《トラゴエディア/Tragoedia》 †
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
(1):自分が戦闘ダメージを受けた時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×600アップする。
(3):1ターンに1度、手札からモンスター1体を墓地へ送り、
そのモンスターと同じレベルの相手フィールドの
表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターのコントロールを得る。
(4):1ターンに1度、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
このカードのレベルはターン終了時までそのモンスターと同じになる。
Vジャンプ(2008年10月号) 付属カードで登場した闇属性・悪魔族の最上級モンスター。
自分が戦闘ダメージを受けた時に自身を手札から特殊召喚できる誘発効果、自分の手札の枚数によって攻撃力・守備力を自己強化する永続効果、手札からモンスターを墓地へ送る事でそのモンスターと同じレベルの相手モンスターをコントロール奪取する起動効果、自分の墓地のモンスター1体と自身のレベルを同じにする起動効果を持つ。
(1)の自身を特殊召喚する効果は発動しやすく、《冥府の使者ゴーズ》と違い自分フィールドに他のカードが存在しても特殊召喚できる。
自分から攻撃を仕掛けた場合でも特殊召喚が可能であり、ダメージステップ中に特殊召喚されるので妨害されにくい。
また、通常召喚モンスターであり、アドバンス召喚や、蘇生などでも出せる。
(2)の自身のステータスを変動させる効果は、自分の手札の枚数によって変化し、かつ幅も大きくないので、アタッカーとして安定性を望むのは難しい。
最上級モンスターとして十分な数値を得るためには5枚以上が必要で、並のデッキでそれを維持するのは困難である。
《増殖するG》とは相性が良く、相手が大量展開からの1ターンキルを狙ってきても高ステータスとなったこのカードで阻止することが可能。
(3)はコントロール奪取効果。
永続的にコントロールを奪えるものの、相手モンスターとレベルが一致したモンスターを手札コストにしないといけないのがネック。
エクシーズモンスター・リンクモンスターは奪えず、最上級モンスターを入れても相手が同じレベルを使うとは限らない。
比較的使用率の高いレベル4のモンスターであれば狙える可能性はあるが、各種素材に使われてフィールドにいない状況であることがほとんど。
使うならこちらから壊獣などを送りつけたり、レベル変更などを用いて安定して使えるようにしたい。
また、《次元の裂け目》適用下などでモンスターを墓地へ送ることができない場合は、効果の発動自体不可能な点も気を付けたい。
(4)のレベルを変更する効果は、自身の特殊召喚効果もあってシンクロ召喚やエクシーズ召喚サポートとして非常に役に立つ。
コントロール奪取効果と合わせ、捨てたモンスターのレベルをコピーすることで、召喚権を使わずにエクシーズ素材を揃えることもできる。
シンクロ召喚の場合はチューナーが必要なものの、レベル1であればそのまま《星態龍》にも繋げられるため、選択の幅にある程度の融通が利く。
これ以外にはリチュアや《神光の宣告者》といった、【儀式召喚】でのリリースするモンスターのレベルを揃える必要のあるデッキでも役立つだろう。
【フルモンスター】のようなモンスター比率が高いデッキでは、召喚権の都合もあって、モンスターが手札でだぶついたり腐ったりすることが多い。
それらの問題は、このカードの攻撃力上昇効果やコントロール奪取効果に貢献するため、このカードの能力を存分に活かすことができる。
また、魔法・罠カードをセットしないことで更に高攻撃力を狙うことができ、このタイプのデッキの弱点である1ターンキルの対策になる。
- カード名は「悲劇/Tragedy」を意味するラテン語であり、当カードが封入されている袋とじでも、「悲劇の魔物」とあおり文で紹介されている。
また、漫画GXの4巻では《トラゴエディア》の登場シーンで「悲劇」とルビ振りされている。
- 原作・アニメにおいて―
漫画GXにおいて、物語の黒幕である邪悪な魔物。
古代エジプトにおける占星術士の男が、七つの秘宝(=千年アイテム)を生み出すために故郷のクル・エルナ村を滅ぼされたことによる憎悪により心に生み出し実体化した。
