《くず鉄のかかし/Scrap-Iron Scarecrow》 †
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に、
その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃を無効にする。
発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする。
STARTER DECK(2008)で登場した通常罠。
相手モンスターの攻撃を無効にし、発動後の自身を再びセットする一連の効果を持つ。
罠カードはセットされたターンに発動できないため、その後発動できるのは次の相手ターン以降となる。
1ターンに1度だけ攻撃を無効にできると考えればわかりやすい。
《攻撃の無力化》等の一般的な攻撃無効罠カードと違い、何度も使用できるのが最大の特徴である。
現環境では戦闘ダメージを与えて勝利するデッキが多く、攻撃を無効にする効果は戦況をコントロールしやすい。
単純に攻撃を防御できるのはもちろん、《時械神メタイオン》等の戦闘を介して効果を発動するモンスターには特に有効である。
デメリットがなく何度も使用できる防御カードではあるが、このカード単体ではカード・アドバンテージを得る事はできない。
相手モンスター1体の攻撃を阻んだとしても、そのモンスターは健在であり、モンスターを複数並べられると、簡単に突破される。
そのため、通常のビートダウンにおいては、攻撃を無効にするカードより、モンスター除去も兼ねる《神風のバリア −エア・フォース−》等の方が優先されやすい。
もちろん、他の攻撃反応型罠カード同様に、《魔導戦士 ブレイカー》等で攻撃される前に除去される事や、【デッキ破壊】等の攻撃をしてこない相手には無力である。
単なる防御カードとしてではなく、自分のモンスターを複数ターンに渡り守るカードとして使いたい。
サイクル・リバースモンスターはステータスが低いモンスターが多く、繰り返し攻撃から守りつつリバースしてアドバンテージを得る事ができる。
また、《スチームロイド》等の相手モンスターからの攻撃に弱いカードや、《アックス・ドラゴニュート》等の攻撃後に守備表示になるデメリットアタッカーとも相性が良い。
他にも、「相手モンスターを除去してアドバンテージを得るカード」「目減りしない除去を行うカード」とも非常に相性が良い。
《スカラベの大群》・《ブレイズ・キャノン》といったカードの標的をフィールドに残し、永続ロックカードほどにはこちらの攻撃も阻害しない。
相手の大量展開を阻害するカードと組み合わせる手も考えられる。
《ワーム・イリダン》とも相性が良く、毎ターン相手の攻撃から身を守りつつ、ワームカウンターを貯める事ができる。
ただし1度このカードの存在が明らかになると相手は除去するまで攻撃してこない事が多く、実際にモンスターを大量展開できる手段にはなりにくい。
逆に言えば本来の性能以上の防御力を発揮してくれるという事になるので、守りとしては心強い事この上ない。
- 「かかし(案山子)」とは、田畑に立てて動物を追い払う人形のことである。
また、元々は獣肉や毛髪を焼いて串に刺して立て、その悪臭で動物を追い払うものであった。
攻撃を無効にする効果は、動物を追い払うという役割から来ているのだろう。
- 海外版のイラストでは、足元が二つに分かれている。
アニメでもこの点を配慮して変更されているが、こちらは横長の棒が短くなっている。
- アニメでは発動した際にかかしがイラストから飛び出る演出があり、その際の背景は海外版のアニメイラストに流用されている。
- イラストのかかしは「vsアンチノミー」戦においてアンチノミーが使用した通常罠《マグネティック・ストーム》、漫画5D's特別編において遊星が使用した通常魔法《くず鉄の溶接》のイラストに描かれている。
- 龍亞には「守りのエースカード」、Z-ONEには「守りの要」と評されるなど、長年遊星を支えてきたこのカードに相応しい評価を受けている。
- 決闘者伝説 QUARTER CENTURY スペシャルステージで『主人公達が選んだ名シーン』のコーナーで5D'sの名シーンとして第一話でこのカードを初めて使用したシーンが紹介された。
遊星役の宮下雄也によると、声優として人生初のアフレコであったのだが、第一話の時点で演技が下手すぎると自嘲しており、特にくず鉄のかかしを初めて発動する際のシーンで『くず鉄のかかし!』と上手く言えず、言えるのに1時間かかったと語っている。
- 『デュエルリンクス』では22/08/22の実装と同時にLIMIT1に指定された。
その後、23/04/27にLIMIT2に制限緩和された。
関連カード †
―関連項目
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
Q:《王宮のお触れ》適用中に発動した場合、このカードはセットされずに墓地へ送られますか?
A:セットできず、墓地へ送られます。(08/03/15)
Q:相手フィールドに《ダーク・シムルグ》が存在する時にこのカードを発動したらどうなりますか?
A:「攻撃無効」効果は有効ですが、セットできないため墓地へ送られます。(08/03/15)
Q:セットするのは、どの時点ですか?
A:《くず鉄のかかし》自身のチェーンブロック内で、セットします。(11/04/20)
Q:相手攻撃宣言に《くず鉄のかかし》を発動したところ、相手にチェーンされ効果処理時には対象がいなくなりました。
この場合、《くず鉄のかかし》のそのままセットする効果は処理しますか?
A:《くず鉄のかかし》の効果が無効にされたわけではないので《くず鉄のかかし》はセットされます。(08/07/03)
Q:攻撃を無効にする処理とセットする処理は同時に行われる扱いですか?
A:いいえ、攻撃を無効にした後にこのカードをセットする処理を行うので同時ではありません。(11/04/22)
Q:チェーンして、このカードを対象に《鳳翼の爆風》を発動した場合どのような処理になりますか?
(通常、発動済みの通常罠はデッキに戻らないが、このカードはフィールドに残るので)
また、チェーンの順番が逆の場合はどうなりますか?
A:チェーン1で発動したこのカードを対象に《鳳翼の爆風》を発動することはできません。(14/04/27)
Q:このカードの発動に《サイクロン》をチェーンし、このカードを破壊しました。
攻撃が無効になったタイミングに《ダブル・アップ・チャンス》を発動できますか?(『そのままセットする』処理が行われた扱いになりますか)?
A:発動できます。(17/12/25)
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