未界域/Danger! †
EXTRA PACK 2019でカテゴリ化された「未界域」と名のついたカード群。
属するモンスターは全て闇属性で統一されており、以下の共通する起動効果・誘発効果を持つ。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる。
自分の全ての手札の中から、相手がランダムに1枚選び、自分はそのカードを捨てる。
それが「(同名カード)」以外だった場合、
さらに手札から「(同名カード)」1体を特殊召喚し、
自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードが手札から捨てられた場合に発動できる。
(固有効果)。
自分の手札に対してハンデスを行うという効果が特徴。
捨てたカードが、効果を発動した「未界域」及びその同名カード以外であれば、手札からそれを特殊召喚した上で1枚ドローできる。
捨てられた「未界域」も、捨てられることでそれぞれ固有の効果を発動できる。
これらの効果を駆使してアドバンテージを稼いでいくのが基本的な戦い方となる。
- 日本未登場ながら、Vジャンプ2018年10月号の定期購読特典ペーパーでは、海外先行カードの例としてこのカテゴリが紹介された。
《手札抹殺》などの手札を捨てる効果を持つカードと組み合わせることで積極的に動ける特徴が紹介され、来日は2019年だろうと記載されている。
- そして、実際にEXTRA PACK 2019で来日となった。
この際、公式サイトでは『海外で大人気のテーマ』『海外の大会でその威力を存分に振るった危険生物たち』と実績に触れながら紹介されている。
- このカテゴリのモチーフは、「未確認生物」や、世界各地でみられる「都市伝説」で発祥した生物が主となる。
「未確認生物」とは、伝承や目撃証言等でその存在を謳われながら、実在が確認されていない生物群の俗称である。
「都市伝説」とは、都市化がすすんだ現在で、特定の場所・環境にかぎられた、目撃例が特定数ある出処が不明な口伝えの噂話の総称である。
日本では「未確認生物」を「Unidentified Mysterious Animal」の頭文字をとって「UMA」と呼ぶことが多いが、これは和製英語なので海外では一切通じない。
- (1)の共通効果は手札を見せる部分を「目撃」、ハンデスを「捜索」、同名カードであるかの判定を「発見の成否」に見立てていると思われる。
日本の公式サイトでも『手札内で姿を見せつつ潜んだ「未界域」モンスター ── 相手は探し当てて手札から捨てさせても強烈な効果を発動され、失敗すると飛び出してくる上に1枚ドローされてしまう!! 選んだ手札が違う「未界域」だと……「!」「!」』と解説している。
- 日本語カード名の「未界域」は、「未知」・「未開の地」と「界域」を合わせた造語だと考えられる。
「未知」は未だに確認されていない、「未開の地」が「人の手が及んでいない地域」なのに対し、「未界域」は「世界として認識されていない=土地そのものが知られていない」と読み取れる。
転じて、未界域モンスターが「未だに発見されていない土地の未確認生物」となるのだろう。
日本の公式サイトでは「ユーマリア大陸の危険生物」とされている。
- モンスターのカード名に「!」及び「?」のマークが使用されたのは、このカテゴリの英語名が初である。
なお日本語化に際して、これらのマークはカード名から削除されており、ニュアンスの一部が読み取れなくなっている。
- また、「マスターデュエル」では(1)の効果処理の際、相手ではなくゲーム側がランダムでカードを選択するという例外的な処理方法が取られている。
詳細はランダムを参照。
関連リンク †
―「未界域」と名のついたモンスター
※は「未界域」に関する効果を持つモンスター
―「未界域」と名のついた魔法・罠カード
※は「未界域」に関する効果を持つ魔法・罠カード
―その他のリンク
FAQ †
(1)の効果について †
Q:相手の《ドロール&ロックバード》の効果が適用されています。
この状況で、自分は手札の未界域モンスターの(1)の効果を発動する事はできますか?
A:《ドロール&ロックバード》の効果が適用されデッキからカードを手札に加える事ができない場合でも、手札の未界域モンスターの効果を発動できます。
その場合、「自分の手札を捨てる処理」までは通常通り適用されます。
その後、捨てられたカードがその未界域モンスターではなかった場合、「手札から未界域モンスターを特殊召喚する処理」は適用されますが、「ドローする処理」は適用されません。
捨てられたカードがその未界域モンスターだった場合、通常通り処理は完了し、その後捨てられた未界域モンスターの(2)の効果を発動するかどうかを選ぶ事になります。(19/09/30)
Q:相手が手札の未界域モンスターの(1)の効果を発動しました。
この時、自分は手札の《灰流うらら》の効果を発動する事はできますか?
A:相手が手札の未界域モンスターのモンスター効果を発動した時、チェーンして手札の《灰流うらら》の効果を発動できます。
その場合、相手の未界域モンスターの効果は無効になりますので、その未界域モンスターは手札に残ります。(19/09/30)
Q:《灰流うらら》で未界域モンスターの(1)の効果を無効されました。
その未界域モンスターは手札に残りますが、同一ターン改めて(1)の効果を発動することはできますか?
A:はい、発動できます。(19/10/02)
(2)の効果について †
Q:エンドフェイズに手札が7枚でしたので、《未界域のネッシー》を捨てました。
この時、《未界域のネッシー》の『(2):このカードが手札から捨てられた場合に発動できる。デッキから「未界域のネッシー」以外の「未界域」カード1枚を手札に加える』効果を発動・処理した結果、再び手札が7枚になりましたので、手札が6枚になるように《未界域のビッグフット》を捨てました。
この場合、手札から捨てた《未界域のビッグフット》の『(2):このカードが手札から捨てられた場合、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する』効果は発動できますか?
A:発動できません。
エンドフェイズに手札が6枚になるようにカードを捨てた後、効果を発動できるのはその直後のチェーン上のみです。その一連のチェーン処理を行った後で発動の条件を満たした効果がある場合でも、その効果は発動できません。(24/08/01)
以下の「未界域」モンスターについても同様です。
《未界域のチュパカブラ》
《未界域のジャッカロープ》
《未界域のサンダーバード》
《未界域のワーウルフ》
《未界域のモスマン》
《未界域のツチノコ》
《未界域のオゴポゴ》