遊戯王カードWiki - 《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》

《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン/Red Supernova Dragon》 †

シンクロ・効果モンスター
星１２/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守3000
チューナー３体＋チューナー以外のＳモンスター１体以上
このカードはＳ召喚でのみＥＸデッキから特殊召喚できる。
(1)：このカードの攻撃力は自分の墓地のチューナーの数×５００アップする。
(2)：フィールドのこのカードは相手の効果では破壊されない。
(3)：１ターンに１度、相手モンスターの効果が発動した時、
または相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
このカード及び相手フィールドのカードを全て除外する。
(4)：このカードの(3)の効果で除外された場合、次の自分エンドフェイズに発動する。
除外状態のこのカードを特殊召喚する。

　LEGENDARY GOLD BOXで登場した闇属性・ドラゴン族のシンクロモンスター。
　シンクロ召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる召喚制限、墓地のチューナーの数に比例して自己強化する永続効果、相手の効果で破壊されない永続効果、相手モンスターの効果発動時または攻撃宣言時に自身と相手フィールドのカード全てを除外できる誘発即時効果、自身の効果で除外された場合に次の自分エンドフェイズに帰還する誘発効果を持つ。

　レベル12という高さに加えて、チューナー３体とシンクロモンスターをシンクロ素材として要求する事から、非常に重いモンスターである。
　《ジャンク・スピーダー》ならば、自身の効果で合計レベルが７になるようシンクロンをリクルートすることでこのカードを即座にシンクロ召喚できる。
　リクルート先はレベル４の《スターダスト・シンクロン》を用いた「４＋２＋１」の組み合わせや、効果でレベル２扱いとなる《ロード・シンクロン》を用いた「２＋３＋２」の組み合わせが候補となる。
　あるいはレベル１を《サイバース・シンクロン》にしてレベル変動効果を使う事でもレベル調整は可能。
　《クリムゾン・リゾネーター》の効果でリクルートする手もあり、《レッド・ライジング・ドラゴン》も併用すれば、容易に発動条件を満たせる。
　《ソウル・リゾネーター》とコストにするカードの２枚が揃えば即座にシンクロ召喚できる（詳しくは《ソウル・リゾネーター》参照）。

　《真炎の爆発》を採用するタイプの【フレムベル】や【ラヴァル】で採用する手もある。
　前者は《エンシェント・ゴッド・フレムベル》・《フレムベル・アーチャー》・《フレムベル・ベビー》×２、後者は《ラヴァル・ツインスレイヤー》・《ラヴァル炎火山の侍女》・《ラヴァル炎湖畔の淑女》×２等の組み合わせでシンクロ召喚できる。
　他にも、《地獄の暴走召喚》を採用するタイプの【ドラグニティ】も出しやすい。
　《ドラグニティナイト－ヴァジュランダ》をシンクロ召喚し、《ドラグニティ－ファランクス》を装備して特殊召喚、《地獄の暴走召喚》で《ドラグニティ－ファランクス》２体を特殊召喚すれば、これら４体でシンクロ召喚ができる。
　《地獄の暴走召喚》で相手にも展開を許しても、それらをまとめて除外できる(3)の効果が牽制として機能し、相手は自由には動けないだろう。

　(1)は、墓地のチューナーの数に応じた自己強化を行う効果。
　シンクロ素材にチューナー３体とシンクロモンスターを要求するため、基本の攻撃力は5500以上となる。
　ただ、【レッド・デーモン】においてはレッド・デーモンを経由して《えん魔竜レッド・デーモン・ベリアル》を出し、その効果で蘇生した場合の方が攻撃力の合計値は上回ることが多いため、(3)の効果を活かしてこそと言える。

　(2)は、効果破壊耐性の効果。
　シンクロ召喚が非常に重いこのカードにとって、破壊耐性は相性が良い。
　対象を取らない破壊効果も無視できるが、《強制脱出装置》等の破壊以外の除去には無力であり、過信は禁物である。
　自分の効果による破壊は防げない為、《ブラック・ローズ・ドラゴン》などを併用する際には注意が必要。

