ペンデュラム召喚/Pendulum Summon †
公式ルールブック解説 †
「ペンデュラム召喚」とは、ペンデュラムモンスターを駆使して行う新たな特殊召喚方法です。
ペンデュラム召喚を行う事によって、大量のモンスターを一気に特殊召喚する事ができます。
ペンデュラム召喚によって呼び出せるモンスターは、ペンデュラムモンスターに記載されたペンデュラムスケールの数字によって異なりますが、それ次第でレベルの高いモンスターを呼び出す事も可能です。
ペンデュラム召喚は、1ターンに1度のみ行えます。
<ペンデュラム召喚に必要なもの>
ペンデュラム召喚をする場合、ペンデュラムモンスターに記されているペンデュラムスケールの数字を確認しておく必要があります。
モンスターが元々持っているレベルの数字とは異なる場合もあります。
ペンデュラム召喚を行うにはペンデュラムモンスターが必要です。
メインのデッキに、ペンデュラムスケールの数字が異なるモンスターを2体以上入れておきましょう。
[ペンデュラム召喚の手順]
- 自分のメインフェイズ時に、手札から自分の左右両端の魔法&罠ゾーンにペンデュラムモンスターを置きます。
これはフィールド魔法や永続魔法のように手札から置いて発動します。
発動後は、カードの効果で破壊される等しない限り、そのペンデュラムモンスターはそのゾーンに残り続けます。
(置かれている間、その魔法&罠ゾーンはペンデュラムゾーンとしても扱われます。)
- 2体のペンデュラムモンスターがペンデュラムゾーンに置かれている状態になったら、自分のメインフェイズ時に「ペンデュラム召喚」を宣言します。
左右のペンデュラムゾーンに置かれたモンスターのペンデュラムスケールをチェックし、その数の間のレベルを持つモンスターを手札から好きなだけ(自分の空いているメインモンスターゾーンの数まで)特殊召喚する事ができます。
これでペンデュラム召喚は完了です。
<エクストラデッキからの特殊召喚>
戦闘やカードの効果によって破壊されたモンスターは基本的に墓地へ送られますが、ペンデュラムモンスターは例外です。
ペンデュラムモンスターはフィールドで破壊され墓地へ送られる、というような場合、墓地へは行かずエクストラデッキゾーンに表向きで置かれます。
「ペンデュラム召喚」を宣言した際に、エクストラデッキゾーンに表向きで置かれているペンデュラムモンスターがある場合、そのペンデュラムモンスターも特殊召喚するモンスターに含む事ができます。
エクストラデッキからペンデュラム召喚されるモンスターは、手札からペンデュラム召喚されるモンスターと異なり、エクストラモンスターゾーンに特殊召喚されます。
なお、エクストラデッキからモンスターをペンデュラム召喚する場合、フィールドにリンクモンスターが存在しているのであれば、エクストラモンスターゾーンだけではなく、リンクモンスターのリンクマーカーが指し示す先の自分のメインモンスターゾーンにも特殊召喚する事ができます。
(その場合、左右のペンデュラムゾーンに置かれたモンスターのペンデュラムスケールをチェックし、その数の間のレベルを持つペンデュラムモンスターでなければならないので注意しましょう。)
■ペンデュラム召喚について
ペンデュラム召喚を行う場合、ペンデュラムスケールの数字に注意が必要です。
例えば、左右のペンデュラムゾーンに同じペンデュラムスケールを持つモンスターを置いた場合や、ペンデュラムスケールの差が1つしかないペンデュラムモンスターを置いた場合、2つのペンデュラムスケールの間の数字となるレベルが存在しませんのでペンデュラム召喚を行う事はできません。
(ペンデュラム召喚が行えなくても、ペンデュラムゾーンに置かれたペンデュラムモンスターのペンデュラム効果は通常通り適用されます。)
(公式ルールブック マスタールール(2020年4月1日改訂版)対応 バージョン1.0 より引用)
説明 †
ペンデュラムモンスターのペンデュラムスケールを参照して行う特殊召喚の手順。
テキスト上ではP召喚と略して表記される。
- 「ペンデュラム(Pendulum)」とは、英語で振り子を意味する。
フィールドを振り子の軌道に見立て、左右の振れ幅の間のレベルを持つモンスターを出すことができる、というデザインだろう。
- 原作・アニメにおいて―
アニメ・漫画ARC-Vで登場した新たな召喚方法である。
劇中では、主人公・榊遊矢が初めて行った「未知の召喚方法」とされ、ペンデュラムモンスターも当初は遊矢しか所持していなかった。
