遊戯王カードWiki - ドラゴンメイド

ドラゴンメイド/Dragonmaid †

　デッキビルドパックミスティック・ファイターズでカテゴリ化された「ドラゴンメイド」と名のついたカード群。
　属するモンスターは全てドラゴン族で統一されている。

下級モンスターは攻撃力は500、守備力はレベル２が1600、レベル３が1700、レベル４が1800であり、以下の共通テキストを持つ。

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードが召喚・特殊召喚した場合に（～を対象として）発動できる。
（固有効果）
(2)：自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。
このカードを手札に戻し、自分の手札・墓地から（特定のレベル）の「ドラゴンメイド」モンスター１体を特殊召喚する。

カード名	レベル	属性	(1)の固有効果	(2)の対象レベル
《ドラゴンメイド・ナサリー》	２	地	レベル４以下のドラゴンメイド１体を蘇生	レベル７
《ドラゴンメイド・ラドリー》	２	水	デッキトップからカード３枚を墓地へ送る	レベル７
《ドラゴンメイド・ティルル》	３	炎	ドラゴンメイド１体をサーチし、手札からドラゴンメイド１体を墓地へ送る	レベル８
《ドラゴンメイド・パルラ》	３	風	デッキからドラゴンメイドカード１枚を墓地へ送る	レベル８
《ドラゴンメイド・チェイム》	４	闇	ドラゴンメイド魔法・罠カード１枚をサーチ	レベル７以上

メインデッキの最上級モンスターはレベル７が攻撃力2600・守備力1600、レベル８が攻撃力2700・守備力1700、レベル９が攻撃力2800・守備力1800と、レベルが１つ上がる毎に攻守のステータスが100ずつ上がっている。
また、概ね以下の共通テキストを持つが、(2)は《ドラゴンメイド・シュテルン》のみ異なる。
なお、(1)の固有効果は自分ターンでのみ発動できる起動効果のものと、フリーチェーンの誘発即時効果のものの２種類が存在する。

このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：（自分・相手ターンに、）このカードを手札から捨てて（～を対象として）発動できる。
（固有効果）
(2)：自分フィールドに融合モンスターが存在する限り、このカードは効果では破壊されない。
(3)：自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。
このカードを手札に戻し、手札から（特定のレベル）の「ドラゴンメイド」モンスター１体を特殊召喚する。

カード名	レベル	属性	(1)の固有効果と分類		(3)の特殊召喚先
《ドラゴンメイド・エルデ》	７	地	手札のレベル４以下のドラゴンメイド１体を特殊召喚	誘発即時	レベル２
《ドラゴンメイド・フルス》	７	水	自分・相手の墓地のモンスター１体をデッキに戻す	起動	レベル２
《ドラゴンメイド・フランメ》	８	炎	ドラゴンメイド１体の攻撃力を2000強化	誘発即時	レベル３
《ドラゴンメイド・ルフト》	８	風	表側表示モンスター１体のフィールドで発動する効果を封印	起動	レベル３
《ドラゴンメイド・シュテルン》	９	闇	ドラゴンメイド１体を対象を取らず蘇生・帰還	起動	レベル４以下

上記のレベル２と７、レベル３と８はそれぞれの(2)と(3)でお互いに特殊召喚し合える関係になっている。
（レベル４は最上級モンスター全てに、レベル９は下級モンスター全てにアクセスできる。）
これにより、下級モンスターをバトルフェイズ開始時にバウンスして最上級モンスターを手札・墓地より特殊召喚し、バトルフェイズ終了時に最上級モンスターをバウンスして下級モンスターを手札より特殊召喚する、という動きを毎ターン継続して行える。
手札に戻った最上級モンスターは(1)を発動して墓地へ送られてもこのコンボには影響ないため、気兼ねなく発動できる。
下級モンスターのステータスはいずれも低いが、このコンボにより戦闘は最上級モンスターが実質引き受けるので戦闘破壊はされにくい。
ただし、効果を発動する前のメインフェイズ等で除去あるいは効果の無効化を受けるとコンボが途切れるのが欠点である。
罠カードなどで奇襲的に特殊召喚することも検討できる。

レベルを変更する効果には注意が必要である。
ドラゴンメイドモンスターの効果で特殊召喚する場合はレベルを参照するため、参照先のモンスターのレベルが変わっている場合、特殊召喚ができなくなる。
特に相手が《伝説の都アトランティス》を発動している場合、《ドラゴンメイド・ラドリー》と《ドラゴンメイド・フルス》は手札にいるとフィールドのモンスターと入れ替わることができなくなる。

「バトルフェイズ開始時」とはスタートステップのことであり、スタートステップ内であれば下級モンスターの共通効果は複数いたとしても全員が発動可能である。
剣闘獣に近い処理であり、《大寒波》の「メインフェイズ１の開始時」とは異なるので注意。
なお、複数の効果を発動する場合、チェーンを組むのではなく、１つずつ発動と処理を繰り返す。

カテゴリ名は下記の「ドラゴンメイド(Dragonmaid)」と「ドラゴンのメイド」をかけていると思われる。

「ドラゴンメイド（Dragonmaid）」とは、キャロル・ローズ著『世界の怪物・神獣事典』で、「半人半竜の女性」や「ドラゴンに姿を変えられた女性」の分類に用いられた用語。
ローズの事典では以下の２種の伝承が紹介されている。
- 不妊に悩む夫婦の前に現れて彼らから親切にされれば子どもを授け邪険に扱われれば罰を与える、ケルト神話に登場するとされる怪物
- 『東方旅行記』で描かれた、呪いをかけられ不気味な竜の姿に変えられた「島の女王（lady of the land）」
  
  ローズの事典を典拠としたWikipedia記事を主に経由してその名が日本に広まったが、当のWikipediaでは「ドラゴンメイド」という言葉がローズの造語と推定されることを理由に、2021年10月、記事が削除された。
下級モンスター及び《ドラゴンメイド・ハスキー》のイラストはメイド服を着ており、体や装飾に竜の要素が取り入れられた女性である。
また、人間態のカード名はヴィクトリア朝時代におけるメイドの専門職をモチーフとしている。

メインデッキの最上級モンスターのカード名は自身の属性をドイツ語で表現したものになっている。
属性が同じ下級モンスターとのイラストの類似点や《ドラゴンメイドのお召し替え》のイラスト、最上級モンスターと下級モンスターを入れ替える効果より、同じ属性の下級モンスターが竜の姿に変化したものと思われる。
- 英語名は、対応する下級モンスターのカード名のアナグラムになっている。

デッキビルドパックミスティック・ファイターズのポスターや公式Twitterでの紹介では、「最大級のおもてなしでお出迎え致します。」のフレーズと共に紹介されている。

コナミのゲーム作品において―
『マスターデュエル』では、【ドラゴンメイド】として構築されたストラクチャーデッキ「ドラゴンメイド・トゥ・オーダー」が登場している。

原作・アニメ・ゲーム作品以外において―
イラスト故に人気も高く、2024年にはドン・キホーテとのコラボ商品第４弾に人間態のイラストで抜擢されている。

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