　(3)は、相手モンスターの効果の発動か攻撃宣言をトリガーに自身と相手フィールドのカードを全て除外する効果。
　相手フィールドをがら空きにでき、自分のカードは一切干渉しないため大きなボード・アドバンテージとなる。
　相手依存とはいえ攻撃宣言だけでなくモンスター効果の発動もトリガーにできるため高い制圧力を持つ。
　ただし、それらを囮にされこのカードが除外された後に相手がモンスターを大量展開してくる恐れもあるので、マストカウンターの見極めには注意したい。
　自分の他のカードは残るため、それらで除外中に備えることは可能。
　勘違いしやすいが、攻撃宣言やモンスター効果の発動をトリガーに除外するというだけであって、それぞれ無効にする訳ではない点には注意。
　なお、ダメージステップでの発動はできない。

　(4)は、(3)で除外した場合に帰還する効果。
　《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》と違い、帰還は次の自分のエンドフェイズである点には注意。
　相手ターンに発動した場合や、自分のターンでもエンドフェイズに発動した場合、そのターンには帰還できない。

勘違いしがちではあるが、シンクロ素材とするシンクロモンスターは闇属性・ドラゴン族である必要はない。

(3)の効果処理時このカードが相手フィールドに存在する場合、(3)の効果処理によって「このカード」ではなく「相手フィールドのカード」として除外される
この場合、自身の(3)の効果で除外されたとして扱われず、(4)の効果は発動しない。

(3)の効果処理時このカードが裏側守備表示だった場合、このカードは表側表示で除外され、次の自分のエンドフェイズに(4)が発動する。

《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》の自身を除外する効果は、アニメでは機皇帝の吸収効果に対抗するためのものであり、フリーチェーンで発動可能であった。
OCGでは攻撃時限定となったため本来のメタ対象を防げなくなっていたが、このカードの(3)の効果であれば機皇帝の吸収効果を回避する事が可能である。

ジャック・アトラスを意識したカードであり、上述の《クリムゾン・リゾネーター》を使う事で、OCGで彼のテーマデッキと言える【リゾネーター】で出すことができる。
《クリムゾン・リゾネーター》以外では、《チェーン・リゾネーター》でチューナー２体を用意したり、消費は荒くなるが《シンクローン・リゾネーター》や《レッド・ノヴァ》を用いるのも手。
《王者の調和》ならレベル８とレベル４チューナーの組み合わせで出せるため、条件こそあるが正規手順よりも消費は抑えられる。
チューナーを複数展開可能な《えん魔竜レッド・デーモン・ベリアル》の場合、上述の様にこちらに繋がずレッド・デーモンの蘇生を狙った方がいいだろう。

「スーパーノヴァ（suparnova）」は「超新星」の意。
恒星がその一生を終える際に起こす大規模な爆発現象を指す。
それに加えて、このカードの場合、《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》の上位種（もしくはリメイク）であることを示しているものと思われる。

ジャック・アトラス役の声優・星野貴紀氏は、自身のTwitter上でオリジナルの口上を発案している。
その召喚口上は、「王を迎えるは三賢人。紅き星は滅びず、ただ愚者を滅するのみ！荒ぶる魂よ天地開闢の時を刻め！シンクロ召喚！《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》！」というもの。
この口上はジャンプフェスタ2020で行われたデュエルオペラで披露されている（この時はカード名の前に「出でよ！新たな我が力」を加えている）。

原作・アニメにおいて―
漫画OCGストラクチャーズの「百面相太（榊遊矢のコスプレ）vs鎌手千谷子」戦で鎌手が使用。
《騎士皇レガーティア》を対象とした、《赤き竜》の(2)の効果で特殊召喚された。
(1)の効果で攻撃力7500となり、《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》を戦闘破壊した。
最終的に、《覇王龍ズァーク》の(4)の効果の発動に対し(3)の効果を発動し、除外された。
攻撃名は「灼熱のアルティメット・ソウルバースト」、(3)の効果名は「スカーレッド・アブソリュート・レイン」。