遊戯王カードWiki - コストと効果

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2024-09-09

2024-09-08

【方界】

コストと効果 †

　コストと効果の比較を扱う。

　墓地へ送る、墓地へ捨てる、除外する、リリースする等は全て、「コスト」か「効果」かの違いで扱いに問題が出てくる。

　なお、第７期以降のテキストでは、基本的に『～して発動する。』『～する事で、・・・する。』の場合、「～」の部分は「コスト」として扱われる。

コストと効果

コストで †

　「コストで」とはカードの発動や効果の発動・モンスター効果の発動の効果発動時に同時に支払われるものである。
　コストのページも参照したい。

発動時に支払われているため、その後無効になってもそのコストは戻ってこない。
効果が無効になった、発動が無効になったによらず失われたままとなる。

コストとは、効果とは違い一種の発動条件であるため、コストを払うことが可能でなければ発動できない。
- 「墓地へ送る」「墓地へ捨てる」などの発動コストを要求する効果は、《マクロコスモス》など「墓地へ送る」ことができなくなる効果の適用中、発動すら出来ない。
  墓地と明言されておらず「捨てる」「リリースする」などの効果は発動することが出来る点は注意。
- 後述の召喚コストにおいて「リリースする」「シンクロ素材にする」「リンク素材にする」ことも同様。
  これらの手順はあくまで「リリース・シンクロ素材・リンク素材に使用する」事が条件であり、墓地送りはその結果に過ぎないためである。
  よって、《マクロコスモス》適用中は除外に置換しながら素材として使用可能であり、トークンもまた消滅に置換しながら素材として使用可能。
  ルールブックの説明が不足しているので注意。

「カードの効果で墓地へ捨てる」ことが発動条件となる効果は、「コストで墓地へ捨てられ」ても発動条件を満たしたことにならず、発動できない。
- 例：暗黒界

コストの支払いが任意発動の誘発効果の引き金となっても、その後効果処理時の処理を挟むため、タイミングを逃す。

発動と同時に支払われているため、除外コストなどは支払われた後に《Ｄ.Ｄ.クロウ》などで「その除外」を阻害するタイミングはない。

召喚コストというものもある。
これはアドバンス召喚におけるリリースや条件による特殊召喚に必要なリリース、墓地へ送る、除外等の行為のこと。
- その召喚を《昇天の角笛》等で無効にしても、支払った召喚コストは戻ってこない点では、上記のコストとの差異はない。
  ただし召喚手順はコスト支払いから召喚までが一連の処理なので、間に発動を挟めない点が異なる。
- 厳密には条件による特殊召喚は、「特殊召喚モンスターの召喚条件」（モンスター効果として扱われない）と「カードの効果による特殊召喚」（モンスター効果として扱われる）の二種類に分けられる。
  だが、今のところ召喚コストの扱いに違いは無い。
- シンクロ召喚・エクシーズ召喚・リンク召喚の手順に従ってモンスターをシンクロ素材・エクシーズ素材・リンク素材にすることも、「特殊召喚モンスターの召喚条件」による召喚コストの一種である。
- 召喚コストという言葉は非公式用語であり、公式には「召喚のための手順」と呼ばれる。

効果で †

　「効果で」とはその効果処理時に処理するもののことである。

発動を無効・不発にされた場合、その処理は行わない。
- 《創世神》の手札を墓地へ送る行為や《暗黒界の雷》の手札を墓地へ捨てる行為等

「墓地へ送る」「墓地へ捨てる」効果は、《マクロコスモス》など「墓地へ送ることができなくなる効果」が有効になっていても、発動が可能。
この場合、効果処理時に墓地へ送るかわりに除外される。

《Ｄ.Ｄ.クロウ》等何らかのチェーン発動を受け、効果処理時にその処理対象が不在・不可能になった場合、不発となる。

コストと効果の違い †

　既に書かれたように処理のタイミングとその仕方が違うことのほかにも、比較して違いを考える必要はある。

コストで墓地へ送り、なおかつ墓地のカードを対象にする場合、そのコストで送ったばかりのカードを対象に選択、あるいはそのカードに干渉することが出来る。
（《ゾンビ・マスター》、《ヒステリック・パーティー》など）
ただし、その効果発動時に発動条件を満たす必要があり、《ゾンビ・マスター》ならば手札にアンデット族があろうとも墓地に１枚もない状態では発動できない。
（一部カードで調整中を含む項目なので注意）

