《強奪/Snatch Steal》 †
装備魔法
相手フィールドのモンスターに装備できる。
(1):装備モンスターのコントロールを得る。
(2):相手スタンバイフェイズに発動する。
相手は1000LP回復する。
Magic Ruler −魔法の支配者−で登場した装備魔法。
装備した相手モンスターをコントロール奪取する効果、相手のスタンバイフェイズ毎に相手のライフを回復する効果を持つ。
コントロール奪取の代表格である《心変わり》と比較すると、装備されている限り永続的にコントロール奪取できる点と、《名工 虎鉄》等の装備魔法系のサポートカードを利用できる点で勝っている。
逆に、装備魔法であるため、表側表示のモンスターしかコントロール奪取できず、《サイクロン》等でこのカードが除去されればコントロール奪取効果がなくなる点で劣っている。
コントロール奪取の代償として、相手のライフを回復するデメリットがあるが、相手のスタンバイフェイズに発動する効果である。
このため、それまでに素材にする等で消費したり、そのターン内に勝負を決めたりすれば、デメリットを被らずに済む。
デメリットが発動したとしても、上級モンスター以上のモンスターを奪って直接攻撃や強力な効果の発動に成功していれば、1ターンで1000程度の回復は大したデメリットではない。
【シモッチバーン】では、このデメリットさえも更なるダメージ源として逆用することが可能である。
デッキ単位で見ると【御巫】との相性が良い。
《御巫かみくらべ》の効果でデッキから、《オオヒメの御巫》の効果で墓地からこのカードを相手モンスターに装備できる。
【御巫】には同じくコントロール奪取ができて《伝承の大御巫》で墓地に落とせる《御巫の誘い輪舞》が存在するが、あちらはコントロール奪取したモンスターの効果が無効化されるため単体性能としてはこちらのほうが勝る。
《御巫の誘い輪舞》はフィールドに1枚しか存在できないため、このカードを併用することで相手モンスター2体をコントロール奪取する運用も考えられる。
効果の汎用性が比較的高くデッキに組み込みやすい装備魔法のため、《聖騎士の追想 イゾルデ》を有する【戦士族】に採用することも考えられる。
- このカードの裁定は以下の通りである。
古くから存在するカードであるため、収録時期によってはテキストからは読み取れない裁定もあるので注意したい。
- 登場から25日での規制はレギュラーパック収録のカードとしてはOCG最短記録となる。
因みに、レギュラーパックのカード以外を含めると《魔法の筒》がこちらを2日上回る。
関連カード †
収録パック等 †
FAQ †
装備条件について †
Q:装備モンスターが「相手モンスター」に限定されていますが、効果処理時にそのモンスターのコントロールが既に自分に移っていた場合、どのような処理になりますか?
A:《エネミーコントローラー》等の効果が適用されなくなった後も《強奪》の効果によってコントロールを得ているままとなりますので、《強奪》を発動したプレイヤーから見て、相手のスタンバイフェイズ時に相手のライフが1000回復します。(15/07/03)
Q:自分が発動した《強奪》を、《移り気な仕立屋》の効果によって、コントロールが相手に移っている元々の持ち主が自分のモンスターに移し変えることはできますか?
A:《強奪》は、相手フィールド上に存在するモンスターを対象に発動する装備魔法カードとなります。
よって、元々の持ち主が自分のモンスターであっても相手フィールド上に存在する場合であれば、正しい対象であるため《移り気な仕立屋》の効果によって対象を移し変えることができます。
また、その際に《強奪》の対象でなくなった相手モンスターは相手のフィールド上に戻ります。
なお、元々の持ち主が自分のモンスターのコントロールが《強奪》の効果によって移っている場合でも、《強奪》の相手ライフを回復する効果が適用されます。(17/03/24)
(1)の効果について †
Q:このカードが手札に戻った場合、奪ったモンスターのコントロールは戻りますか?
A:はい、戻ります。
Q:このカードを《非常食》等で墓地へ送る場合、奪ったモンスターのコントロールは戻りますか?
A:はい、戻ります。
Q:元々の持ち主が相手である《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》のコントロールを《強奪》の効果によって得ています。
その場合、その《強奪》を対象として、《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》の『(1):1ターンに1度、このカードの装備カードを2枚まで対象として発動できる。そのカードをこのカードの下に重ねてX素材とする』効果を発動した場合、処理はどうなりますか?
