《エクスチェンジ/Exchange》 †
通常魔法
お互いのプレイヤーは手札を公開し、それぞれ相手のカード1枚を選んで自分の手札に加える。
遊戯王デュエルモンスターズ5 エキスパート1 付属カードで登場した通常魔法。
お互いの手札をピーピングし合い、1枚ずつ手札を交換する効果を持つ。
相手の手札を確認した上で、1枚だけカードを奪える。
相手のキーカードやこちらの動きを妨害するカードを奪えば、相手の動きを封じたり、自分のコンボに繋げやすくなる。
単純明快な効果だが面白い性質を持ち合わせており、あらゆる可能性を秘めている。
相手の手札から奪ったカードは自分の手札に加わりそのまま使用できる為、汎用性の高い手札誘発や除去カードならば、自分が妨害目的で使用する事で、更に形勢を優位に立てる。
相手のキーカードを奪った場合は自分のデッキでは相性が合わずに使用できない場合が多く、ミラーマッチ以外では大体手札コストにする位しか使用する用途が無い。
またミラーマッチでも、《黄金卿エルドリッチ》のような墓地から効果を発動可能なカードは、むしろ手札で温存して飼い殺し状態にした方が優勢になりやすい。
自分の手札のカードも渡してしまう性質から、上述した内容と同じことが相手にも言える。
相手が有利になるカードを奪われないよう、このカードの発動前にモンスターの召喚、魔法・罠カードのセットはなるべく行っておきたい。
手札誘発系のカードは能動的に使用することが難しく、相手に奪われるとかなりの痛手となるため、そもそもの採用が難しくなる。
渡したカードは勿論相手に使用される可能性があるものの、墓地で効果を発動できるカードを渡せば、相手に手札コストとして使われにくくはなる。
もっとも、コンボのキーカードの場合、上述の様に飼い殺しにされてしまう場合もある点を考慮し、不用意に渡さない方が良いだろう。
- 交換した手札について(15/03/06の裁定)
処理の結果、どちらかの手札に「持ち主が異なる同名カード」が共存する場合が有り得る。
この際にトラブルを避けるために以下に挙げるような「持ち主がどちらのプレイヤーなのかを明確にするための行動」を取ってもよい。
- 上記の明確にする行動を取らない場合でも、使用時はお互いにどれが相手のカードなのか把握しておこう。
- 今でこそ上記の裁定で「持ち主がどちらのプレイヤーなのかを明確にするための行動」が取れるのだが、以前の裁定では明確にする行動が不可能だった。
自分と相手のカードでスリーブが違う場合、当然相手には交換したカードがバレバレになる。
公正を期すならばスリーブを全て外した状態で勝負してしまうのが一番だが、そんなことはよほど仲の良い相手でなければ了承してくれないだろう。
判定が難しくなる原因となる審判泣かせのカードであり、本ゲームで一番処理が面倒な効果とも言えるカードだった。
また、この裁定は登場から長い期間適用されていたことにも気を付けたい。
- イラストでは、第三者の手で交換している。
再販版のイラストでは、互いの手が交換し合っている手札が全く違うカードに変わっている。
再販版ではどちらが《エクスチェンジ》を発動したのかは不明だが、どちらにしてもイラストに描かれた状況で使うのは宜しくない。
- 「exchange」は英語で「交換する」という意味であり、効果処理そのままの名称である。
- アニメでは演出等の都合上も絡んでか、奪われると窮地に落ち入る様なカードをセットせずに発動し、その結果、奪われたカードで後に窮地に陥る場合が多い。
1ターンでの魔法・罠カードにセットの制限がある原作ではまだしも、それが一切存在しないアニメでも何故かセットしない。
- アニメGXでは、神田次男がこのカード名を意識したと思われる通常罠《クエスチェンジ!?》を使用している。
なお、効果に特に関連性は見られない。
- アニメARC-Vでは、柊修造がほぼ下位互換の通常魔法《青春の交換日記》を使用している。
- デュエルリンクスでは、原作・DMにおける「遊戯vs城之内(洗脳)」戦を意識してか、城之内克也との対戦で得られる勝利報酬(ランダムドロップ)のリストに掲載されている。
またCPUキャラクターとの対戦イベントでは、遊戯王オンライン同様、未実装カードがCPUキャラクターのデッキに投入されている場合が多いため、あらかじめタイミングを見計らって、このカードでその未実装カードを奪うことでそのデュエル中のみプレイヤーが利用できる裏技がある。
無論、プレイヤー側にはこのカードを用いる上でキーカードが奪われないプレイングやその未実装カードを活かしたコンボが要求されるのだが、アニメ5D'sの「遊星vsロットン」戦・「遊星&鬼柳vsロットン」戦をモチーフにしたCPUキャラクター対戦イベントではCPU(ロットン)側に《ガトリング・オーガ》・《仕込みマシンガン》が採用されていることを利用して、CPU(ロットン)側に1ターンキルを決める戦法が話題になった。
また、スリーブを使用している場合、そのままの状態で相手の手札に加わるため、交換したカードの位置が丸わかりになってしまう。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †
FAQ †
Q:《エクスチェンジ》によって相手に《暗黒界の軍神 シルバ》を渡し、自分が他のカードの効果によって相手の手札から捨てさせた場合、《暗黒界の軍神 シルバ》の誘発効果は発動しますか?
