星神器(せいしんき)デミウルギア/World Gears of Theurlogical Demiurgy》

リンク・効果モンスター
リンク3/闇属性/サイバース族/攻3500
【リンクマーカー:左/右/下】
レベル5以上のモンスター3体
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
このカードはL素材にできない。
(1):L召喚したこのカードは他のモンスターの効果を受けない。
(2):種族と属性が異なるモンスター3体を素材としてこのカードがL召喚されている場合に発動できる。
フィールドの他のカードを全て破壊する。
(3):相手がEXデッキからモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「星遺物」モンスター1体を特殊召喚する。

 DARK NEOSTORMで登場した闇属性サイバース族リンクモンスター
 リンク素材にできない効果外テキストリンク召喚された状態での効果耐性を持つ永続効果、特定条件下で自身以外のフィールドのカード全てを破壊する起動効果相手エクストラデッキからの特殊召喚トリガーとして星遺物リクルートする誘発効果を持つ。

 リンクモンスターでもトップクラスの攻撃力と有用な3つの効果を持つが、その分リンク素材縛り重く難度が高い。
 (2)の効果を狙う場合、種族属性が偏ったデッキでは難しいため、必然的にそれらのサポートカードが使えなくなり難易度は更に上がる。

 (1)はリンク召喚された状態では他のモンスター効果を受けない耐性
 自身のステータスと相まって場持ちに大きく貢献するが、魔法・罠カードには無力な点に注意。

 (2)は自身以外のフィールド全体除去
 条件を満たす難度は高いが得られるアドバンテージは期待しやすく、直接攻撃による大ダメージも狙える。
 自分フィールドを巻き込む点に関してはこのカードリンク召喚の過程でフィールドのカードを消費しやすいため損失は抑えやすい。

 この条件を達成するための方法についてだが、一応、【ランク5】の様な特殊召喚が容易な上級モンスターを複数採用するなら(2)の条件を満たすことも不可能ではない。
 種族属性がばらけていて、最上級モンスターのいる【空牙団】のようなデッキ《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》を採用するというのもありだろう。
 《星遺物の胎導》種族属性が異なるモンスターリクルートを行うため、(2)の効果の条件を満たしつつリンク素材を揃えられる。
 種族属性がばらけていて、特殊召喚も容易なセリオンズを用いるのもいいだろう。
 【ゲート・ガーディアン】三魔神全ての種族属性が異なり、このカードリンク召喚墓地三魔神が揃うため《合体魔神−ゲート・ガーディアン》特殊召喚条件を満たせる。
 【竜華】《登竜華転生紋》の(2)でコストなどもなく属性種族が異なるリンク素材3体が揃う。
 ただし、カードの発動時強制発動する(1)に付随する制約が生じているとサイバース族特殊召喚できないため、ターン跨ぎが前提となる手間がある。
 数は少ないが高レベルトークンを利用するのも手であり、例えば《冥府の使者ゴーズ》冥府の使者カイエントークンを出せば2体は用意できる。
 《EMプラスタートル》で自身を含めたレベルモンスター2体をレベル5にするという方法もある。
 《螺旋竜バルジ》ならモンスターレベルを全て8にできるため条件を満たしやすい。
 《王の棺》とその関連カードであれば容易に蘇生できるため、墓地へ落とす手段か手札コストさえ準備できればすぐに出せる。

 (3)は相手エクストラデッキからの特殊召喚時にデッキから星遺物特殊召喚する効果
 星遺物は多くが何かしらの形でエクストラデッキに対するメタを行えるため、制圧用途としては十分に有用である。
 具体的に、リクルートした各星遺物で何ができるかを列挙していく。

  1. 《星遺物の守護竜メロダーク》:永続的に相手モンスター攻撃力守備力を下げる。
    単体でも500下げられるが、ドラゴン族中心の構築ならより下げ幅は大きくなる。
  2. 《星遺物−『星鎧』》魔法・罠カードを含めた星遺物サーチが可能。
    しかしこの効果はもっぱら相手ターン発動することとなるので、手札誘発である《星遺物−『星槍』》サーチして戦闘破壊に備えるのが基本となる。
    余裕があれば、《星遺物を継ぐもの》《星遺物に響く残叫》で次ターンに備えてもよい。
  3. 《星遺物−『星冠』》:そのカードもしくは後続のエクストラデッキモンスター効果無効にし破壊できる。
  4. 《星遺物−『星盾』》《反逆の罪宝−スネークアイ》等で《星神器デミウルギア》の除去が免れないことがわかった場合に特殊召喚し、とする。
    対象に取られず効果破壊もされず毎ターン蘇生できエクストラデッキモンスター効果なら一切シャットアウトするため、としてなら信頼性は高い。
  5. 《星遺物−『星杯』》エクストラデッキからモンスター特殊召喚された場合に、対象を取らず破壊でもない方法で除去できる。
    《星神器デミウルギア》の(3)発動時には間に合わないが、次に出てくるものを除去できる。
    発動する効果でない効果を持つものにはこちらが有用なほか、墓地から除外することで1枚分のサーチも可能。
  • マスターガイド6によると、天の神が司る破壊の力であり、『大いなる闇』と呼ばれ伝承として語られている。
    神は破壊の力と再生の力を行使して天の維持を行使していたが、破壊の力は使うたびに力を増幅させ、やがて神にも手に負えなくなる。
    そこで創造の力で生み出した牢に破壊の力を閉じ込め、その後力の行き場を無くした破壊の力は地核へと変貌する。
    そこで生み出されたエネルギーが創造の力と溶け合うことで生命を大地に誕生させるエネルギーとなっている。
    物語においてはエクスクローラーにより大地の底から顕現する。
    エクスクローラーとの同期中にイドリースが強引に自身の魂を組み込んだことで暴走し、存在するだけで辺りを破壊する破壊の権化と化す
    最終的に内部に突入したアストラム同化することでその存在は消滅した。
  • 名前の由来は「デミウルゴス」+「ギア(歯車・道具・装置などの意味)」+「テウルギア」だろう。
    「デミウルゴス」は書籍『ティマイオス』に登場する創造主の名であり、その名はギリシャ語で「工匠」などを意味する。
    一方、善き存在であるそちらから一転してグノーシス主義においてはヤルダバオトとも呼ばれる悪しき点もある存在とされている。
    悪神であるデミウルゴスがこの世を創造したために、この世は根本的に不完全な悪の世界であるとされる。
  • グノーシス主義ではSophiaと表記される牛頭の女神が存在することから、《端末世界》とモチーフ上のつながりは強い。
    星遺物の世界でサイバース族が特別な存在として扱われてきたことも、《端末世界》が電脳世界上にある存在であることを考えれば、整合性が取れる。

(2)の効果を得た状態でリンク召喚する例

関連カード

―《星神器デミウルギア》の姿が見られるカード

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等


Tag: 《星神器デミウルギア》 モンスター リンクモンスター 効果モンスター リンク3 闇属性 サイバース族 攻3500

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