クリフォート/Qli †
ネクスト・チャレンジャーズでカテゴリ化した「クリフォート」と名のついたカード群。
属するモンスターの内、メインデッキに入るものは全て上級以上の地属性・機械族で統一されており、2体のアポクリフォートを除きペンデュラムモンスターである。
ペンデュラムモンスターのクリフォートは以下の共通するペンデュラム効果を持つ。
(1):自分は「クリフォート」モンスターしか特殊召喚できない。
この効果は無効化されない。
属するモンスターのペンデュラムスケールは1か9で、本来なら幅広いペンデュラム召喚が可能だが、この効果により大きく制限されてしまう。
この効果は無効にできないため、クリフォート以外のペンデュラム召喚や、それらを素材としたエクシーズ召喚などは基本的に不可能である。
また上記のデメリット効果とは別に、もう1つメリットになる何らかのペンデュラム効果も持っている。
通常モンスターと2体のアポクリフォート以外は共通するテキストを持つ。
なお2体のアポクリフォートも、下記のものとは若干異なるが、通常召喚することで耐性効果を発揮する点は同じである。
【ペンデュラム効果】
(ペンデュラムスケール1)
(2):自分フィールドの「クリフォート」モンスターの攻撃力は300アップする。
(ペンデュラムスケール9)
(2):相手フィールドのモンスターの攻撃力は300ダウンする。
【モンスター効果】
(1):このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):特殊召喚またはリリースなしで召喚した
このカードのレベルは4になり、元々の攻撃力は1800になる。
(3):通常召喚したこのカードは、このカードのレベルよりも
元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果を受けない。
(上級モンスター)
(4):このカードがリリースされた場合、(固有の効果)。
(最上級モンスター)
(4):「クリフォート」モンスターをリリースしてこのカードの
アドバンス召喚に成功した時に発動できる。(固有の効果)。
妥協召喚できるが、そうするとレベルが4になり、攻撃力も下級モンスターのアタッカー程度に下がってしまうというものである。
また特殊召喚によってフィールドに出すと、妥協召喚の時と同様にレベルとステータスが下がるだけでなく、耐性効果も適用されない。
ペンデュラム召喚した時点では大した戦力にはならないため、完全な状態で出すには、アドバンス召喚を伴う通常召喚が欠かせない。
上記の共通のモンスター効果を持つ全てのクリフォートが、上記効果に加え、モンスター毎に異なる(4)の固有の効果を持っている。
上級モンスターは自身がリリースされた場合に、最上級モンスターはクリフォートをリリースしてアドバンス召喚した場合に効果を発揮する。
上記の様な性質を持つため、上級クリフォートをリリースして最上級クリフォートをアドバンス召喚することで、1度に多くの効果を発揮できる。
- 《クリフォート・ツール》のテキストや《機殻の要塞》のカード名等から、カテゴリ名は「クリフォト(Qliphoth)」+「フォート(砦)」の合成語か。
「クリフォト」とは、ユダヤの神秘主義カバラにおける悪の勢力もしくは不均衡な諸力を表す概念であり、セフィロトの裏の存在とも言われる。
一説によればクリフォトは邪悪なものではなく、通常のリアリティの裏に隠された虚のリアリティの世界であるともされ、表裏一体の関係であるとしている。
「機殻」という漢字表記も、「クリフォト」という言葉自体がヘブライ語で「皮」「殻」を意味する「クリファ(Qlipha)」の複数形である事に由来するのだろう。
- 属するモンスターのカード名には、多くにコンピュータ用語が使用されている。
また、クリフォトを図式で表したものに「邪悪の樹」というものがあり、それはクリファと呼ばれる十のパーツによって形作られている。
各モンスターのカード名は、そのクリファの名称の捩りとも取れる。
クリファは、セフィロトを構成するセフィラとそれぞれ対応し、各モンスターの宝玉状のパーツはその対応したセフィラの象徴色となっている。
表にすると、以下の通り。(クリファのナンバリングには、虚数を意味する「i」が付属する。)
- セフィロトがアルカナに関連付けられるように、クリフォトもまたセトのトンネルによってタロットと関連付けられる事もある。
- クリフォートの持つ目のような形をしたコアは、端末世界絡みのイラストで度々描かれている。
しかし何故か時期によってデザインが微妙に異なっている。
- マスターガイド5によると、《ナチュルの神星樹》に宿る生命システムの均衡を制御する存在であるとのこと。
そのため、当初はバグによって生み出されたシャドールを攻撃する側に回っている。
しかし、《エルシャドール・ミドラーシュ》との接触により神と同等の波動を有する生命の存在を知覚し、それをバグと誤認して地上生命を抹殺するために動き始めてしまった。
関連リンク †
―「クリフォート」と名のついたモンスター
※は「クリフォート」に関する効果を持つモンスター
―「クリフォート」と名のついた魔法・罠カード
※は「クリフォート」に関する効果を持つ魔法・罠カード
―「クリフォート」に関する効果を持つカード
―その他のリンク
FAQ †
Q:ペンデュラムモンスターの最上級クリフォートがアドバンス召喚に成功した場合の効果を得るには、リリースするモンスターは全てクリフォートでなければなりませんか?