またそれは「相手のカードの効果によって捨てられた場合」の効果は適用されますか?
A:発動し、特殊召喚します。(08/06/15)
「相手のカードの効果によって捨てられた場合」の効果は、「相手の手札から落ちた場合」には適用しません。(08/06/15)
Q:《エクスチェンジ》によって相手に暗黒界を渡し、相手が他のカードの効果によって手札から捨てられ特殊召喚した場合、暗黒界の「相手のカードの効果によって捨てられた場合」の効果は適用されますか?
A:「相手のカードの効果によって捨てられた場合」の効果は、「相手の手札から落ちた場合」には適用しません。(08/06/15)
Q:《エクスチェンジ》で自分の《闇より出でし絶望》を相手に渡し、自分または相手が《手札抹殺》を使うことにより相手の手札にあった自分の《闇より出でし絶望》が墓地へ送られた場合、《闇より出でし絶望》の効果は発動しますか?
A:《闇より出でし絶望》の効果は、元々の持ち主が使用している場合でなければ効果を発動する事ができません。
したがって、《エクスチェンジ》等の効果によって、相手の手札に加えられている場合、墓地へ送られても特殊召喚する事はできません。(08/04/15)
Q:《エクスチェンジ》によって相手に《イビー》・《エレクトリック・スネーク》を渡し、自分の《押収》によって手札から捨てさせた場合、効果は発動しますか?
A:いいえ、発動しません。
Q:《エクスチェンジ》によって相手に《イビー》・《エレクトリック・スネーク》を渡し、相手の《天使の施し》によって相手が手札から捨てた場合、効果は発動しますか?
A:いいえ、発動しません。(10/07/28)
Q:《エクスチェンジ》で相手に渡し、相手が召喚したそのモンスターを《洗脳解除》・《所有者の刻印》で自分のフィールドに移すことはできますか?
A:「元々の持ち主」が自分なので可能です。
Q:自分か相手の手札がない状態でも発動できますか?
A:いいえ、発動できません。(15/07/30)
Q:《PSYフレームロード・Ω》の(1)の効果で、相手の手札をランダムに1枚選び除外しました。
その除外した手札がこのカードの効果によって相手の手札に加わっていた元々の持ち主が自分のカードだった場合、どのように処理を行いますか?
A:質問の状況の場合でも、《PSYフレームロード・Ω》の効果処理は通常通り適用されます。
次の自分のスタンバイフェイズにその表側表示で除外された手札のカードは相手の手札へと戻り、効果を発動した《PSYフレームロード・Ω》自身も同時にフィールドに戻ります。
(元々の持ち主である自分の手札に戻るわけではありません。)(2020/09/28)
Q:このカードによって交換したカードはどのように管理しますか?
A:プレイヤーの手札に混ぜて1つの手札として使用します。
しかし、トラブルを避けるために持ち主が分かるように分けて管理してもかまいません。(15/03/06)
Q:手札を選ぶ効果でこのカードによって交換したカードを選ぶ際にはどのように処理しますか?
また異なるスリーブを使用している場合裏側でも判別可能になってしまいますがどうすればよいですか?
A:お互いに使用しているスリーブが異なる場合でも、特別な処理を行う事はありません。
基本的には対戦者同士で相談の上、通常通りの効果処理を行います。
無作為にカードを選ぶ場合はサイコロで判定する等、通常通りとなるように処理して下さい。
公認大会などの場合は大会のジャッジや運営責任者の指示に従ってください。(15/03/06)
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