ハンデス三種の神器 †
強力な手札破壊(ハンデス)効果を持つ《押収》・《いたずら好きな双子悪魔》・《強引な番兵》の総称。
もしくは、その後に流行した《押収》・《ダスト・シュート》・《マインドクラッシュ》の総称。
現在では《マインドクラッシュ》以外の全てが禁止カードになり、死語となっている。
前者3枚については、他の手札破壊カードに比べ発動条件が極めて緩く、序盤から連発できれば絶大なアドバンテージを得ることが出来る。
これらのカードを投入するだけで、【スタンダード】が簡単に強力なハンデスデッキとなっていた。
特に《押収》や《強引な番兵》でピーピングした場合、相手のやる気を完全に削いでしまうほどの精神的な影響も侮れなかった。
当時の非トーナメントレベルでは、プレイヤーの年齢層が低めだったことなどから、完成度のまちまちである【スタンダード】が主流であったが、
予算などの縛りさえなければ事実上【エクゾディア】がトップレベルのデッキパワーを持っていたため、そこへのメタとして作られたと思われる。
しかし実際には【エクゾディア】以外のあらゆるデッキに対しても猛威を振るい、場合によっては【エクゾディア】にも組み込まれる始末であった。
《ダスト・シュート》・《マインドクラッシュ》については、《押収》・《いたずら好きな双子悪魔》・《強引な番兵》ほどの汎用性が無く、登場直後は殆ど採用されなかった。
だが、《E・HERO エアーマン》等のサーチカードが増えてきたことで発動条件を満たしやすくなり、急激に採用率が上がっていった。
しかし、前者の反省を踏まえてか流行から間もない07/03/01で《マインドクラッシュ》が制限カードに、半年後の07/09/01で《押収》が禁止カード、《ダスト・シュート》が制限カードに指定された。
その後、制限強化や制限緩和が何度か行われたものの、この時点でハンデス三種の神器という概念は無くなったと言える。
- 「三種の神器」とは日本神話に登場する《八尺勾玉》《八汰鏡》《草薙剣》の3つのこと。
1950年代に「白黒テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」の3種類の家電製品が「三種の神器」と称されたことがあり、歴史の教科書などで紹介されるに至った。
後者に由来して、重要な物品3つの組み合わせを三種の神器と呼ぶスラングが現れることがある。
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