レアリティ/Rarity †
珍しさ、希少価値を指す言葉。
世間一般のカードゲーム商品がそうであるように、遊戯王OCGにも通常のブースターパックには封入率が低く希少性の高いカードが存在する。
通常の印刷だけではない特殊な加工も施されており、特にイラストがホイル加工されるスーパーレア以上のカードの大半は「レアカード(キラカード)」と呼ばれ重宝される。
通常パックを1BOX分購入しても確実には入手できないものもあり、またレアリティの高さに応じて煌びやかを増していく傾向にある。
ただし、スターターデッキ・ストラクチャーデッキにおける主役・エースのモンスターカード、各種プロモカードを中心として、見栄えを良くするために「特定レアリティと同等の加工」に高品質化されたカードがある。
中でも書籍付属カード(特にVジャンプ・ジャンプコミックス単行本)のウルトラレアは、書籍の単価と流通の都合上、通常パックのそれと比べて非常に入手しやすい。
これらについては加工の仕様であることを強調するためか、「ウルトラレア仕様」といった注釈が付いている。
レアリティ一覧・加工仕様の詳細 †
※公式データベースでは以下の略号が割り当てられている。
※パラレル仕様やKC仕様がほかのレアリティと重複している場合は、P+HRやKC+Rといった形で表記される。
海外版のデータベースでは、名称の違いからHRではなくGH、EXSEではなくPS、PSEではなくSTARの略号が割り当てられている。
- ウルトラレアにはRED Ver.・BLUE Ver.・SUMI-E BLACK Ver.、シークレットレアにはSPECIAL RED Ver.・SPECIAL BLUE Ver.・SUMI-E BLACK Ver.という、カード名の箔押がそれぞれ赤色・青色・黒色に変更されたレアリティも存在する。
またウルトラレアにはさらにSPECIAL PURPLE Ver.という、箔押が紫色に変更されたレアリティも存在する。
クォーターセンチュリーシークレットレアにはTOKYO DOME GREEN Ver.とSPECIAL Ver.という、カード名の箔押と透かしが緑色・ピンク色に変更されたレアリティも存在する。
これらは、データベースでの略号は元のレアリティの表記のままだが、ポインターを上に置くと「ウルトラレア仕様(RED Ver.)」のようなポップアップが表示される。
- 現在レアリティの種類が最も多いカードは、18種類を誇る《ブラック・マジシャン》及び《青眼の白龍》。
原作漫画における遊戯と海馬のライバル関係にあるエースモンスターとして人気の高さ・収録回数の多さも段違いで、同じパックや発売日の近いパック、または類似のプロモカードとして揃って再録され、その時点の最新・最高級または独自のレアリティに設定されることが多いのが理由である。
レアリティの歴史 †
その他、「アルティメットレア」の加工が一部変更となった。
備考 †
- 原作・アニメにおいて―
「レアカード」も参照のこと。
原作・アニメでは「レアリティの高さ=強さ」という描写が度々見られ、エクゾディアパーツ(封印されし)・《デーモンの召喚》・《青眼の白龍》・三幻神などレアカードとして明言され活躍したモンスターが存在する。
アニメシリーズの刷新と共にデュエルの進行も洗練されるようになって以降の言及は少なくなっているが、5D'sの「シグナーの竜」やZEXALシリーズのNo.など、キャラクターのエースカードや世界に1枚・もしくは少数とされるカードは、ウルトラレアらしき金色の文字で目立つことが多い。
また、5D'sのチーム太陽やARC-Vの徳松などのデュエリストには、下級階層の困窮や不平不満を主張する根拠として、レアカードを絡めた描写が見られた。
一方で「レアリティだけの見かけ倒し」という皮肉的な表現として、アニメGXの万丈目長作・アニメARC-V初期の沢渡のパラレルレア尽くめのデッキ、アニメARC-Vのシンクロ次元で賄賂として流通するレアカードにOCGではあまり使われないものが混ざっているというシーンもある。
