ディスアドバンテージ/Disadvantage †
アドバンテージの逆であり、カードの取引の結果、自分が損をすること。
英語で「立場的な不利」や「損害・不利益」を意味する「disadvantage」に由来する。
略して「ディスアド」、「アド損(「アドバンテージの損」の略)」と言われることもある。
例えば、《謙虚な壺》を発動すると、《謙虚な壺》は墓地へ送られ、手札2枚はデッキに戻るため、計3枚のカード(ハンド・アドバンテージ)を失っている。
このように、特に自分にとって一方的に不利となる場合を指して「ディスアドバンテージ」と言う。
ドローや一発逆転の手段が少なく、一方で除去が手軽かつ豊富に存在する遊戯王OCGにおいては、基本的には避けるべきものとされる。
多くの犠牲を払って召喚したモンスターが《エフェクト・ヴェーラー》や《奈落の落とし穴》で無力化されてしまうと、そのまま逆転できず終わる事も少なくないためである。
無論、ディスアドバンテージを負ってでもその戦術を取る事が正解となる事も少なからず存在する。
手札事故が起こればそういった行動をせねばならない状況になることもある。
本来召喚して効果を使いたいが攻撃されると負けるため、裏側守備表示にして壁にするしかないなど、相手のプレイングによって本来の運用ができない状況も発生しうる。
「アドバンテージをいかにして得るか」と「避けられないディスアドバンテージをいかにして補完するか」は、デュエルにおいて常に考えるべき表裏一体の概念といえる。
- 上記のプレイングはアニメの中でも酷いプレイングとして、プレイヤーの間でたびたび引き合いに出される。
ただし、アニメの世界は汎用カードがなかなか揃わず、手札の状況を見るとそうせざるを得なかったという状況も少なくない。
決闘者の財産・社会的立場・生命などを賭けているがための精神的重圧の影響もあるのかもしれない。
また、アストラルやハノイの騎士の場合は手札事故を引き起こしていたためにやむを得ない行動の面もある。
- ロマンを追い求めるために意図的にディスアドバンテージ覚悟で行動するプレイヤーもいる。
アニメDMの「城之内vsマスク・ザ・ロック(双六)」戦では、レアカードを実戦で披露したいという理由から、双六がかなりの手間と消費をかけて《古代竜−エンシェント・ドラゴン》を出している。
対戦相手の(ロックの正体を知らない)城之内からは「ドラゴン1匹出すために手間暇かけた」「俺ならそんなデッキは組まない」と、暗に消費に見合ってない事を言及されているが、これに対し双六は「つまらん事を言う奴になった」と嘆いている。
現実のOCGでも召喚条件の厳しい大型モンスターを出すためにはある程度の勝率と消費を犠牲にせざるを得ないケースはある(ファンデッキ参照)。
- アニメARC-Vに登場したLDSのカリキュラムでは、融合召喚コースに「ディスアドバンテージ学概論」という項目がある。
シンクロ召喚コースとエクシーズ召喚コースにはない項目であるため、やはり普通の融合召喚は他に比べて損失の多い召喚方法という事なのだろう。
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