そのため、「vsストロング石島」戦での遊矢の活躍を見た遊勝塾の入部希望者達はペンデュラム召喚のからくりを知るや否や、「それズルじゃん!」と批判して殆どがその場から去ってしまった。
ズァークは「ペンデュラム召喚は次元と自身の存在が4つに分かれたことにより、自身がひとつになろうとする振れ幅によって生み出された」と語っている。
次元の再分裂後にはペンデュラム召喚の普及によりスタンダード次元はペンデュラム次元と呼ばれるようになっていた。
漫画版では未来の榊遊勝と赤馬零王の2人が作った未知の召喚方法として扱われている。
ペンデュラム召喚が行われる際は、ペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンに置き、デュエルディスクのモンスターゾーンに「PENDULUM」と表示され、青い光の柱からペンデュラムモンスターが現れ、中央の光の輪の中からモンスターが登場するといった描写がなされている。
また、遊矢が行った場合に限り、彼が所持するペンダント(ペンデュラム)が出現する演出がなされている。
遊矢が度々ペンデュラム召喚で一気に3体〜5体のモンスターを呼び出すせいか、対戦相手が「ペンデュラム召喚」=「大量召喚」と認識しているケースも散見される。
- 公式ホームページの「熱血!デュエル塾」によると、この召喚方法は遊矢の父・遊勝の教えである「振り子」をモチーフにしているとのこと。
- 作中でペンデュラム召喚を行う時は「ペンデュラム召喚!出でよ(来い)○○のモンスター達」という台詞が言われることが多い。
また、一部のキャラクターは下記のように専用の口上を述べる。
- 遊矢(アニメ版):「揺れろ魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!来い(現れろ)、俺のモンスターたち!」。
呼び出すモンスターが1体だけの場合は「現れろ〜」以降がそのモンスター専用の口上に変化している。
また、初めてペンデュラム召喚を行った時や《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》使用時などの暴走している時は、後半部分が「出でよ、我がしもべのモンスターたちよ!」に変化していた。
「遊矢vsオベリスク・フォース3人組」戦で、2度目のペンデュラム召喚を行う際には「今一度揺れろ魂のペンデュラム!」と発言している。
- 遊矢(漫画版):「揺れろ運命の振り子!迫り来る時を刻み未来と過去を行き交え!ペンデュラム召喚!」。
- 零児(アニメ版):「我が魂を揺らす大いなる力よ。この身に宿りて、闇を引き裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚!」。
回によっては「新たな光」が「新たな力」になっていたりする。
- 零王:「天地に宿りし精霊よ。罪に穢れし我が身を清め、世界再生の礎となれ!ペンデュラム召喚!」。
- 素良(漫画版):「揺れろ運命の振り子!生きるも地獄死ぬも地獄!同じ地獄なら行かなきゃ損損!」。
- 修造:「赤き血潮を滾らせて今こそ燃やせ魂の炎を!」。
- ペンデュラム召喚から別の召喚法を展開する際、「ペンデュラム○○」と呼ばれることがある。
- 遊戯王シリーズ以外において―
『週刊少年ジャンプ』の漫画『守れ!しゅごまる』第23話ではスカルの暗殺者とのデュエルの開始前、さなぎがこの召喚法を理解できていなかったことを指して、守護丸のデュエルの腕前を疑問視している。
- コナミのゲーム作品において―
『タッグフォーススペシャル』『レガシー・オブ・ザ・デュエリスト』といったOCG完全準拠の作品については、発売当時のルールに基づいてペンデュラム召喚ができる。
デュエルリンクスでは2021年9月28日にARC-Vワールドと共に実装された。
しかし、エクストラデッキから特殊召喚できる数は一度に1体までとなっている。
- またアニメARC-Vに準拠してか、遊矢が行った場合のみ、召喚演出の際に振り子が出現する。
関連カード †
―ペンデュラム召喚に成功した時効果が発動する、あるいは適用されるカードは以下を参照。
ペンデュラム召喚または特定の方法でしか特殊召喚できないモンスター †
効果処理としてペンデュラム召喚を行うカード †
ペンデュラム召喚を行える回数を増やすカード †
―自身がペンデュラム召喚している
―ペンデュラム召喚したモンスターに関係する
関連リンク †
FAQ †
Q:ペンデュラム召喚はチェーンブロックを作りますか?