しかし、《ハネクリボー》に自身の心臓を取り込まれていたことで神官達の殺害に失敗し、石版に封印されて建設中だった王墓の一室に幽閉されていた。
三千年の月日が経った後で石版が掘り出されたことで部分的に復活し、カードデザイナーであるエドの父親を宿主として自身が復活するためにプラネットシリーズを作成。
Mr.マッケンジーに宿主を変え、アカデミアの生徒に渡したプラネットシリーズを用いて多数のデュエリストから生命力を奪い、《ハネクリボー》から自身の心臓を取り戻すことで遂に復活する。
しかし、十代と万丈目にデュエルで敗れ、《ハネクリボー》と《光と闇の竜》によって完全に封印された。
使用デッキは《The supremacy SUN》を切り札に据えた【アンデット族】。
なお、物語ではカードとしては最後まで登場しなかった。
- 諸悪の根源とも言えるラスボスではあるが、「負けた方は死ぬ」といいつつも昏睡状態で済ませたり、決闘を楽しもうとするヨハンに賛同したりしたほかに、世界を掌握できる力があるのにもかかわらず一度倒した十代達との勝負に応じる、奪い取った《ハネクリボー》と《E・HERO ジ・アース》を返すなど人間味や正々堂々さが溢れているボスでもある。
本人曰く目的は「退屈しのぎ」との事で、いずれにしろ他のラスボスと比べ少々異質な行動原理であった。
- 物語の中でキーとなるであろうモンスターの全容が本編中に明かされる前に別の作品で登場、しかも2度も破壊されるという扱いを受けるのは異例である。
漫画版GXとアニメ5D'sには直接的な話のつながりが無いからだろうか。
- WCS2010では対戦相手として登場。
デッキ名は「To ラゴる」。
週刊少年ジャンプにて連載されていた漫画『To LOVEる』をもじったのだろう。
関連カード †
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
Q:それぞれの効果分類は何ですか?
A:特殊召喚効果は誘発効果、攻撃力が変動する効果は永続効果、コントロールを得る効果とレベルが変化する効果は起動効果になります。(08/08/21)
Q:同じターンにコントロールを得る効果とレベルを変化させる効果をそれぞれ1回ずつ発動できますか?
A:はい、できます。(08/08/21)
Q:手札にこのカードが複数枚存在する時に戦闘ダメージを受けた場合、複数枚特殊召喚できますか?
A:いいえ、できません。(10/06/11)
Q:手札にこのカードと《冥府の使者ゴーズ》が存在し、自分フィールドにカードが存在しない時に戦闘ダメージを受けた場合、それぞれ1体ずつ特殊召喚できますか?
A:いいえ、この場合でも特殊召喚できるのはどちらか1枚だけです。(08/08/24)
Q:《トラゴエディア》の手札からの特殊召喚は、《神の宣告》や《昇天の黒角笛》で無効にできますか?
A:効果による特殊召喚のため、《神の宣告》や《昇天の黒角笛》で無効にはできません。(08/08/27)
Q:《トラゴエディア》の特殊召喚を《天罰》で無効にできますか?
A:効果による特殊召喚なので無効にできます。(08/08/27)
Q:メインモンスターゾーンに5体のモンスターが居ます。
そのうちの1体が戦闘破壊されるとき、その戦闘によるダメージを受けた時特殊召喚できますか?
(このとき、メインモンスターゾーンに空きができてから特殊召喚されますか?まだ埋まっているタイミングで特殊召喚タイミングが過ぎますか?)
A:戦闘ダメージを受けてこのカードを特殊召喚するタイミングではそのモンスターはまだフィールドに存在していますので、このカードを特殊召喚することはできません。(08/08/21)
Q:特殊召喚できない効果を持つ《フォッシル・ダイナ パキケファロ》等が自分が戦闘ダメージを受けて戦闘で破壊された時に特殊召喚できますか?
A:ダメージ計算を行い《フォッシル・ダイナ パキケファロ》等の被戦闘破壊が確定した時点で、特殊召喚できなくなる効果は適用されなくなります。
よって、この時点で《フォッシル・ダイナ パキケファロ》等はフィールドにまだ存在していますが、効果が適用されなくなっていますので特殊召喚できます。(08/11/02)
Q:手札から特殊召喚効果発動後、チェーン処理によって効果処理時に《トラゴエディア》がなくなっていた場合でも、特殊召喚効果は処理されますか?
