遊戯王カードWiki - 《千年の十字》

《千年(せんねん)の十字(じゅうじ)/Millennium Ankh》 †

通常魔法
(1)：自分の手札・デッキ・フィールド（表側表示）の「封印されし」モンスターカード５枚を選び、お互いに確認する。
その後、ＥＸデッキから「幻の召喚神エクゾディア」１体を特殊召喚する。
「千年」モンスターカード、「ミレニアム」モンスターカード、
元々のレベルが１０以上の「エクゾディア」モンスターカードを除く、
表側表示のモンスターカードが自分フィールドに存在する場合、
さらにそれらを全てデッキに戻す。
このターン、自分はモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。
発動後、このカードは墓地へ送らず、デッキに戻る。

　INFINITE FORBIDDENで登場した通常魔法。
　手札・デッキ・フィールドの封印されし５枚を公開して《幻の召喚神エクゾディア》を特殊召喚し、その後自分フィールドの千年・ミレニアム・レベル10以上のエクゾディア以外のモンスターカードを全てデッキに戻す効果を持つ。

　封印されし５体を確認させるだけなので、自身以外のカード消費は無しで擬似的な融合召喚が行える。
　しかし、出せるのは《幻の召喚神エクゾディア》に限定される上、関連カテゴリ以外の自分モンスターのデッキバウンス、そのターンの展開制限と重い制約がある。
　また、融合召喚扱いではないため、蘇生制限も満たせない。

　《幻の召喚神エクゾディア》は、耐性と無効を持ち、高い攻撃力を得やすいため、専用構築としてはデメリットに見合う性能は充分に見込める。
　とはいえ、蘇生不可で耐性に穴があることも踏まえると、魔法・罠カードを使って欠点を補える工夫は求められる。

　公開する封印されしは墓地には対応しない上、封印されしは全５枚、かつ全て制限カードであるため元々５枚しか用意できず、１枚でも墓地へ落ちるとこのカードは発動できなくなってしまう。
　《怒りの業火エクゾード・フレイム》は(2)で墓地・除外状態の封印されしをデッキに戻すことができるため保険になる。
　封印されしのサポートカードにはそれらを墓地へ送るものも少なくないため、そちらとの兼ね合いにも注意が必要。
　ライフポイントを参照する攻撃力と合わせて、なるべく早い段階で使える動きが要求される。
　確認するだけで手札・デッキから移動しないため、特殊召喚後は他のサポートカードとも共存可能。

　このカードには他の役目として、千年効果モンスターそれぞれの(2)の発動条件にも指定されている。
　2000のライフコストは《幻の召喚神エクゾディア》の(2)と相性が悪いため、このカードを公開してなるべくライフポイントを温存する場面も出てくる。
　発動後はデッキに戻ってしまう点もあり、手札に残して千年が手札に来た時に備えるか、《幻の召喚神エクゾディア》を特殊召喚してビートダウンを行うか状況によって判断したい。

イラストは《死者蘇生》と同じ「アンク」だが、宗教的な事情に厳しいTCGでも特に修正はされていない。

エクゾディアにまつわるカードであり、関連カードに見せる使い方も多いことから、記憶編でエクゾディアを操っていた神官シモンの持っていた千年アイテムである千年錠がモデルだろうか。

原作・アニメにおいて―
サポートしている《幻の召喚神エクゾディア》も合わせて、原作における《封印されしエクゾディア》の効果を元にしたカードだと考えられる。
原作の《封印されしエクゾディア》は、手札に５枚の封印されしを揃えた時のみ、それを公開し５枚で１組の合体モンスターとして召喚できる、という効果だった（現代で言うとラッシュデュエルのマキシマムモンスターの挙動が近い）。
このカードを用いることで、５体の封印されしを公開し、合体状態の《幻の召喚神エクゾディア》を出す、という流れをある程度再現できる。
また公開先が墓地に対応していないのは、原作の封印されしに一度墓地へ送られたら二度と蘇生できないという制限があったこと、他の自分モンスターがバウンスされるのは、原作のデュエルディスクはフィールドに出せるカードが全部で５枚までのため、５枚を並べて合体させる《封印されしエクゾディア》は他のモンスターと共存できない、という点をイメージしたものと思われる。