英語名 †
英語で付けられたカード名のこと。
主に日本で発売されていたカードが、英語圏でTCG版として登場する際に訳されたものである。
しかし、海外で先行発売され、先に英語名を付けられることも増えている。
英語名に限らず、表記言語の異なるカードであっても同一のカードとして扱う。
例えば、1つのデッキに《青眼の白龍》と《Blue-Eyes White Dragon》は合わせて3枚までしか入れる事ができない。
日本語名には見られない命名として、主に色違いのモンスター達を名前は同じで番号を付けて区別するというものがある(《Nekogal #1》・《Nekogal #2》など)。
ただし、何の関係もないカード同士がこの命名法だったり、#1ではなく無表記だったり、先に発売されたものが#2になったりする事もある。
この他、初期のカードを中心に単なるローマ字・変な日本語・日本語への再翻訳・スペルミスの疑いなど、珍訳や迷訳も存在している。
- 海外版(特に英語版)のカード名では、宗教的・暴力的な単語の使用が避けられており、意味の近い別の単語が当てられるかその単語が削られるなどの処置がとられている。
海外では娯楽品であっても審査が厳しく、対象年齢6歳以上と低めに設定されている事もあって使用できない言葉が多い。
- 避けられている単語の代表例は「ゴッド(God)」で、これは神道における「神」とキリスト教における「God」が全く異なる概念であるためである(そもそも「God」を「神」と訳すのは不適当という論説もある)。
よって、日本語名の「神」に当たる部分は「Immortal(不死の存在、超越者)」・「Divine(神聖な)」・「Deity(神格、聖なる存在)」といった単語が用いられている。
ただし、「女神」を意味する「ゴッデス(Goddess)」はそのようなことがないので普通に使用されている。
- ただ、この手の言葉の使用規制も時と共にやや緩和傾向にある。
かつては「Black」は黒人を連想させるためか使用されなかったのだが、後にカード名に登場するようになり、《真紅眼の黒竜》の様に英語名が変更された例もある。
上記の「God」も第11期の《神・スライム》と《太陽神合一》で遂に解禁されている。
どちらもキリスト教で意味する「God(唯一神)」とは異なるため使用できたのだが、以前は頑なに使用されなかった事を踏まえると、幾分か柔軟な対応と言える。
第12期には海外先行カードながら「God」を含んだ《Crystal God Tistina》が登場しており、かつてに比べかなり規制が緩んだものと思われる。
- 国によって規制の度合いが異なるため、英語版では許されない単語でも他の言語では普通に使われるもの、またはその逆もある。
例えば悪魔族の英語名は「Fiend」だが、他の言語では「Demon」が使用されている。
- 実物のカードの名前部分は全て大文字だが、単語の頭文字以外はサイズが小さくなっている。
この文字は「スモールキャピタル(スモールキャップス)」と言い、全て大文字にした時の冗長感や圧迫感を解消するために使われるものである。
ただし、カード名そのものはスモールキャピタルの部分は小文字で、本当に全て大文字の文字列とは区別される。
例えば、全て大文字の「HERO(EROがHと同じ大きさ)」には、小文字混じりの「Hero(EROがスモールキャピタル)」は含まれない。
- 各言語版によって同じカード名を訳していても情報量が異なる。
日本語名は読みがなと漢字を表記でき、当て字等を用いることもできるため情報量が多くなりやすい。
逆に英語名等では綴りから、日本語のカタカナ表記からは読み取れない部分が表記される場合がある。
ドイツ語名等には性別の格変化が存在するため、表記から性別が読み取れることがある。
- コナミのゲーム作品において―
海外版が存在しないカードであっても、ゲーム内では独自の英語名が当てられる事が多い。
実物が登場した際には変更されることがある。
関連カード †
―英語名が変更されたカード
―英語名が変更されたカテゴリ
―英語名が変更されたシリーズカード
日本語名 | 変更後の英語名 | 変更前の英語名 |
異次元 | D.D. | D. D. |
―英語名で番号付けされたカード
※は海外未発売カード(ゲーム作品でのみ確認可能)
関連リンク †