大嵐(おおあらし)/Heavy Storm》

通常魔法(制限カード)
(1):フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

 BOOSTER7で登場した通常魔法
 フィールド魔法・罠カードを全て破壊する効果を持つ。

 全体除去カードの一つで、基本的には《ハーピィの羽根帚》下位互換である。
 あちらと違い、自分魔法・罠カード破壊してしまうものの、それでもノーコストで大きくアドバンテージを獲得できる可能性を秘めている点に変わりは無い。
 特に総攻撃を確実に通す手段として、かつては各種ビートダウンではほぼ必須カードとして採用されていた。

 このカード《ハーピィの羽根帚》《ライトニング・ストーム》の存在によって、魔法&罠ゾーンカードを多くセットする行為は、最悪1:6交換の甚大なディスアドバンテージを負うリスクを伴う事を覚悟しなければならない。
 大量の伏せカードを使用する場合には「《スターライト・ロード》等の対策手段がある」か、「全てがフリーチェーン除去を撃たれても損しない」、「アーティファクト《やぶ蛇》など相手破壊される事を期待してセットしている」、あるいは「それらに見せかけたブラフ」等の読み合いや駆け引きが発生する。
 また《ハーピィの羽根帚》《ライトニング・ストーム》とは違い、自分の伏せが多いとこのカードを使いづらくなるジレンマを抱えており、伏せを多く使う場合は採用しづらい。

 状況によっては、自分魔法・罠カード破壊できる事も利点になる。
 破械魔法・罠カード《歯車街》等とコンボしたり、《ヌメロン・ウォール》《冥府の使者ゴーズ》等のために、あえて自分フィールドをがら空きにする事もできる。
 ペンデュラムゾーンペンデュラムモンスターも、エクストラデッキへ送られた後にペンデュラム召喚で再利用できる。
 ペンデュラムモンスターの中には、《虹彩の魔術師》のような破壊時の誘発効果持ちも存在するので、このカードの消費分のディスアドバンテージの回復も狙える。
 こうした場合でも、できるだけ相手カードを巻き込み、よりアドバンテージを稼いでいきたい。

 もちろん明確なコンボを考えないならば、無作為に自分魔法・罠カードを巻き込むのは極力避けたい。
 【ロックバーン】【パーミッション】等の魔法&罠ゾーンを多用するデッキでは、あえて採用しないのも立派な戦略となる。
 【エクゾディア】等、そもそも相手伏せカードを無視できるデッキでは最初から投入を見送っても構わないだろう。

  • 2019年7月21日に開催されたジャンプビクトリーカーニバル2019のKONAMIブースのフォトコーナーで、《落とし穴》とともに展示された。
    逆様に置かれた巨大なこのカードイラストの部分が切り抜かれ、奥にイラストが描かれたボードが配置されていて、カード枠とボードの隙間に挟まり、このカードイラストに入り込んで撮影できる仕組みになっていた。
    この展示に使用されたこのカードは2019年7月21日現在OCGには存在しない第10期フォーマット仕様だった。
  • 原作・アニメにおいて―
    魔法・罠除去カードはほとんど使用されない原作に対し、アニメオリジナルの「乃亜編」では比較的多く使用されている。
  • アニメオリジナル「乃亜編」において表遊戯が使用。
    乃亜の仕掛けた迷宮の最後の門番が伏せていた5枚のカードを全てまとめて吹き飛ばす爽快な活躍を見せた。
  • アニメ5D'sにおいて、ミシェルがデュエル外において使用し、龍可を襲っていた触手を撃破した。
    触手は魔法・罠カードだったのだろうか。
  • アニメARC-Vのストロング石島のCMで、このカードが確認できる。
  • 「黒マスクの男vs沢渡」戦では先攻ターン目に黒マスクの男が魔法・罠カードを一気に5枚もフィールドセットした際に、沢渡の取り巻きの一人が「沢渡さん、大嵐っすよ!!」と発言している。
    アニメARC-V内では《大嵐》の効果が何らかの場面で説明された事例は無く、視聴者がこのカードを知っている旨を前提とした台詞だった辺りがこのカードの周知性を物語っている。
  • 「遊矢vs九庵堂」戦ではフィールド魔法《クイズ・フロンティア−エクストラ・ステージ》にて、「イラスト内の人は何人?」というクイズが出題された。
    遊矢は「2人」と答えたが、正解は奥の影を含む3人だった。

関連カード

収録パック等

FAQ

Q:このカード発動した場合、このカード自身はどのように墓地へ送られるのですか?
A:自身の効果では破壊されず、チェーン処理終了後に墓地へ送られます
  なお、同時に複数のカード破壊された時は、破壊されたカード持ち主が任意の順番で墓地に置けます。


Tag: 《大嵐》 魔法 通常魔法

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