A:ペンデュラム召喚はルールで定められた召喚方法であり、チェーンブロックを作りません。
従って、「ペンデュラム召喚にチェーンしてペンデュラムモンスターを《サイクロン》で破壊する」といった行為もできません。(14/03/21)
Q:ペンデュラム召喚を《神の宣告》で無効にできますか?
A:無効にでき、この場合、召喚したモンスターは全て墓地へ送られます。
また、フィールドから墓地に送られる扱いではないため、《クリッター》などの効果も発動しません。(14/03/21)
Q:ペンデュラム召喚を《ライオウ》や《昇天の黒角笛》で無効にできますか?
A:これらのカードは「モンスター1体の特殊召喚を無効にする」カードです。
よって、モンスターが1体だけペンデュラム召喚された場合のみ発動し、無効にできます。(14/03/21)
Q:レベル5以上とレベル4以下のモンスターを同時にペンデュラム召喚するときに《インヴェルズ・ローチ》の効果でレベル5以上モンスターのペンデュラム召喚だけを無効にできますか?
A:はい、無効にでき、レベル4以下のモンスターのみがペンデュラム召喚されます。(14/03/27)
Q:闇属性と地属性のモンスターが同時にペンデュラム召喚した時に《混沌の落とし穴》の効果で闇属性のペンデュラム召喚だけを無効にできますか?
A:はい、無効にでき、地属性のモンスターのみがペンデュラム召喚されます。(14/03/27)
Q:「ペンデュラム召喚が無効化されない」モンスターと他のモンスターが同時にペンデュラム召喚した時に《神の宣告》を発動して、他のモンスターのペンデュラム召喚のみを無効にできますか?
A:はい、発動でき、無効化されないモンスターのペンデュラム召喚だけが行われ、他のモンスターのペンデュラム召喚は無効にされます。(14/10/11)
Q:ペンデュラム召喚を無効にされた場合、このターン中にもう1度ペンデュラム召喚を行うことはできますか?
A:いいえ、できません。(20/04/01)
Q:《サモンリミッター》が適用されている状態でペンデュラム召喚を行いました。
モンスターを2体以上ペンデュラム召喚した場合、この特殊召喚行為は1回としてカウントしますか?
A:複数体のモンスターをペンデュラム召喚で同時に特殊召喚する場合、特殊召喚を行う回数としては1回として数えるため、《サモンリミッター》が存在する状況でも、自分が1回のペンデュラム召喚で2体以上のモンスターを特殊召喚する事はできます。(14/03/21)
Q:ペンデュラム召喚に対して《王宮の弾圧》を発動、チェーンをして《サイクロン》で《王宮の弾圧》を対象に、さらにチェーンをして《サイクロン》でペンデュラムゾーンのペンデュラムモンスターを対象にして破壊した場合、ペンデュラム召喚は行われますか?
A:はい、その場合でも行われます。(14/03/26)
Q:1回のペンデュラム召喚で、同じレベルのモンスターを複数体特殊召喚できますか?
A:はい、モンスターゾーンの空きやモンスター自体の特殊召喚不可などに反しない限り特殊召喚できます。(14/03/26)
Q:(1)右側のペンデュラムゾーンにペンデュラムスケール(赤)1のペンデュラムモンスター、左側のペンデュラムゾーンにペンデュラムスケール(青)8のペンデュラムモンスターを置いた場合。
(2)右側のペンデュラムゾーンにペンデュラムスケール(赤)8のペンデュラムモンスター、左側のペンデュラムゾーンにペンデュラムスケール(青)1のペンデュラムモンスターを置いた場合。
(1)と(2)のどちらの置き方でも、レベル2〜7のモンスターをペンデュラム召喚できますか?
A:はい、できます。(14/03/26)
Q:魔法カード扱いとしてペンデュラムゾーンに存在しているペンデュラムモンスターが《サイキック・ブロッカー》で宣言されました。
この状況でペンデュラム召喚を行うことはできますか?
A:通常通りペンデュラム召喚できます。(14/04/12)
Q:《智天の神星龍》を特殊召喚したターンに《魂のペンデュラム》の(4)の効果を発動した場合、そのターンにペンデュラム召喚は何回行えますか?
A:《智天の神星龍》の効果でのペンデュラム召喚と、《魂のペンデュラム》の(4)の効果でのペンデュラム召喚については、同じターン中に両方を適用してのペンデュラム召喚は行えません。
したがって、ルール上、1ターン中に1回だけ行えるペンデュラム召喚の他、あと1回だけ《智天の神星龍》か《魂のペンデュラム》のうちどちらかの効果にてペンデュラム召喚を行えますので、合計で2回となります。(19/09/30)