遊戯王カードWiki - 《時械巫女》

《時械巫女(じかいみこ)/Time Maiden》 †

効果モンスター
星１/光属性/天使族/攻   0/守   0
(1)：自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2)：「時械神」モンスターをアドバンス召喚する場合、
このカードは２体分のリリースにできる。
(3)：このカードをリリースして発動できる。
デッキから攻撃力０の「時械神」モンスター１体を手札に加える。
(4)：墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから攻撃力０の「時械神」モンスター１体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分はこの効果以外ではモンスターを特殊召喚できない。

　COLLECTORS PACK 2017で登場した光属性・天使族の下級モンスター。
　自分フィールドにモンスターが存在しない場合に手札から特殊召喚できる分類されない効果、時械神専用のダブルコストモンスターになる分類されない効果、自身をリリースして時械神をサーチする起動効果、墓地から自身を除外して時械神を召喚条件を無視してリクルートする起動効果を持つ。

　(1)は自身を手札から特殊召喚できる効果。
　召喚条件は自分フィールドにモンスターが存在しない場合であり、これは攻撃力０の時械神らの召喚条件と一致する。
　そのため、このカードを特殊召喚し、自身をリリースして(3)の効果を発動すればサーチした時械神をそのまま召喚できる。
　時械神はスタンバイフェイズにデッキに戻るため、時械神中心のデッキでは自分メインフェイズにモンスターがいない状況を作るのは容易。
　特殊召喚しやすいレベル１なので、【金華猫】でのランク１のエクシーズ素材要員として使うことも考えられる。

　(1)、(3)の効果はどちらも回数制限がなく、(3)の効果を使用した時点で特殊召喚条件が再び満たされるため、複数枚手札にあればその数だけ(1)→(3)の流れで効果を使用できる。

　(2)は時械神専用のダブルコストモンスターになる効果。
　相手フィールドにモンスターがおり自分フィールドにモンスターがいない状況では上記の流れの方がアドバンテージとなる。
　既に自分フィールドにモンスターがいる状況でこれを蘇生させ、アドバンス召喚に繋ぐ場合や、相手フィールドにモンスターがいない時に《時械神サンダイオン》をアドバンス召喚したい場合に使う機会はある。

　(4)は墓地の自身を除外して時械神をリクルートする効果。
　効果を使用するターンは他の特殊召喚手段が使用不可能になり、同一ターンに(1)の効果と併用することもできない。
　出した時械神を除去された場合のフォローもできない他、後述のように蘇生しても使い勝手が良いため、使いどころは見極めたい。
　《二重召喚》を用いてこのカードを召喚し時械神をアドバンス召喚するか、(3)の効果でサーチして召喚した後、(4)の効果を使えば時械神２体を並べられる。
　(1)を使った後でもターンを跨げばよいので、墓地に置いておき、手札の時械神が尽きた時などのいざという場合に壁を用意したりできる。

　ステータスが低いのでサーチ・リクルート、蘇生が容易であり、(3)の効果を複数回利用することも可能である。
　一方で、自身を除外する必要がある(4)の効果と蘇生は噛み合わないため、どちらの使用方法を狙うかはデッキ構築の段階で考える必要がある。

　蘇生を狙う場合は《祝福の教会－リチューアル・チャーチ》が相性が良く、魔法カード１枚をデッキに戻すことで蘇生でき、そこから(3)の効果に繋がる。
　時械神はレベルが高いため儀式召喚時のリリースに使うのも手で、リリースすることでサーチとサルベージが同時に行えるようになる《輝神鳥ヴェーヌ》は相性が良い。
　《天輪の葬送士》は召喚権を使ってしまうため一見噛み合わないが《コート・オブ・ジャスティス》でフォローでき、《時械神メタイオン》でバウンスすれば何度も使い回すことができる。
　《金華猫》も手札に時械神がいる場合、このカードを蘇生させた後に《コート・オブ・ジャスティス》でそれを特殊召喚し、(3)の効果を使うことで同じことができる。
　《金華猫》の場合は《神の居城－ヴァルハラ》でも良い。
　このカードの(1)→(3)の効果を使えば手札に時械神、墓地にこのカードという条件を満たせる。
　《金華猫》は自力で手札に戻れるため《時械神メタイオン》以外とも組み合わせられるが、時械神の特殊召喚後にサーチをするため、ピン挿しの時械神を使ってしまうと次のターンは使えなくなる。

　(4)の効果を利用するなら《奇跡の光臨》や《救援光》などの帰還手段を使用する手が考えられる。
　《奇跡の光臨》は破壊されない時械神が除外された場合にも使用できるため相性がいい。
　また、高速化する環境においては帰還させるよりも《マスマティシャン》などで２枚目を墓地へ送るという動きも考えられる。
　《マスマティシャン》を召喚してこのカードを墓地に置き、(4)の効果を使用し、《時械神メタイオン》を出してあちらのバウンス効果を使えばまた次のターンに同じ動きが可能。

原作・アニメにおいて―
アニメ5D'sの「遊星vsZ-ONE」戦でZ-ONEが使用。
先攻１ターン目に自身の効果で特殊召喚され、直後に《時械神メタイオン》のアドバンス召喚のためにリリースされた。

アニメではレアリティがノーマルであり、自身の効果でのみ特殊召喚できる特殊召喚モンスターの魔法使い族で、天使族全般のダブルコストモンスターとして利用できた。
また、Z-ONEの台詞では「フィールド上にカードが存在しない場合」に特殊召喚できる効果であった。
なお、OCGでの(3)(4)に相当する効果は無かった。
イラストは背景が紫を基調としたものだったが、OCG化の際に赤を基調としたものに変わっている。

漫画OCGストラクチャーズの「尚磨vsライト月子」において月子が使用。
《イーバ》の(1)の効果で《宣告者の神巫》と共にサーチされる。
《崇光なる宣告者》の効果の手札コストとして墓地へ送り返しのターンでの(4)の効果の発動を狙っていたが、その前に尚磨の一斉攻撃で敗北している。

コナミのゲーム作品において―
TAG FORCE 6の時点で以下の効果でオリジナルカードとして登場している。

星１/光属性/天使族/攻   0/守   0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に特殊召喚する事ができる。
このカードをリリースする事で、自分のデッキから「時械神」と名のついたモンスター１体を手札に加える。

時械神自体にリリース軽減効果がついたためか、アニメとは異なる種族・効果となっている。

OCGの効果はアニメ版とゲーム版の効果の両方を兼ね備えた上で特殊召喚モンスターではなくなり、更に墓地発動の効果も追加されている。
アニメ・ゲーム双方に比べ大幅に強化されているが、攻撃力０という指定がついたため、攻撃力4000の《時械神サンダイオン》と《究極時械神セフィロン》はサーチする事ができなくなった。