【シモッチバーン】

デッキの概要

 《シモッチによる副作用》《堕天使ナース−レフィキュル》効果で、相手回復効果ダメージに変換するバーンデッキ
 《デス・メテオ》3枚分のダメージを1枚で与えられる《ギフトカード》ドロー付きの《デス・メテオ》になる《成金ゴブリン》をはじめとして、カード1枚あたりのダメージ単価が高いことが特徴。
 デッキが上手く回れば【フルバーン】以上のスピードでライフを削ることができる。
 バーンによる勝利が難しい場合は【堕天使】によるビートダウンへ切り替えられる柔軟性も高く評価される。

《シモッチによる副作用/Bad Reaction to Simochi》
永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、
相手ライフを回復する効果は、
相手ライフにダメージを与える効果になる。
《堕天使ナース−レフィキュル/Darklord Nurse Reficule》
効果モンスター
星4/闇属性/天使族/攻1400/守 600
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手のライフポイントが回復する効果は、
相手のライフポイントにダメージを与える効果になる。

デッキ構築に際して

 《シモッチによる副作用》《堕天使ナース−レフィキュル》の2枚を軸として、これらを補助するためのカードを採用する。
 具体的には、これらをサーチするカードフィールドに維持するカード発動トリガーとなる回復カードの3種である。

モンスターカードについて

《堕天使ナース−レフィキュル》《シモッチによる副作用》を補助するモンスター

―その他相性の良いモンスター

魔法・罠カードについて

相手ライフ回復するカード

―その他の魔法・罠カード

デッキの種類

【指名ハンデス】複合型

 《真実の眼》ピーピング効果に着目した構築。
 《異次元の指名者》《マインドクラッシュ》で厄介なカードに対処することで、《シモッチによる副作用》《堕天使ナース−レフィキュル》効果を通しやすくする。

 《強烈なはたき落とし》《魔力の棘》《死霊の誘い》を投入し、【ハンデスバーン】寄りにすることも考えられる。
 ただし、他のギミックを追加することは元より安定性の低いこのデッキ事故率を更に上げることに繋がりかねないため、入念な検討が必要である。

ビートダウン

 「【シモッチバーン】ギミックそのものをブラフにする」という大胆な発想のデッキ
 【シモッチバーン】であることを明かすと相手はこのコンボを破綻させる事を優先する様になるので、その隙を突いて堕天使によるビートダウンで勝利を目指す。
 その為コンボパーツを守るカードはほとんど採用する必要が無くなり、開いたスペースにビートダウン用のカードを入れていく事ができる。
 単に【殴りウィジャ】の哲学を【シモッチバーン】に取り入れただけなので、非常に構築はシンプルである。

このデッキの弱点

 コンボデッキの性質上、事故率の高さが最大の難点。
 《シモッチによる副作用》《堕天使ナース−レフィキュル》相手ライフ回復させるカードのどちらか一方でも欠けていれば、為す術無く負けてしまう。

 《シモッチによる副作用》罠カードであるため、サーチサルベージ手段の少なさが問題。
 フィールドに出すだけなら《堕天使ナース−レフィキュル》の方が容易だが、低ステータス故に戦闘破壊の危険がつきまとう。

 ライフ回復カード効果処理時フィールドに存在しなければ《シモッチによる副作用》《堕天使ナース−レフィキュル》効果適用されない。
 そのため、ライフ回復カードチェーンできる速攻魔法罠カードによる除去に注意する必要がある。
 《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》などで破壊から守れるようにしたい。
 また、《シモッチによる副作用》なら《王宮のお触れ》《トラップ・スタン》など、《堕天使ナース−レフィキュル》なら《禁じられた聖杯》《スキルドレイン》なども、同様の理由から気をつけなければならない。
 これら無効化効果には、カウンター罠で対処したい。

 バーンデッキの宿命だが、効果ダメージメタカードへの対策は用意する必要がある。
 特に《マテリアルドラゴン》《ソウルテイカー》無効化してしまうため、このデッキでは戦闘破壊効果破壊も狙いづらい。
 ある程度展開力のあるモンスターも投入しておき、エクストラデッキからエクシーズモンスターリンクモンスターで対処するのが良いだろう。

 なお、「Yu-Gi-Oh! World Championship」のリミットレギュレーションでは、《三位一択》《自爆スイッチ》が追加禁止カードに指定されている。

サンプルレシピ

代表的なカード

その他

  • Vジャンプ誌上で行われた「第1回最強カリスマ決闘者決定戦」では、デュエ・ルカが【シモッチバーン】を使用した。
    また、Vジャンプ2009年7月号の付録小冊子「遊☆戯☆王OCG アニメキャラデッキコレクション」やDUEL TERMINAL、「TAG FORCE」シリーズでも龍可のデッキは【シモッチバーン】である。
    アニメ5D'sの龍可はバーンライフゲインに関するカードを使用こそすれ、肝心の《シモッチによる副作用》は使用していないが、【シモッチバーン】の使い手と認識されているようである。
    なお、アニメにおいてこのデッキを使用したのは、アニメGXの鮎川恵美である。
  • サキよみ ジャンBANG!の企画では、カイザー海馬の勧めでザリパイこと平井善之(アメリカザリガニ)が当初使用していた。
    しかし、2009年度世界チャンピオンに挑んだエキシビションマッチでは4ターンで負け、映画の出演権を賭けたジャック役の星野貴紀との対戦でも結果を残していない。
    その後カイザー海馬は新たに【次元帝】をザリパイに提供したため、こちらは使われなくなった。
  • マスターデュエルのイベント『エクストリームデュエル/30セカンズ』は制限時間が30秒しかないため、《ギフトカード》による高火力を得られる当デッキが活躍する場面も多かった。

関連リンク

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