ヌーベルズ/Nouvelles

 デッキビルドパック ワイルド・サバイバーズカテゴリ化された「ヌーベルズ」と名のついたカード群。
 属する儀式モンスター闇属性守備力1850で統一されており、その攻撃力レベル×400で、奇数レベル獣戦士族、偶数レベル戦士族である。
 いずれもレシピカードの効果によって儀式召喚できる。

  • モチーフになっているのは「コース料理(フルコース)」だろう。
    主に西洋料理の晩餐会などで行われるもので、決められた料理が、決められた順番で提供されるのが特徴。
    基本的には「オードブル(前菜)」→「スープ」→「魚料理」→「アントレ(温かい肉料理)」→「ソルベ(口直しのシャーベットのこと)」→「ロティ(鳥肉の塊をオーブンで焼いたもの)」→「サラダ」→「デザート」の順に提供される。
    前菜からメインへと続く食事様式の歴史は古く、古代ローマから行われていたが現代スタイルが大きく広まったのは近代の19世紀。
    1830年にパリへ赴いたロシアの外交官であるクラキン公爵が温かい料理を徐々に出して行くロシア式の給仕方法を、フランス外交官であるタレーランに披露、
    彼の元でシェフをしていたカレーム達の努力によりフランス界、そして欧州全土に広まった。なおカレームは当モンスター等が来ている衣服(シェフ帽等)を考案した人物でもある。
    このような経緯もありロシアよりもフランス料理として有名で、このカテゴリ及びレシピカード名にもフランス語が多く用いられている。
  • オードブルに相当するモンスターが存在せず、温かいスープから順に提供していることから、特に冬の料理がモチーフになっていると考えられる。
    なお、現状ではソルベやサラダに該当するものもなく、最後に出されるものがハンバーガーという点も含め、現実のフルコースとの違いは大きい。
  • カテゴリ儀式モンスターは「料理の湯気から現れている」という趣旨のイラストで統一されているため、これに反する料理を登場させることが出来ないためだろう。
  • モンスターの衣装には、自身のレベルの数と同じだけ星のワッペンがついている。
    これは、フランスのミシュラン社が発行しているガイドブック「ミシュランガイド」を意識したものだろう。
    「ミシュランガイド」の中でも、レストランや料理店を評価するレストランガイドは特に有名であり、評価は「星1」から「星3」の3段階で行うのが特徴。
    特に日本ではこの「ミシュランガイド」の評価の注目度が高いこともあって、様々なメディアで料理や料理人を評価する際も「星」を用いることが多い。
  • モンスターイラストはどれも料理の湯気が実体化して、それが悪魔を思わせる姿に変じているというデザインとなっている。
  • このカード群の内容が最初に紹介された2月9日は、語呂合わせで「肉の日」として知られている。
  • 「ヌーベルズ(Nouvellez)」は料理のスタイルの一種である「ヌーベルキュイジーヌ(nouvelle cuisine)」から取られたものだろう。
    1970年代に流行し、それ以前の伝統的なスタイルに対して軽く繊細で印象的な盛りつけ方を行う、独創的な食材と料理の組み合わせを目指したスタイルである。
    フランス料理のフルコースの最後にハンバーガーを提供するのは確かに独創的と言える。
    また、儀式召喚を前提としていない儀式モンスターカテゴリという点でも独創的だろう。
    • 余談だが、「ヌーベルバーグ」という言葉が存在する。
      これはハンバーグのバーグではなくフランス語で「波」を意味するバーグであり、映画業界の用語なのでこのカテゴリとは関係がなく、錦糸町に実在するハンバーグ店も単なるシャレである。
  • ザ・ヴァリュアブル・ブックEX4によると悪魔的な美味しさを追求した結果、本当に料理に悪魔が宿ってしまったという。
    味は評判だが、マナーの悪い客は逆に悪魔に食べられてしまう。
  • 原作・アニメにおいて―
    漫画OCGストラクチャーズの「ダーク黒田vs白米射里」戦においてダーク黒田が使用。
    白米は軍貫を使用している事から料理デッキ対決となっており、途中からライフポイントが「サイフポイント」に変わってしまった。

関連リンク

―「ヌーベルズ」と名のついたモンスター
 ※は「ヌーベルズ」に関する効果を持つモンスター

―「ヌーベルズ」と名のついた魔法・罠カード

―「ヌーベルズ」に関する効果を持つカード

―その他のリンク

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