《ドローパン》 †
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地にモンスターが存在する場合、200LPを払って発動できる。
自分は1枚ドローし、お互いに確認する。
それがモンスターだった場合、さらにその属性によって以下の効果を適用する。
●自分の墓地に存在しない属性:自分は1枚ドローする。
●自分の墓地に存在する属性:自分の手札を1枚選んで捨てる。
Vジャンプ(2025年7月号) 付属カードで登場した通常魔法。
自分の墓地にモンスターが存在する場合、200ライフポイントを払い、1枚ドローしてそのカードをお互いに確認し、それがモンスターカードの場合「墓地に存在しない属性であれば更にもう1枚ドロー」・「墓地に存在する属性であれば手札を1枚捨てる」のどちらかを適用する効果を持つ。
発動条件として墓地にモンスターが必要になるものの、先攻1ターン目でも多少の展開をすればすぐに満たせる。
可能ならリンク1を使うか単一の属性を各種素材にして、複数の属性が墓地にない状態で発動したい。
後攻の場合は相手に手札誘発を1枚使うだけで条件を満たせる。
1枚ドローし、それがモンスターであればその属性によって追加ドローか手札を1枚捨てるかを行う。
追加ドローすれば実質《強欲な壺》であり、非常にアドバンテージに優れる。
墓地のモンスターと異なる属性が必要なため、こちらを狙うならできる限りデッキの属性をバラつかせなおかつ序盤に発動したい。
【宝玉獣】ならば《アドバンスド・ダーク》を発動すると墓地の宝玉獣を全て闇属性に変更できるため、モンスターさえ引ければほぼ確実に追加ドローできる。
墓地と同属性のモンスターであれば手札を1枚捨てることになり、1:2交換となるがそれでも一応デッキ圧縮兼墓地肥やしにはなる。
また捨てることがメリットになるデッキであればどちらになっても悪くない結果と言えるため、暗黒界・魔轟神・未界域などと併用してしまうのも手だろう。
それらのデッキは属性が偏っているため、追加ドローが適用しにくい点は注意すべきだが、単純に4枚目以降の《暗黒界の取引》(または《チキンレース》や《成金ゴブリン》)の様に考えて運用しても良いだろう。
発動後にチェーンしたカードで墓地のモンスターを全て移動させるというのも有効である。
この場合、モンスターをドローすれば確実に追加ドローを適用できる。
ドローカードが魔法・罠カードの場合は、僅かな情報アドバンテージを相手に与えた上での手札交換と同義である。
魔法カードをドローした場合はそのターン中に使用してしまえば問題ないが、罠カードの場合は存在が筒抜けになるのがやや痛いと言える。
とは言え、緩い発動条件と微弱なライフコストで損失の無い手札交換を行えると見れば悪い結果ではなく、モンスターカードの割合が高くないデッキでも採用は検討できよう。
ただし、あまりにもモンスターカードが少ないと初手で発動条件を満たすのに多少苦労する点は注意。
【天変地異コントロール】ではデッキトップが見えているので同属性のタイミングなら使わなければよく、次の通常のドローを待たなくても《デーモンの宣告》などでドローすれば仕切り直しできる。
元々属性もそこまで偏りはないので追加ドローの成功率もそこそこで、元々見えていたカードをドローするので相手にカードを確認させるデメリットも意に介さず相性は良い。
- Vジャンプ(2025年6月号)の予告では、「デュエル・アカデミアの名物が付録カードに!!」「購買部の人気商品!!」と紹介されている。
- 原作・アニメにおいて―
アニメGXにおいて、第17話で初登場したデュエル・アカデミアの購買部でワゴンに積まれて販売されているパン。
ハンバーガー状に上下から具材を挟んだパンで、それぞれの商品で異なる具が入っているが、アカデミアのロゴが入った不透明の袋入りで売られているため、実際に開けて食べるまで中身はわからない。
これはドロー訓練の一環とのこと。
- イラストに描かれているのは、アカデミアで飼われている黄金のニワトリが1日1個しか産まない黄金の卵で作った目玉焼きの入った「黄金のタマゴパン」。
1日1個しか含まれていない大当たりであるこのパンを目当てに、多数の生徒が購買に集っている。
十代は持ち前のドロー運でこのパンを立て続けに引き当てており、一年生の時点で20回連続で当てるという記録を打ち立てている。
- 大山は元々ドロー運に恵まれない性質であるらしく、またこのドローパンを1度は食べてみたいという想いが強くなり過ぎた結果、山に籠ってドローの運気を高める修行を積むまでになっていた。
初出の17話では「終始ドローパンの大当たりには興味がない態度を取っていた明日香が、それを引き当て大喜びする」というのが話のオチになっている。
- 黄金のタマゴパン以外では、作中では「コロッケ」「焼きそば」「ピザ」、あまり美味しくないハズレとして「甘栗」「目刺し」の具があることが明言されている。
それ以外にもハンバーグらしき具なども映っており、アニメの時点で多数の具があることが示唆されている。
- 作中では十代や上記の明日香、大山のほか、エドや翔が黄金のタマゴパンを当てている。
エドは十代が買い込んだドローパンの山から勝手にパンを貰い食べた結果偶然引き当てたが、普段アカデミアに来ないエドはドローパンについて知らず、トメさんに「当たりだよ」と指摘されていた。
翔はデッキ構築に悩んでいた際に十代が差し入れに買ってきた複数のドローパンを半分貰い、そこで黄金のタマゴパンを引き当てている。
(この時は十代が紙袋から出して翔に投げ渡しているので、厳密に翔が引いたとは言い難いが)
- 同じ17話では、トメさんが差し入れたおにぎりから、同様に自分の好きな具の入っているものをドローに見立てて引くという遊びも行われた。
好物であるシャケのおにぎりを当てて「シャケ召喚!」と喜ぶ十代は印象深いシーンである。
- このカードの効果を上記に照らし合わせた場合は、おそらく以下のイメージだろう。
ただし、上記の通り使い方次第ではハズレも当たりに転換できる。
個人差によってハズレも当たりとなるという点は、下記のゲーム版で好みの味が人によって異なる点の再現とも言える。
- コラボカフェで実際にドローパンが販売されたこともあり、遊戯王20周年記念、GX20周年記念の各コラボで2回行われている(前者は815円、後者は1100円)。
特に後者のコラボカフェ本舗BLANCとのコラボでは、「黄金の卵パン」「コロッケパン」「焼きそばパン」「ピザパン」の4種どれかが、アニメでの設定通りランダムで当たるようになっている。
- コナミのゲーム作品において―
TAG FORCEシリーズではGXを舞台とした1〜3において登場。
パートナーの好感度を変化させるアイテムで、中身のランダム性は購入時にルーレットを回して決定する形で再現されている。
キャラクター毎に具の好みが異なるが、上述した「黄金のタマゴパン」は誰でも好感度を大幅上昇させる大当たりとなっている。
また、ゲームオリジナルで具なしのパンが存在し、これを引き当てるとカードが入手できる。
- ゲームでは全50種類もの具が用意されており、「くさや」「ラーメン」「おにぎり」「キャビア」「トリュフ」「フォアグラ」など、かなり変わり種の具も複数登場している。
- ドローパンの値段(DP)は作品によって異なり、1では50DP、2では500DP、3では200DPとなっている。
《おすすめ軍貫握り》など、食べ物モチーフのカードはライフコストを料金に見立てたものが多いので、OCGのライフコストは3の値段をモチーフにしているのだろう。
ちなみにアニメではドローパンの価格が分かるシーンはなく、何円で売られていたのかは不明である。
収録パック等 †
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