A:質問の状況の場合でも、《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》の『(1):1ターンに1度、このカードの装備カードを2枚まで対象として発動できる。そのカードをこのカードの下に重ねてX素材とする』効果は通常通り適用されます。
この場合、《強奪》がエクシーズ素材となることで、コントロールを得る効果の適用がなくなりますので、《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》のコントロールは元々の持ち主である相手へと戻ります。
(《強奪》のカードは《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》のエクシーズ素材になります。)(17/03/24)
Q:《スキルドレイン》の効果が適用されている時に相手の《青氷の白夜龍》を、《強奪》等によってコントロールを得ている状況で、《強奪》を墓地に送って《青氷の白夜龍》の攻撃対象を変更する効果を発動した場合、効果は適用されますか?
また、戦闘の巻き戻しは発生しますか?
A:攻撃対象となる《青氷の白夜龍》が、攻撃を受ける側のフィールド上に存在しなくなる場合《青氷の白夜龍》の攻撃対象を変更する効果は適用されません。
《青氷の白夜龍》が元々の持ち主のフィールド上に戻ることによって、攻撃を受ける側のモンスターの数が減っている為、戦闘の巻き戻しが発生します。(17/03/24)
Q:《心変わり》や《強奪》等によって、コントロールが移っているモンスターが、裏側守備表示の《スフィア・ボム 球体時限爆弾》を攻撃した場合、コントロールを得ているモンスターに装備されますか?
装備される場合、《スフィア・ボム 球体時限爆弾》の効果によって、ダメージを受けるのはどちらのプレイヤーですか?
また、装備モンスターを破壊し、ダメージを与える効果が発動するタイミングは、どちらのプレイヤーのスタンバイフェイズですか?
A:コントロールが移ったモンスターが、《スフィア・ボム 球体時限爆弾》に攻撃した場合でも、攻撃モンスターに装備されます。
また、《スフィア・ボム 球体時限爆弾》の効果が発動するタイミングは、元々の持ち主から見て、次の相手ターンのスタンバイフェイズ時に発動します。
よって、コントロールを得ているモンスターのコントロールが元に戻っても、《スフィア・ボム 球体時限爆弾》の元々の持ち主から見て、次の相手ターンのスタンバイフェイズというタイミング]]で、装備モンスターを破壊し、攻撃力分のダメージを相手に与えます。(21/05/01)
Q:《グレイドル・アリゲーター》、《グレイドル・コブラ》、《グレイドル・イーグル》が装備されているモンスターが、他の効果によって裏側守備表示になった場合、適用されている『(2):このカードの効果でこのカードが装備されている場合、装備モンスターのコントロールを得る。このカードがフィールドから離れた時に装備モンスターは破壊される』効果はどうなりますか?
A:そのモンスターは装備カードを装備できない状態となりますので、装備されていた《グレイドル・アリゲーター》等は破壊されます。その際には、《グレイドル・アリゲーター》等の効果の対象から外れていますので、『このカードがフィールドから離れた時に装備モンスターは破壊される』処理によって破壊されることはありません。
なお、『装備モンスターのコントロールを得る』効果の適用がなくなるため、そのモンスターのコントロールは相手に戻ります。(24/09/28)
以下のカードが装備されていることでコントロールを得ているモンスターが裏側守備表示になった場合も同様に、そのモンスターのコントロールは相手に戻ります。
《強奪》
Q:相手フィールドに『●10以上:このコントロールは変更できない』効果が適用された《アームド・ドラゴン・サンダー LV10》が存在しています。
この《アームド・ドラゴン・サンダー LV10》を対象として、《心変わり》を発動できますか?
A:発動できません。(24/11/24)
コントロールを変更できない効果を持つモンスターとして、以下のモンスターが挙げられます。
《心宿りし青眼竜》
《エレメント・ヴァルキリー》
《エレメント・マジシャン》
《エレメント・ソルジャー》
《ホルスの黒炎竜 LV4》
《不意打ち又佐》
《ボタニカル・ライオ》
《盲信するゴブリン》
《魔竜星−トウテツ》を素材としてシンクロ召喚したシンクロモンスター
《LL−ベリル・カナリー》を素材としてエクシーズ召喚した風属性モンスター
コントロールを変更できない効果が適用されているモンスターを対象として、以下の効果も発動できません。
《強奪》
(2)の効果について †
Q:このカードでコントロール奪取されたモンスターを、相手プレイヤーがこのカードで再度コントロール奪取しました。
この場合、お互いのスタンバイフェイズ時に、それぞれにとっての相手のライフポイントを回復することになりますか?
A:はい、装備モンスターがどちらの場にいるか関係なく、回復効果は発動します。
Q:上記の例で、相手がこちらの《強奪》を破壊しました。
その場合、コントロールはどうなりますか?
A:相手の《強奪》の効果が生きているため、相手のコントロールになります。
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