他方で効果で墓地へ送る場合、当然墓地にそのカードがないために対象に選ぶことは出来ない。
- 例・《創世神》の手札を墓地へ送る行為等

基本的に、各カードの持つ手札を捨てる・リリースする等のデメリットは、コストより効果である方が望ましい。
無効にされた場合、コストは戻ってこないからである。

例・《カードトレーダー》の手札をデッキに戻すのはコスト、この効果の発動後、《サイクロン》等をチェーン発動されて破壊された時、デッキに戻したカードは戻ってこない。

ただし、コストならば確実に実行できるという利点でもある。
- 例・《Ｄ－ＨＥＲＯダッシュガイ》をコストに《デステニー・ドロー》を発動するが、《神の宣告》に無効にされる。
  ２枚ドローする事は出来ず、コストも戻ってこないが、墓地で効果が発動される《Ｄ－ＨＥＲＯダッシュガイ》を墓地へ送る事は成功している。
- 例・《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》で相手モンスターを確実にリリースし、除去に成功する。

《Ｄ－ＨＥＲＯダイヤモンドガイ》や《連続魔法》等によって効果のみを使用する場合、コストを払う必要はない。

リリースの多くはコストであるが、効果であるものも存在する。
- 儀式魔法は全て効果によるリリースである。
  （その他｢効果によるリリース｣のリストはリリースの「リリースする効果を持つカード」リストを参照）
- 《死王リッチーロード》の手札に戻る効果は、「効果によるリリース」にしか対応しない点は注意。
  アドバンス召喚のリリース、コストであるリリースでは効果が使えない。
- 《魔王ディアボロス》のリリース禁止効果は「効果によるリリース」だけを禁止にしているので、アドバンス召喚のリリースの他、《闇のデッキ破壊ウイルス》を筆頭にコストであるリリースは可能。

デッキや手札に戻す処理に関して。
シンクロモンスターなどのエクストラデッキから召喚されるモンスターをデッキ・手札に戻す効果の対象にした場合、その効果処理に関しては「エクストラデッキに戻す」と変換して処理する。

《貪欲な壺》でシンクロモンスターなどを対象に選んだ場合、効果処理時にそれらモンスターをデッキに戻す代わりにエクストラデッキに戻す。
《強制脱出装置》でシンクロモンスターなどを対象に選んだ場合、効果処理時にそれらモンスターを手札に戻す代わりにエクストラデッキに戻す。

しかしコストで戻す場合に関しては、この変換が効かずコストに利用する事はできない。

《ガスタの静寂カーム》のデッキに戻すコストとしてシンクロモンスターを選択する事はできない。
《Ａ・ジェネクス・バードマン》や《霞の谷のファルコン》の手札に戻すコストとしてシンクロモンスターを選択する事はできない。

《ヘルフレイムエンペラー》のように、テキスト上で「この効果で」と明示されているにもかかわらずコストの場合もある。

原作・アニメにおいて―
アニメ5D'sにおける「ジャックvsドラガン」（２戦目）にて、この違いが詳しく説明された。
ドラガンの罠カード《神の呪縛レージング》により魔法・罠カードの効果を受けない状態になっていた《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》を、ジャックは永続罠《バーニング・リボーン》のコストとしてリリースする事で状況を打破している。

アニメDM「KCグランプリ編」での「闇遊戯vsレオン」戦では、カードの効果への耐性を持つフィールド魔法《シュトロームベルクの金の城》を、闇遊戯は維持コストを払えない状況にもっていったことで破壊している。

アニメZEXALに登場するオリジナルカードはOCGのフォーマットと異なり、効果として処理すべき内容がコストになっていることが多い。
例としては「効果の発動を無効にする」「カードを破壊する」「効果ダメージを０にする」など、本来そちらを目的に発動すべき内容が発動コストとなっていることがあり、OCGよりも無効化の確実性は高かった。
一例として「遊馬vsナッシュ」戦で遊馬が使用した永続罠《アリバリア》は手札から発動することができたが、そのコストは「相手による効果ダメージが発生した時、そのダメージを０にする」ことだった。
現在OCGにこのような挙動をするカードは存在していない。

関連リンク †

効果

データベース

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