A:不発となり特殊召喚できません。(08/10/13)
Q:攻撃力は常時変動しますか?
A:いいえ、永続効果ですが手札の枚数が変更された場合に変動します。
したがって《禁じられた聖槍》の様に一時的に攻撃力がダウンする効果を適用した後に修正はされません。(13/01/27)
Q:《収縮》や《巨大化》を受けた場合攻撃力はどうなりますか?
A:共に元々の攻撃力(守備力)0を参照する効果ですが、このカードの攻撃力上昇効果と元々の攻撃力(守備力)は別と考える為、現在の攻撃力には変動を行わず、結果的に変化はありません。(13/01/27)
Q:《BF−疾風のゲイル》の効果を受けた場合攻撃力・守備力はどうなりますか?
A:自身の効果によって適用されている攻撃力や守備力の数値が半分になります。(08/12/01)
Q:ではその後手札の枚数が変動した場合、攻撃力・守備力はどうなりますか?
A:攻撃力・守備力は半分のまま変動しません。(08/12/10)
Q:(3)の効果の墓地へ送る行為はコストですか?
A:コストです。(08/09/10)
Q:コントロールを得るのは、ターン終了時までですか、永続的ですか?
A:永続的にコントロールを得ます。(08/08/21)
Q:コントロールを得る効果で対象にしたモンスターが、チェーンされた《月の書》等で効果処理時に裏側表示なった場合コントロールは移りますか?
A:《トラゴエディア》の効果は相手の表側表示モンスターのコントロールを得る効果であるため、効果処理時に対象のモンスターが裏側表示になっていた場合、そのモンスターのコントロールを得る事はできません。(08/10/11)
Q:コントロールを得る効果のコストで墓地へ送ったモンスターのレベルが《コストダウン》等で変化していた場合、コントロールを得られるのは変化前のレベルのモンスターですか、それとも変化後ですか?
A:変化後です。(09/08/30)
Q:コントロールを得る効果で、対象としたモンスターのレベルが効果処理時に変化していた場合、コントロールを得ることはできますか?
A:はい、できます。(10/07/15)
Q:(3)の効果でモンスターのコントロールを得た後で《スキルドレイン》を発動された場合、モンスターは相手のフィールドに戻りますか?
A:いいえ、自分のフィールドにあるままです。(12/09/26)
Q:(4)の効果は墓地のカードを対象にとりますか?
効果処理時に選んだカードが存在しない場合、どう処理しますか?
A:墓地のモンスター1枚を対象に取る効果です。
また、効果処理時に対象に選択したモンスターが墓地に存在しなくなった場合、レベルを変化させる効果は適用されません。(12/09/29)
Q:《王家の眠る谷−ネクロバレー》が適用中、墓地のモンスターを対象にとり自身のレベルを変化させる効果を発動できますか?
A:《王家の眠る谷−ネクロバレー》が適用されている場合でも、《トラゴエディア》の効果を発動し、レベルを変更する事ができます。(11/05/26)
Q:《レベル・スティーラー》の効果で《トラゴエディア》のレベルを1つ下げて、その後に《トラゴエディア》自身の効果でレベルが変化した場合、そのレベルから1つ下がった状態になりますか?
A:いいえ、その場合《トラゴエディア》自身の効果で変化したレベルになり、そこから1つ下がることはありません。(09/08/26)
Q:《レベル・スティーラー》の効果で《トラゴエディア》のレベルを1つ下げて、その後に《トラゴエディア》自身の効果でレベルを変化させ、エンドフェイズに変化したレベルが元に戻った時、その戻ったレベルから1つ下がりますか?
A:いいえ、その場合もレベルは下がらず《トラゴエディア》の本来のレベルに戻ります。(09/08/26)
Q:(4)の効果でレベルが5に変動した後で《スキルドレイン》を発動された場合、レベルは幾つになりますか?
A:本来の数値である10に戻ります。(12/09/26)
Tag: 《トラゴエディア》 効果モンスター モンスター 星1 闇属性 サイキック族 攻? 守?