【化石】 †
《化石融合−フォッシル・フュージョン》とそのサポートカードを用いる、化石を主軸にした融合召喚デッキ。
墓地から融合素材を除外して融合召喚を行うため、墓地肥やしが重要となる。
《化石融合−フォッシル・フュージョン/Fossil Fusion》
通常魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手の墓地から、「化石」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
この効果でお互いの墓地からモンスターを除外した場合には、
その特殊召喚したモンスターはモンスターの効果の対象にならない。
(2):このカードが墓地に存在し、
自分フィールドの表側表示の「化石」融合モンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
墓地のこのカードを手札に加える。
《タイム・ストリーム/Time Stream》
通常魔法
(1):自分フィールドの「化石」融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをリリースし、そのモンスターより元々のレベルが2つ高い「化石」融合モンスター1体を、
「化石融合−フォッシル・フュージョン」による融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
(2):自分の墓地からこのカードと「化石」融合モンスター1体を除外し、
自分の墓地の「化石」融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
《化石融合−フォッシル・フュージョン》は、相手の墓地のモンスターも融合素材にできる事が特徴の一つである。
しかし相手のデッキに左右されるため、自分の墓地だけでも融合召喚が行えるよう、モンスターは「レベル4以下」・「レベル5・6」・「レベル7以上」を万遍なく採用すると良い。
―化石関連
―岩石族モンスター
化石の融合素材であるため重要度が高い。
―その他のモンスター
化石モンスターの融合素材は「岩石族+レベル指定」のため、下記も利用できる。
―化石
―岩石族モンスター
―化石関連
―岩石族のサポートカード
―墓地肥やし・除外ゾーンから墓地に戻すカード
―その他の魔法・罠カード
戦術 †
墓地を肥やしながらパーツを集め、《化石融合−フォッシル・フュージョン》によって化石を展開してビートダウンする。
化石の縛りの関係上《化石融合−フォッシル・フュージョン》は代用不可能なため、まずはこれを手札に揃えることが必要になる。
強化や直接攻撃付与などを採用し、戦闘能力の高いレベル8の化石で1ターンキルを狙う戦術も考えられる。
戦法を拡大するため、レベル8の化石の融合素材として、《ダイナレスラー・パンクラトプス》や壊獣などの汎用性が高いモンスターや、チューナーを採用してのシンクロモンスターを利用するのもいいだろう。
長期戦は得意ではないので、化石を展開したターンのうちにライフポイントは削っておきたい。
墓地を利用するデッキ全般に言えることだが、このデッキは序盤で墓地肥やしをどれだけ素早く行えるかがデッキの強さに直結する。
墓地に必要なカードをどのような手段で送り込むかが腕の見せ所となるだろう。
キーカードである《化石融合−フォッシル・フュージョン》をどのような方法でサーチするかによって構築は変わってくる。
《風化戦士》の(1)を利用して《化石融合−フォッシル・フュージョン》をサーチする構築。
戦闘破壊でも(1)は利用できるがそれでは時間が掛かってしまうので、《おろかな埋葬》等の墓地肥やしカードで《風化戦士》と融合素材を直接墓地に揃えることを目標とする。
同条件で効果を発動する《シェル・ナイト》もこの構築だと採用しやすい。
中でも、《奇跡の穿孔》は《風化戦士》と相互にサーチ可能なので優先的に採用したい。
地属性で固めるならば《森と目覚の春化精》も候補になるだろう。
儀式召喚のリリースに使用した場合や融合素材として墓地へ送った場合も効果で墓地へ送った扱いとなるので、メガリスの儀式召喚や《ダーク・フュージョン》等に巻き込むことでもサーチは可能である。
暗黒界や未界域等の手札交換に巻き込んで手札から墓地へ送るのも一つのやり方。
《フリント・クラッガー》の(1)でエクストラデッキの《新生代化石竜 スカルガー》を墓地へ送り、その墓地効果で《化石融合−フォッシル・フュージョン》をサーチする構築。
そのトリガーを引くため、《フリント・クラッガー》の特殊召喚を積極的に狙うことになる。
墓地へ送る化石を「中生代」にすれば除去との使い分けができること、《フリント・クラッガー》の(2)で除外した化石関連カードを再利用できることがこの構築の強みである。
化石自体が化石の融合素材として利用できるため、直接融合召喚せずともエクストラデッキから墓地へ複数枚墓地へ送ることができればいきなり「古生代」を融合召喚してしまうのも難しくない。
《フリント・クラッガー》の(1)を利用するには特殊召喚手段が必要になるが、これはアダマシアや春化精等と合わせれば比較的容易に解決できるだろう。
ちなみに、《フリント・クラッガー》は手札を捨てる効果を持つため、《風化戦士》と併せての採用もできる。
化石融合モンスターを墓地へ送れるならば《フリント・クラッガー》にこだわる必要はなく、《おろかな重葬》、《ゲール・ドグラ》やドラグマカード等で代用してもよい。
岩石族儀式モンスターを用いる【メガリス】との混合構築。