A:リリースされたモンスターのいずれかがクリフォートであれば、アドバンス召喚に成功した時に得る効果は適用されます。(14/07/19)
Q:《死皇帝の陵墓》など、他のカードの効果でリリースなしで召喚した場合も、ステータスは変動しますか?
A:はい、変動します。(14/07/19)
Q:妥協召喚され自身の効果でステータスが変動したクリフォートが《禁じられた聖杯》でモンスター効果が無効になりました。
このターン終了後、そのステータスと耐性はどうなりますか?
A:ステータスはカードに記載されたものに戻り、耐性効果は再度適用されます。(14/07/19)
Q:妥協召喚され自身の効果でステータスが変動したクリフォートが《禁じられた聖杯》でモンスター効果が無効になり、そのターンに《BF−疾風のゲイル》の効果で攻撃力を半分にされました。
このターン終了後、そのステータスはどうなりますか?
A:耐性効果は再度適用されますが、《BF−疾風のゲイル》によって半分になった攻撃力はそのままです。(14/07/21)
Q:クリフォートをアドバンスセットした後に反転召喚・リバースした場合、クリフォートの通常召喚した場合に得る効果は適用されますか?
A:はい、適用されます。(14/08/03)
Q:クリフォートの(3)の通常召喚した場合に得る効果は、《月の書》で裏側守備表示になった後表側表示になった場合はどうなりますか?
A:通常召喚したクリフォートが《月の書》によって裏側守備表示になり、その後表側表示になった場合でも、(3)の効果は適用されます。(14/08/04)
Q:レベル・ランクの数が《クリフォート・アーカイブ》等のレベル未満のモンスターの効果が発動し、そのモンスターが効果処理時に表側表示以外の状態になった場合、《クリフォート・アーカイブ》等はそのモンスターの効果を受けますか?
A:いいえ、受けません。(14/07/24)
Q:レベル・ランクの数が《クリフォート・アーカイブ》等のレベル未満のモンスターの効果が墓地で発動し、そのモンスターが効果処理時に墓地に存在しなくなった場合、《クリフォート・アーカイブ》等はそのモンスターの効果を受けますか?
A:いいえ、受けません。(14/07/24)
Q:アドバンス召喚された《クリフォート・シェル》が自分フィールドに存在します。
このモンスターが相手の《スクラップ・ドラゴン》の効果の対象となった場合にチェーンして以下のカードを発動した場合、どのような処理になりますか?
A:《スクラップ・ドラゴン》の発動にチェーンして《スター・チェンジャー》が発動した場合、《クリフォート・シェル》のレベルが上がった際には効果を受けません。
また、《スクラップ・ドラゴン》の発動にチェーンして《月の書》が発動した場合、自身が裏側表示になると永続効果の適用がなくなり破壊されますが、《スクラップ・ドラゴン》が裏側表示になっても破壊されません。(14/07/25)
Q:(1)のペンデュラム効果には「無効化されない」とありますが、《サイキック・ブロッカー》で宣言した場合はどうなりますか?
A:《クリフォート・ツール》等の(1)の効果も適用されなくなり、クリフォート以外のモンスターも特殊召喚できます。(14/08/08)
Q:(1)のペンデュラム効果が適用されている時に《マジカルシルクハット》を発動して、「クリフォート」魔法・罠カードを裏側守備表示で特殊召喚できますか?
A:はい、「クリフォート」魔法・罠カードの場合なら選んで特殊召喚できます。(14/11/27)
Q:レベル3のペンデュラムモンスターが発動したペンデュラム効果は、通常召喚した「クリフォート」効果モンスターに適用されますか?
A:ペンデュラム効果は魔法カードの効果として扱うため、適用されます。(15/06/21)