分が先にそのカードの効果を使用している場合に、相手がその同名カードを使用できなくなる、という事はありません。
「1ターンに1度」とある場合、自分のターンと相手のターンにてそれぞれ1度ずつそのカードの効果を発動できる場合もありますが、モンスターの起動効果等、そもそも自分のターンでしか発動できないカードの効果については、『自分のターンを迎える度に1度ずつそのカードの効果を発動できる』という意味になります。
(公式ルールブック マスタールール(2020年4月1日改訂版)対応 バージョン 1.0 より引用)
発動に何らかの制限を持つカードは数多いが、その中でも最もメジャーな制限が「1ターンに1度」である。
「1ターンに2度」「〜3度」「〜4度」といった制限を持つカードも存在するが、それらについても概ねここでの解説に従う。
- 使用回数制限のある効果全般の特徴。
「1ターンに1度」「1ターンに2度」あるいは「デュエル中に1度」等の回数制限があるものは、その回数を超えて発動することはできない。
その制限はその効果を使ったカードだけにかかり、それとは別に同名カードが存在するならば、そのカードも「1ターンに1度」の発動が可能である。
カード名指定のあるものについては後述。
カード名を指定した1ターンに1度について †
一部のカードには1枚で2つ以上の効果を持っているカードも存在します。
カードの効果テキストでは、その効果のどの部分について説明しているかが分かりやすいように『「○○」の効果』と、『「○○」のこの効果』という表現にて区別しています。
『「○○」の効果』とある場合、その効果を持つカード全体を指し示しています。
『「○○」のこの効果』とある場合には、その直前の文章で記載されている効果に関しての説明という事になります。
例えば、『「○○」の効果は1ターンに1度しか使用できない。』とある場合、その「○○」というカードが2つ効果を持っていたとしても、どちらか1つしか使用できないという意味になります。
『「○○」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。』とある場合、その「○○」というカードが2つ効果を持っていたのなら、その直前の文章に記載されている1つの効果についてだけ1ターンに1度しか使用できないという意味になります。
(公式ルールブック マスタールール(2020年4月1日改訂版)対応 バージョン 1.0 より引用)
ここでは、自身のカード名を指定して発動回数に制限を設けているカードについて解説する。
- カードが印刷された時期によってテキスト上の表現が異なるが、以下の2種類に分類される。
- 類型1
第8期以前:『「○○」の効果は1ターンに1度しか使用できない』
第9期 :『「○○」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない』
第10期 :『このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない』
- 類型2
第8期以前:『「○○」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない』
第9期 :『「○○」の(X)の効果は1ターンに1度しか使用できない』((X)は回数制限のある効果の番号)
第10期 :『このカード名の(X)の効果は1ターンに1度しか使用できない』((X)は回数制限のある効果の番号)
特に第8期以前のテキストはその記述が紛らわしいので注意が必要である。
例えばこの《炎王獣 ヤクシャ》の場合、単体除去効果は1ターンに1度しか発動できず、1体が発動した後は同名カードが発動する事もできない。
一方で自己特殊召喚効果については、1ターンの内に何度でも発動する事が可能である。
その他 †
- 第10期から「このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない」というテキストで定着しているが、日本語で過不足なく記している都合上、文字数がやや多い。
プレイヤー間では「名称ターン1」「ターン1」と俗に略されることが多い。(例:エラッタ前の《Emヒグルミ》は「ターン1」を書き忘れている)
- コナミのゲーム作品において―
デュエルリンクスでは、先に実装されたゲームオリジナルカード版と後から実装されたOCG版で効果が異なる同名カードが同時に存在する。
この場合、これらの「カード名を指定した1ターンに1度」の制約は「効果が異なれば別のカードとして同一ターンに使用できる」という裁定が下されている。
ただし、採用枚数は効果が異なるか否かに関わらず3枚までという裁定である。
関連カード †
※が付いているものは一部の効果のみ該当するカード
「このカード名の『複数種類の』効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用(発動)できない」効果を持つカード †
表側表示で存在する限り1度しか使用できない効果を持つカード †
回数の制限を追加するカード †
―特殊召喚回数を制限
―召喚・反転召喚・特殊召喚回数を制限
―発動回数を制限
―セット回数を制限
→こちら
関連リンク †
FAQ †
Q:自分のターン中に相手の《セイクリッド・プレアデス》が効果を発動しました。
その《セイクリッド・プレアデス》のコントロールを自分が得た場合、そのターン内に自分は《セイクリッド・プレアデス》の効果を発動できますか?
A:いいえ、発動できません。(13/12/11)
Q:自分のターン中に自分の《巌征竜−レドックス》を自身の効果で特殊召喚しました。
そのターン内にその《巌征竜−レドックス》のコントロールを相手に移した場合、そのエンドフェイズにこの《巌征竜−レドックス》の効果は発動しますか?
A:はい、《巌征竜−レドックス》の手札に戻る効果は発動します。(13/12/11)
Q:自分が《オレイカルコスの結界》を発動した場合、それ以降相手は《オレイカルコスの結界》を発動できなくなりますか?
A:いいえ、自分が《オレイカルコスの結界》を発動した後でも、相手は《オレイカルコスの結界》を発動できます。(12/10/13)
Q:《オレイカルコスの結界》の発動を《マジック・ジャマー》で無効にされた場合、2枚目の《オレイカルコスの結界》を発動できますか?
A:はい、発動できます。(12/10/24)
Q:1度《オレイカルコスの結界》を通常通り発動し、破壊されました。
その後で《終焉の地》を使い、2枚目の《オレイカルコスの結界》をフィールドに出す事は可能ですか?
A:《終焉の地》の効果でフィールド魔法を出す事も発動に該当するため、2枚目の《オレイカルコスの結界》をフィールドに出す事はできません。(12/10/24)
Q:1ターンに1度しか特殊召喚できない《英霊獣使い−セフィラムピリカ》を、2体同時にペンデュラム召喚することはできますか?
A:そのターンにまだ《英霊獣使い−セフィラムピリカ》の特殊召喚を行っていないのであれば、2体以上の《英霊獣使い−セフィラムピリカ》を同時にペンデュラム召喚することができます。(21/01/15)
Q:《No.39 希望皇ホープ・ダブル》は「このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。」とテキストにあります。
《ZS−昇華賢者》をエクシーズ素材としてエクシーズ召喚した場合、「《ZS−昇華賢者》の効果で得たRUMをデッキから手札に加える効果」と「《No.39 希望皇ホープ・ダブル》の(1)の効果」はどちらか片方だけ使えるという事になりますか?
A:いいえ、「《ZS−昇華賢者》の効果で得た効果」は「このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。」に干渉しないため、「《ZS−昇華賢者》の効果で得た効果」と「《No.39 希望皇ホープ・ダブル》の(1)の効果」は同じターンに両方とも発動できます。(21/08/23)