- コナミのゲーム作品において―
『TAG FORCE』以降にリリースされたOCG準拠のゲーム作品ではノーマル、レア、スーパーレア、ウルトラレアの4種類で区分けされているが、現実の環境での活躍・評価やゲームの運営事情から、カード毎にレアリティの見直しが行われており、またこの4種類とは別枠の特殊な区分も存在することがある。
- 『TAG FORCEシリーズ』では、6まではパックを購入した際の基本的なレアリティ配分が1箱(20パック100枚)中、ウルトラレアが2枚、スーパーレアが4枚、レアが14枚と決まっているにもかかわらず、各レアリティ同士の枚数のバランスがそれを考慮して設定されていないことが多々あった。
その結果、ノーマルが数十枚ずつ溜まってもウルトラレアやスーパーレアは1枚ずつ揃えるのすら困難という事態が多発していた。
- 『デュエルリンクス』では、パックからの出現率としてレアリティが設定されているが、見た目はOCGとは違い、イラストもカード名も全て通常仕様となっている。
低確率のランダム封入やキャンペーン報酬などで「シャイン加工」「プレミアム加工」版を入手できることがあり、こちらは通常版(ベーシック加工)とは違う見た目で表示される。
更にアイテムを消費する「クロニクル加工」では、イラスト面やカード名の色などを対応アイテムによって任意に変更し、対人戦使用率の詳細な記録が行われるようになる。
- プレミアム加工はSR以上のレアリティにのみ存在する。
また、ごく一部の配布カードにのみ、専用の加工を施された「エクストラプレミアム加工」が存在する。
- シャイン・プレミアム加工カードを使用した場合、デュエルの評価値(スコア)にもボーナスが加わることで、ゲーム内アイテムの入手数の増加やレアアイテムの出現率が高くなり、ゲームを有利に進めることができる。
- モクバのスキル「セレブ副社長」は、「加工カードのデュエル評価値を上昇させ、加工仕様の高級さに比例した確率でドローできる」という、レアリティの高さがデュエルの有利に直結する効果として長らく設定されていた。
その後クロニクル加工の実装に伴い、特定のドラゴン族通常モンスターをドローする効果へ変更された。
- 『マスターデュエル』でもデュエルリンクスと同様に、高レアリティでもイラストとカード名は通常仕様となっている。
こちらには「クラフト」というシステムがあり、不要なカードを「分解」することで、そのカードに対応したレアリティの「クラフトポイント(CP)」が10貯まり、30消費すると同レアリティで任意のカードを「生成」で入手できる。
どんなハズレアでも3枚分解すれば最低でも1枚は生成、カードをいわば「下取りに出す」ことができ、OCG準拠でありながら「(分解可能な)高レアリティであるだけで一定の価値がある」ゲームシステムとなっている。
ただし、同作内で実装されているストラクチャーデッキやキャンペーン報酬、また「レガシーパック(無料パック)」のカードなど、確実ないし容易に入手できるカードは分解不可となっている。
- こちらにも「シャイン加工」「ロイヤル加工」が存在しており、パックの低確率封入が主な入手方法であること、ロイヤル加工はSR以上のレアリティにのみ存在すること、見た目に違いがあること、という共通点は多い。
また、これを分解する場合、シャイン加工はCP15・ロイヤル加工はCP30となっており、見た目の煌びやかさに加えて分解〜生成を有利に進めることができる。
- このゲームシステムの都合からかゲーム内レアリティがカードの規制と関わることがある。
詳しくは制限改訂を参照。
- 同ゲームではデッキ・エクストラデッキに投入できるカードを全てゲーム内でNまたはRに設定されているカードのみに限定された「N/Rレアリティフェスティバル」や「デュエルトライアル N/Rレアリティ」というイベントが開催されている。
ただし、このイベントでは「NとRだけで主要な動きが成立するデッキ」(真竜・メガリス・マジェスペクター・ジェネレイド・時械神・幻煌龍・天威など)のカードが一部規制されている。
関連リンク †