メガリスの基本戦術によってレベル8を含むメガリスが墓地に揃い易いため、古生代を融合召喚し易いのが利点。
儀式召喚のリリースや《メガリス・オク》の効果がトリガーとなるため、《風化戦士》などのサーチ効果も使い易い。
デッキの性質上岩石族の比率が高くなる事から、《E−HERO アダスター・ゴールド》等の少量の悪魔族と《ダーク・コーリング》を採用して《E−HERO ダーク・ガイア》をフィニッシャーとしたもの。
化石は全体的に攻撃力が高いため、《E−HERO ダーク・ガイア》も高攻撃力を得やすい。
採用する悪魔族の候補はこちらを参照。
手札から自らを捨てて手札交換を行うことができる【未界域】との混合構築。
化石の融合素材を墓地に揃えつつ必要なカードを引き切ることができ、さらに捨てるのは効果なので《風化戦士》・《シェル・ナイト》のサーチも不確定ながら利用可能。
《未界域のネッシー》等、未界域に属するものには高いレベルを持つものが多いため、《古生代化石マシン スカルコンボイ》《古生代化石騎士 スカルキング》の融合召喚につなげやすい。
《古生代化石騎士 スカルキング》はフリーチェーンで手札を捨てられる為、未界域の効果を不意打ちのように利用できる点でも相性がよいのが明確な優位点であろう。
なお未界域にはレベル5と6が存在しないため、「中生代」の融合召喚は基本的に諦めることになる。
出したい場合は「新生代」に《タイム・ストリーム》を使用しよう。
同じ岩石族のカテゴリであり、高い展開力を持つ【アダマシア】との混合構築。
《魔救の分析者》等のアダマシアチューナーの効果によるリクルートで岩石族を大量展開。
フィールドに出たそれらはシンクロ召喚等に使って墓地へ落とし、使用後にまた《化石融合−フォッシル・フュージョン》で除外することで盤面を埋め尽くすことができる。
この構築の場合特殊召喚手段が豊富になるので《フリント・クラッガー》との親和性が高く、手札1枚を状況に合わせて《化石融合−フォッシル・フュージョン》、《タイム・ストリーム》・化石関連の岩石族モンスターのいずれかに変えられる強みを最大限に活かすことができる。
地属性全体をサポートする春化精と組み合わせた構築。
地属性でさえあれば共通効果の恩恵で特殊召喚ができるので、《融合呪印生物−地》やコアキメイル、そして《フリント・クラッガー》等の、効果は強いが自前での展開手段をもたない岩石族をムリなく採用できる。
「古生代」の融合召喚に必要な最上級モンスターも、春化精のコストにしてしまえるばかりか特殊召喚にまで持っていけるので、《重の忍者−磁翁》や《グランドタスク・ドラゴン》等を自然と組み込み、かつそれらを融合素材に転用してしまえる。
レベルを持ちエクストラデッキから随時出すことができるナチュル等も戦力と融合素材の二役を兼ねられる。
春化精側のサポート範囲の広さゆえに構築に幅を持たせやすく、【化石】の中では構築難易度が低めなのがメリットである。
単体でエクストラデッキのカード8枚を墓地へ送ることができる《轟雷帝ザボルグ》を利用した特化構築。
《轟雷帝ザボルグ》をアドバンス召喚してから自壊させ、《新生代化石竜 スカルガー》、任意の岩石族、レベルを持つモンスターをそれぞれ墓地へ送ることで手札に《化石融合−フォッシル・フュージョン》、墓地に融合素材を揃え、そこからの融合召喚を目指す。
この時点で自壊させた《轟雷帝ザボルグ》も墓地にいるはずなので、融合召喚するのが「古生代」ならば必要なのは《新生代化石竜 スカルガー》と岩石族各1枚ずつ、計2枚で済む。
なお、《新生代化石竜 スカルガー》の効果には1ターンに1度の制約があるのでそのターン中に出せる化石融合モンスターは基本的に1体のみとなる。
大量展開を狙うなら、エクストラデッキから墓地へ送る残りの5〜6枚は《虹光の宣告者》等別の用途に充ててしまってよいだろう。
メインデッキに最低限必要なのは《化石融合−フォッシル・フュージョン》と《轟雷帝ザボルグ》の2種類のみ。
それ以外の岩石族および化石関連カードは採用しないか少なめにしておき、メインデッキの残りのスペースには《轟雷帝ザボルグ》のアドバンス召喚サポートカードを積み込む形となる。
極論、メインデッキに岩石族を1枚も採用しない構築も十分に考えられる。
メインデッキの構築については【帝王】や【雷族】も参照。
副次的なメリットとして、《轟雷帝ザボルグ》は相手のエクストラデッキに対してもデッキ破壊を行うため、返しの相手ターンの展開を著しく阻害できる。
基本的な弱点は【正規融合】と共通する。
墓地にモンスターが存在しなければ何も始まらないため、《マクロコスモス》などの全体除外は天敵。
《化石融合−フォッシル・フュージョン》への依存度が高いため、相手にしてみればマストカウンターが明確であり、妨害を受け易い。
また、化石は戦闘に重きを置いた効果をしているため、ロックなどで戦闘ができないとアドバンテージを獲得しにくくなる。
特に化石融合モンスターはフィールドでは除去能力が皆無であり、時械神等の「戦闘破壊できず戦闘ダメージも0にする」効果を持つモンスターに対しても無力。
逆に、《化石融合−フォッシル・フュージョン》が腐ってしまうため、除外封じを食らっても困る。
この他、フリーチェーンの蘇生・サルベージ等で自身の墓地のモンスターを減らしてくる【ウィッチクラフト】・【ブラック・マジシャン】・【青眼の白龍】等も、《化石融合−フォッシル・フュージョン》による融合素材としての利用を妨害してくるため苦手としている。
性質上フィールドから墓地に行かないペンデュラムモンスターを主体としたデッキも上記の理由から厳しい相手となる。
代表的なカード †
関連リンク †